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ボクはラビリングマスター  作者: 迷宮の主
序章
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序章 魔王よ、さらばだ

はじめまして。迷宮の主です。本小説にご興味をいただき誠にありがとうございます。更新ペースは遅めになると思いますがお付き合いいただけると嬉しいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

「覚悟しろ!魔王!!!」


ボクは剣を構える。


「人間の分際で我を追い詰めるとはなかなかやりおる。この姿になっても勝てないとはな。」


事実、この魔王は追い詰められてから二回も変身していた。

変身のたびに仲間が何人もやられていた。

とはいえ魔王の言葉から今回の変身が最後の姿だったようだ。


「仕方ない。これを見よ!」


そう言って魔王が左の手のひらを地面にかざす。すると地面が浮き上がり、土の中から横たわった一人の女性が現れた。


「キサマの探しびとはコイツであろう?我を攻撃すればこの女がどうなって--」

「しねえぇぇぇ!!!」


ボクは声を無視して走り出し魔王に構えた剣を突き出す。まさか人質を取ったのに即攻撃されるとは魔王も想定していなかったようで、あっさり剣は魔王を貫いた。


「ぐっ・・・我の話を聞かなかったこと、後悔することになるぞ・・・。ガハッ」


剣を引き抜くと魔王は紫色の血を吐き出し倒れた。それを尻目にボクは走り出す。

そして未だ目を覚さない女性のそばにしゃがみ込み声をかける。


「リリ姫。ご無事ですか。」

「・・・」

「すぐにお部屋へ連れて行きますからね。ちょっとの間揺れますがご容赦ください。」


寝てるいる姿はまるでお人形。整った容姿が薄暗い部屋の中でも輝いて見える気がする。そんな姫君にボクはそっと手を伸ばす。


「・・・・・・んっ。」

「ひめ・・・?姫!!!」


さらに声をかけると女性の目が薄く開いた。あまりの嬉しさにボクの目からは涙が溢れ出す。目の焦点がようやくあい、ボクに気づいた彼女は手を伸ばしてきた。その手を両手で握りしめる。


「ひめっ・・・。お怪我はございませんか。すぐに帰りましょう。よかった。本当に。よかった・・・。」


周囲を見渡しながらそっと彼女は立ちあがろうとする。ボクはそれを支えようと片手を腰に伸ばした。彼女もボクの首の後ろに手を回し、耳元で囁いた。


「ありがとう。ワタシの・・・。」

「えっ?なんです?」


最後まで声が聞こえず、聞き返そうとしたらカプッという音が代わりに聞こえてきた。そして首筋に痛みを感じる。まるで注射を打たれたかのような。


「ひめ?何をなさって・・・。」


目を向けると彼女はボクの首筋に噛み付いていた。ボクは動揺し、なにも考えられなくなる。途端、体が熱くなるのを感じた。頭を鈍器で殴られたような痛みが走り、関節の節々が痛む。高熱が出ているときのような症状を感じる。


「おえあおうあっ・・・・・」


呂律が回らずまともに喋れなくなったボクはそのまま地面に伏す。そんなボクを見下ろしながら彼女はこう言った。


「おやすみ。ハルクン。おはよう。マイマスター。」


そしてボクの意識は途絶える。真っ黒な闇に堕ちるように。

タイトルはラビリンス(迷宮)+ingで"迷宮を作るもの"という勝手な造語です。誤りではございませんが作者のセンス不足が気になった方にはご容赦いただきたく。

拙い言葉や誤りはご指摘いただけると喜びます。

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