首なし少女は氷の騎士と手をつなぐ
■あらすじ
学校の帰り道、鈴宮涼夏はアスファルトに空いた黒い穴に吸い込まれた。吸い込まれた穴の先はどうやら異世界で、狂っている男に首を切られて、涼夏は捨てられた。それでも不思議なことに涼夏は生きていた。首なしとなった涼夏がさまよい歩いていると、氷の騎士・エヴラールと出会う。右も左も分からない涼夏は気づかないうちにエヴラールと魔力をつなげ、本来なら召喚者と行うはずの契約術を交わしてしまい―――?
異世界から召喚された首なし少女と、壮絶な美貌をもちながら膨大すぎる魔力に悩まされる氷の騎士。顔が見えなくても甘々いちゃいちゃな二人が、すれ違いながらも恋をするお話。
■登場人物
鈴宮涼夏
女子高生。17歳。黒髪黒目。
エヴラール・バラント
騎士。22歳。薄氷色の髪に海色の目。
ガスパル・シュラール
騎士。
フィルマン・モーリア
侯爵家次男。同色コレクター。魔術師。
ベリンダ・アフネル
ベル 緑の同色 妹
リル 赤の同色 姉
郁ちゃん
涼夏の友達。
ジネット・ボワレー
ガスパルの姉。
イジドール・ラスペード
魔術師団長
バラント侯爵家家族構成
基本的に領地にいるので、ノベル本編での関わりがない状況。
小さい頃からエヴラールの身体を心配していて、騎士になってからも「大丈夫かなぁ、倒れたりしてないかなぁ」と、過保護な一家です。
ジルベルト・バラント侯爵
紺色の髪に青い瞳。水属性の魔力を持つ。基本的に侯爵領に常駐している。絵に描いたような紳士。
幼いエヴラールのためにイジドールを呼び寄せ、診てもらった。当時、イジドールとは直接の面識はなかったが、エヴラールの魔術の師として呼んだ魔術師が、珍しい症例としてイジドールとつなぎをとってくれた。その後、王都に行くたびに、イジドールにバラント侯爵領産の高級ワインを手土産に持って行き、飲み交わす仲となる。
ミレーヌ・バラント侯爵夫人
すごく美人。エメラルドグリーン色の髪に海色の瞳。水属性と風属性の魔力をもつ。絵に描いたような淑女。凛とした雰囲気をしているけれど、身内にはすごく甘い。エヴラールと会うたびに身体の心配をしている。シュラール伯爵夫人であるガスパルの母親と仲が良い。エヴラールは母親似。
リヴィオ・バラント(兄)
紺色の髪に水色の瞳。水属性の魔力を持つ。現在は領地で父の補佐をしている。エヴラールに対しては不憫な弟だと思っていて、小さい頃はふらふらと危なっかしいと思っていた。今は騎士団での様子をガスパルと文通して聞いており、家族にそれを横流ししたりしている。リヴィオは父親似。
■用語
エリシュ王国
魔法属性
赤 火
青 水
黄 光
緑 風
茶 大地
紫 闇
黒 全て
白 無色
「一迅社発!女性向け新マンガレーベル 異世界ファンタジーマンガ原作コンテスト」
最終選考作