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いちにちひとつぶ ~迷える君への贈りもの~  作者: おじぃ
高校生活 夏

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お賽銭とソフトクリーム

「さてさてここが本当の修善寺にとうちゃーく!」


 バス停から徒歩5分弱。修善寺の境内は中国、韓国、アメリカとかヨーロッパ系の外国人観光客がいっぱい! 日本人もたくさんいるけど、外国人は空港から遠いこの修善寺にどうしてスポットを当てたんだろう?


「ここなら未砂記がはしゃいでも目立たないね」


「茅ヶ崎じゃ目立つ?」


「下がガバガバな湘南ガールの化石がいるくらいに思われてるんじゃない? 最近茅ヶ崎はセレブタウン化が進んでるから」


「ふんふん下がガバガバねぇ。私は処女だけど、ヒタッチはどう?」


「そうだねー、アイツはなかなかいいの持ってるから、頑張ってゲットするんだよ?」


「いや、私カラダ目当てじゃないんで」


 サンマを焼いてる七輪を仰ぐ団扇うちわのように、私は自分の顔の前て手をパタパタ振った。ヒタッチやらしーいっ。


「未砂記、こんなんで結構純情乙女だもんね」


「こんなんでとはなんだ! そりゃ私だって自分のからだを好きな人に色々されたらどうなるんだろうくらいの妄想はするけど、お寺でそんな話もどうかと思うからお賽銭投げに行こうか」


「そだね、未砂記にしては珍しく正論だ」


 ということで、お賽銭を投げる。私は百円玉を一枚、ヒタッチは私が投げる額を確認してから五百円玉を投げた。負けず嫌いめ。


『こんにちは修善寺の神様。茅ヶ崎から来た仙石原未砂記と申します。大好きな親友のヒタッチを追っかけて来ました。お願い事はたっくさんありますが、とりあえず二人の旅の無事を見守ってくれたら幸せです。ではまた』


 私はそうお祈りをした。ヒタッチは神様に何を伝えたのかな?


 お寺を出て川沿いを歩いているとき彼女に訊いたら「教えなーい」と。


 もしかしたら神様をも凌駕するすごいことを考えてるかもだから、そこまで理解する自身の無かった私は深く詮索しなかった。


 けど祈り終えたヒタッチの表情は穏やかで、少し凛としていた。


 それを見た私は、こんな素敵な親友の幸せを願わずにはいられなかったけど、再び手を合わせはしなかった。


 ヒタッチは、私が幸せにする。何かトラブルがあったら、私が全力で戦う。


 これからもずっと、親友でいてね。


 その後私たちは足湯の正面にある小さなお店で500円の高級ソフトクリームを一個ずつ買って、ちょっと急な川の流れを眺めながらとっても口どけ良く、コクがあるのにあっさりした味わいを堪能し、更に奥へと進んだ。


 いやぁ、すごいソフトクリームだった! こんど来たらまた食べよう!


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