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第20話:階層宮の下に忍ぶ『異適』

第20話:階層宮の下に忍ぶ『異適』

翌朝俺は数年ぶりに滅びた故郷の村を行こうと決意した。というのも早朝に手紙が届いた事から始まった。送り主は元ディレオス村の井戸の管理人、クラーナさんからだった。神の摂理により好奇心が失われていたディレオス村で、毎日のように井戸水を組んでは、水質の管理だけをしており、俺も資料や道具を見させてもらったが科学の知識が豊富なだけというイメージの人……しかし今となっては水は人間の生命線である以上クラーナさんの助けが欲しい。だけどクラーナさんは亡くなったと思っていたが、たまたま水質検査道具を買いに行っていたため、村の破壊から逃れられたという。そして神の摂理も消えて、新ディレオス村!村民募集!の掲示板を見て、情報筋を辿ってここを突き止めて、手紙を送ったと。

内容は「ディレオス様、お久しぶりです。大変立派になられたと聞いて、村民の1人として嬉しく思います。幼い頃のディレオス様は私の水質キット眺めて色々質問してきて、最初は仕事の邪魔だと思っていたのが本音でございます。しかし今となれば水質検査に興味を持つ小学生な時点でディレオス様の好奇心は素晴らしいものだと考え直しました。そして村が滅びた後、私はとりあえず近くの村で水質検査をしておりましたが、掲示板にディレオス様のディレオス村復興のお知らせを聞いて、胸が高鳴り、村民として希望する所存です。もし、水質検査の人が足りなければ私がお手伝いさせていただきます。クラーナより」

と……これが届いた時に俺は1度村に戻って現状を知ろうと思い、ニューオーダーズのパーティのメンバーと共に、村へと馬に乗り、向かった。

ストレイドさんが育て、教育した馬という事で非常に脚が早く、体力も豊富だったため、一日半山脈を駆け抜け、平原を駆け抜け、山を登り、村へと着いた。

何も無い草も無い荒地が広がっており、言葉をつむぎ出すのに数分かかった。

「……あぁ……本当に何も無いや……」

パーティメンバーも声を失った。中央にあった村の憩いの開拓王の銅像があった広場にはクレーターがあり、そこから離れた所にアラム中将率いる第7機動機獣艦隊の仮小屋があった。もう、畑も田んぼも井戸もない。無論、俺の家も。

「母さん……父さん……ごめんよ……村を嫌いになって、育成機関の休暇にすら帰ってこなかった息子でごめんよ……」

その時作業中のアラム中将が俺に気がついて、駆け寄ってくる。

「ディレオスはん、実際に会うのは数日ぶりやな。見ての通り、木を伐採して、木炭や肥料にしとる。恐らく許容できる村民は現時点で1200名前後とみとる。ディレオスはん、あんたはどんくらい村民を集めたいんや?」

「……200万……」

「ほーーん。その心は?」

「この村、神の摂理があったと言えども活気づいていたんだ……今は風すら活気がない。だから大都市級に分類される200万人を村民にして、前よりも遥かな活気を……」

アラム中将はしばらく黙り、一言告げる。

「可能っちゃ可能や。土地はある、肥料もある。金もぎょうさんある。さらに地面を掘れば長期保存可能な天然水や鉱物資源が豊富に取れる。せやけどな、それだけの村民が居れば犯罪者も間違いなく生まれる。刑の執行も決めなくてはあかん。それは覚悟しいとき。じゃ、作業に戻るで」

アラム中将はしばらく歩いて、部下の働きぶりを見ていた。俺も負けてはられない。なにか出来ることは!?

「ディレオス、パーティリーダーから言わせてくれ。無理にしようとするな、お前はこの村を前より遥かに活気付けさせるというとんでもない野望を実現まであと少しの段階まで来た。なら今は休むべきだ」

「でも村民として……」

「違う。お前は新村長だ。新村長なら監督役が1番だろ?その為に村の設計図も持ってきたんだからさ?」

俺は久しぶりに活気づいてない村の空気を吸う。何か違う?

ハッキリとは分からない。だが明らかに異質でおかしなものが空気に混ざっていた。

「リーダー!少しこの辺りを探索させてくれ!」

「俺達はパーティだ。仲間1人で行かせるわけないだろ?皆!ディレオスの直感を信じるぞ!」

「「「おうっ!!」」」

俺は地図とコンパス、村の空気の流れを見ながら、後を追った。

ここからおよそ村から十数km離れた階層宮が、異質のものだった。天にそびえ立ち数多の冒険者の欲と命が眠る階層宮、世界中に十数本立っており、最も進んだ階層までが全ての階層宮に通じて、入り口の水晶から続きの層から攻略できる。現在は第75層まで攻略されてるが……この階層宮は違う……

「やべぇな……」

「えぇ。上に伸びてるはずなのに魔力の気配は下から来てます……」

他のメンバーも、思わず唾を飲み込む。

その時元帝国の回復頭脳とも言われたレーチカさんが呟く。

「これ……属性ですけど……『異適』……既に滅びたはずの属性……」

その言葉を聞いた時俺は震えた。冒険者育成機関で学んだ。異適、固有スキルの正のエネルギー、魔法の負のエネルギーにも該当しない。まさに第3の異質のエネルギー……

「なんで……こんな近くに……」

こんばんは!黒井冥斗です!ご拝読いつもありがとうございます!ついに現れた異適属性。正直名前考えるのがめちゃくちゃ苦労しました。

この異適が今後どう物語に関わってくるか、乞うご期待!それでは良い連休を!

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