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うねび倉庫  作者: 采火
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★白染め屋のよろず噺

■あらすじ


常陸国の高鈴山には変わり者の染手と白い獣が住んでいます。

彼らが住まう山の中腹には、白い衣が風によくなびいていますが、決してその衣を身にまとってはいけません。

この衣は月の羽衣とも、死者の死装束とも言われているのですから、ひとたび身にまとえばあなたは我をなくしてしまうことでしょう。

忘れたいものだけが参りなさい。

去りゆくものも歓迎しましょう。

高鈴山の白染めは、俗世に染まってしまった何もかもをまっさらにしてしまうので、そんな方々の餞としてはこれ以上ない格別なものとなるでしょう。

ですがそれは、先代より継承された未熟な染手が一人前となったら、のお話ですが―――。



■白染め手順


漂白

清水に10日

叩き洗い

灰を溶かしたお湯に浸ける

叩き洗い

牛乳に浸す

叩き洗い



■白染めの唄


生成りすすぐは清川に

十日の曙光(しょこう) 待ち過ぐす

わきかえる夢に灰をまき

しずむ泡沫(うたかた) 衣を結ぶ

機具の唄はあけぼのに

経(たて)も緯(ぬき)も すそひいて

たらちねの母を思いいづ

後朝の綾 白妙なりき



挿絵(By みてみん)


挿絵(By みてみん)



■ストーリー構成


青染めの狩衣 滝又の話

山吹色の唐衣 都の女性とぽんこつ陰陽師

白の直衣 悪党平維良による無理難題(白い衣の白染め)

薄紅の単 母の衣

墨染めの直垂 キヌの白染め




第十三回書き出し祭り

第1会場 総合9位 会場3位 78pt

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