和玉の姫神子と異界の勇士
■pixiv応募条件
キーワード:執着、友情、和の要素
30000文字上限
■登場人物
カヅキ(華月)
主人公:仁の巫女。
ユーマ(遊真)
ヒーロー:異世界の勇者
グエン(紅炎)
ヒーロー2:敵国の将軍
セキレイ(関麗)
勇の巫女
サーヤ(沙綾)
知の巫女
テッサ(轍叉)
神官
■ストーリー
三年前、異世界の勇士を独断で元の世界に還した咎で、和玉の姫神子カヅキは罪人となった。そんなカヅキの元へ、再び媛之国に召喚された異世界の青年遊真が現れる。
戦に勝つために召喚された遊真はカヅキとの時間を望んだ。望まれて共に過ごす中で、カヅキは遊真に戦へ行ってほしくないという気持ちが募るけれど、三日という期限を迎え、遊真は一人で戦地へと旅立つ。
遊真のいない寂しさに鬱々としていたカヅキは、ある日、草庵の前で遊真へ贈った眼帯を見つけた。不穏な胸騒ぎを感じたカヅキは戦地へ赴くことを決意する。
カヅキが戦の跡地で遊真の痕跡を探していると、一匹の天魔に襲われ、益荒国の将軍グエンに拾われた。カヅキが捕虜として連れ去られた先でグエンから聞かされたのは遊真の死だった。
天魔の被害が増加していく最中、天魔と異世界の関係に気がついたカヅキは、グエンに一つの取引を持ちかける。天魔を滅ぼす方法を見出したカヅキに、グエンは気まぐれでその取引に応じた。
カヅキはグエンの協力の下、媛之国に天魔の送還について共有するけれど、突如現れた天魔の群れにより、それどころではなくなる。
天魔の群れを率いていたのは死んだはずの遊真。カヅキは遊真に惑わされ大怪我を負ってしまう。
一命をとりとめたカヅキは天魔に操られた遊真を救うため、天魔の掃討戦に参加する決意を決める。そんなカヅキにグエンは惚れた。
掃討戦が始まると、カヅキは当代の和玉の姫神子から、和玉の姫神子としての矜持と神器に準ずる神力を授かった。だが、カヅキは遊真を救うため、天魔を元の世界に返すと同時、失われた神器の代替として自分の体を天魔に差し出してしまう。
すべての神力を解放したカヅキは、異界の道を繋いだ瞬間、わずかに残っていた遊真の魂に触れる。遊真の魂は二つに分かれ、一つはカヅキの代わりに天魔とともに異界へ、もう一つはカヅキの腹にやどり、カヅキは損なわれることなく、世界から神器と天魔、そして神力が消えた。
そうして遊真に残されたカヅキをグエンが娶り、カヅキは宿った命にしあわせな未来を約束する。
■用語
三宝の姫御子
勇剣の姫御子 武芸に秀でる
和玉の姫御子 和を尊ぶ
智鏡の姫御子 智の象徴
天魔
異世界に渡った天照の魂の成れの果て
pixivノベル大賞~2021Autumn~
一次選考通過




