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34話

まだ武闘祭終わってないけどひと段落着いたって感じだよ。




準決勝第三試合、イポメア・マグオートとロエアス・ハイドランドのSクラス同士の対決はロエアス・ハイランドの勝利で終わった。


Sクラス同士であれば模擬戦などで戦ったことくらいはあるだろう。万全の状態であればどっちの方が強いのか・・・それは知らないがこの試合は実にあっさりと勝負が決まった。


まあ、魔力が空っぽの少女と魔力が多少残っている少年の試合だ。


俺との試合の時ではなんだかんだで土壁を発動して壊れないように補強していただけだからロエアスの魔力は無くなってなかった。


貧血で辛そうではあったが。



決勝ではロエアスと再び戦ったが普通に俺が勝った。


準決勝時に圧倒した相手が弱体化して決勝に出てくるこの武闘祭のシステムに少なからず疑問を抱いている。


いや、まあ弱体化しないやつの方がおかしいだけではあるが。



決勝ではロエアスは残り少ない魔力を有効に使うために接近戦を仕掛けてきたが今度はランス系の魔法で弾幕を張り近づけさせず、止めには爆炎をプレゼントした。


弾幕を矢から槍に変えたのはロエアスを近づけないようにするためだ。

矢ではやろうと思えば身体強化を使用した状態で強引に突破することも出来る。もちろん怪我はするが軽傷と呼ばれる類のもので済む。


だが、槍だと突破するまでに身体強化のみの無防備な体に槍の弾幕を浴び続けると弾幕を突破するころには重傷と言っても何ら差支えの無い程度には傷がつく。

たとえ強行突破を図り、成功したとしてもそのような重傷の体で振った剣に当たりはずもなく逆に滅多打ちにされて終わるだろう。

槍に変えることで多少弾幕が薄くなったが、その分ちゃんと防がなければ後がさらに辛くなる。

なのでロエアスもちゃんと防いでいたもののすぐに魔力が無くなり、爆炎で倒れたのだ。


とてもあっけないと感じてしまったが結局のところそれは魔力の量の所為なのだろう。

この世界において魔力の量は中々に抗いがたい強さとなるのだろう。

この武闘祭で改めて思い知った。




◇◇◇◇◇◇◇◇


これで1年の試合が終わり順位が決まったので表彰式に移った。


1位、2位、3位ははっきりと決まっているがその下は同じ順位の人が複数人いる。

が、表彰されるのは3位までだし決める必要もないのだろう。

特に誰も何も言わなかったしやらなかった。


舞台上にクラス代表として武闘祭で戦ったすべての人が集められクラスごとに並ぶ。


その前には国王陛下が立っており1位~3位の人が国王陛下の前に進み出て表彰されるのだった。



表彰後、国王陛下が去ったあと解散となり舞台から降りていく。


「「おめでとう(ございます)」」


俺も舞台から降りて、闘技場を去り寮に帰ろうかとしていたところに声をかけられた。

振り向くとそこにいたのは同じAクラスの代表者であるアストルム・サングイネアとメリア・ロスラリスであった。


「ありがとう」


殆ど交流は無いが称賛してくれたのだ、素直に礼を言っておく。


「私たちは寮に戻ろうとしていたら貴方を見つけまして、優勝なさったのですから一言言いたかったのです」


「それにしてもすごいね。武闘祭で優勝をするのは大抵Sクラスの生徒だから驚いたよ」


「そうなの?」


「ええ、そうです。成績でクラスは分けられますが上のクラスにいる人ほど才能があり、成長速度が早いもの。入学してからまだ日の浅い私たち1年生はあまりクラスごとに差はありませんが学年が上がるごとに力の差は顕著になります。ですがいくら差が余りないとはいえ貴方のような強者がAクラスにいるのはSクラスにとって不運としか言いようがないですね」


「君が・・・あっと、名前で呼んでもいいかな?」


「ええ、どうぞ」


「では遠慮なく、ケイはどこでそれほど鍛えたんだい?もし教わっている人がいたら教えてほしいな。差し支えなければでいいよ」


「俺は平民だから誰かに教わるなんてできないさ、しいて言うなら冒険者ギルドの教官に教わったくらいだな。冒険者になってからは森の中で魔物を相手にしてたぞ」


「なるほど、冒険者ともなれば頻繁に魔物と戦っていたのだろう。実戦はスキルレベルが上がりやすい

と言われているし強いのも納得だな」


「私も名前を呼ばせていただきますね。ケイさんは剣術もすごかったですが魔法はさらにすごかったですね」


「確かに、4属性もあるにも関わらずどれもレベルが高かった。3属性の俺ですら1つはおざなりなのに」


「それに爆炎や風属性の新たな魔法もとても威力が高かったですね」


「そうだね、これは僕も鍛え直さないとダメだね。夏休みは領地のダンジョンにでも行こうかな」


「私も領地に戻りますし魔の森に近い森にでも行きましょう。ダンジョンもいいですが森の方が実入りがいいですし」


「魔の森か・・・いいな」


そういえばこの子は辺境伯の子だったな。忘れてた。


「あら、魔の森に興味がおありですか?」


「興味があって普通なんじゃないか。ケイは冒険者なのだし、魔の森に興味が無い冒険者はいないだろう」


「そういえばそうでしたね。では夏休みケイさんに用事が無いのであれば一緒に魔の森に行ってみますか?冒険者ランクが足りなければ魔の森には入れませんが魔の森を囲む森の魔物たちも強いですよ」


「本当?夏休みは冒険者活動をすることくらいしか予定は無かったし魔の森に行きたいな。でも一緒に行くって貴族的に大丈夫なのか?」


「普通の貴族なら絶対にしないね。でもロスラリスは変わってるからね。それに本人が誘ってるんだし全然問題ないと思うよ」


「その通りですが変わってるは余計です。ロスラリス家は力を尊んでいるだけです。ケイさんほどの強さの方は沢山いますがこの若さでこの強さは中々いません。将来有望ですし現在においても私より強く、学園の武闘祭も優勝しているのですから誘ってもおかしくありません。それに先ほどサングイネアさんがおっしゃっていたように私から誘っているのですから全然問題ありません」


「そっか、なら同行させてもらうよ」




そのような会話を交わしながら寮へと帰っていくのであった。





















____________________________

ステータス


名前:ケイ


年齢:15


スキル

鑑定Lv3(73/300) アイテムボックスLv3(212/300)

投擲Lv2(20/200) 剣術Lv5(364/500)

槍術Lv2(17/200) 槌術Lv2(17/200)

斧術Lv2(17/200) 杖術Lv2(17/200)

盾術Lv2(17/200) 火魔法Lv6(135/600)

水魔法Lv4(74/400) 風魔法Lv4(282/400)

土魔法Lv4(64/400) 聖魔法Lv4(44/400)


ユニークスキル

練度増加Lv2(150/200)

___________________________










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