そのころの栗丘……
「で、向こうからは何と?」
「何か仕事を任されたそうだ。後、魔石油とやらは下手に作るとタイーホらしいんだよな。だから、気を付けろってさ。」
「なるほど……
まぁ、大丈夫でしょう。きっと……」
「ちょっと!江口!何か気にくわない返事ね!男ならもっとシャキッと言いなさいよ!シャキッっと!」
「いや、そう言われても……」
「まあまあ、確かに分かんないこ……」
「佐藤は喋らなくて良し!!」
「うっ……そんな~~」
「………(コクコク)………」
「大井、そこは喋ってくれ……
ってかなんの話だっけ?」
「……………あんたが余計なこと話したせいで忘れちゃったじゃない!!
もぉ~~。結構重要だった気がするのに~~」
いや、そこまで重要では無いですが…
「確か…
仕事の話じゃ無かったか?」
「そう!それですよ~
で仕事の何の話でしたっけ?」
「おいおい。………わかんねぇな………」
「ちょっっっ!
江口!何か覚えてない!」
「特には………」
「も~~っ!誰か覚えといてよ~~!!」
「そーいや…」
「うん?何かありましたか?」
「いや、今日の晩御飯どうしよっかな~~って思いまして…」
「そうですね……
ならば、これからみんなで森の中を探険してみませんか?」
「面白そうですね!やってみましょう!
みんな!準備して!」
「「は~~い!」」
「あっ。でも、俺はパス。」
「何でよ?」
「さすがに誰も居ないってのは不味いでしょ?1人ぐらい残んないと。」
「う……
分かったわよ。じゃあ、江口は居残りね。」
「あざーーす!」
「じゃあ、準備はいい?
それじゃあ~~出発!!」
「森と言っても生き物が居ませんね…」
「確かにな…
何か危険な生き物が居て、それから逃げ去ったとか言ったら不味いな。此方に来たら終わる。」
「向こうに頼んで調べるってのは……
不味いですね。」
「ああ。これがバレるとめんどいからな。
流石に基地なんぞがあると、それこそタイーホだからなw」
「あっ!ちょっと黙って!!」
「「「…………………」」」
「チョロチョロチョロ……」
「水の音じゃない!?」
「水だね!」
「水だよ!」
「水だ!!」
「あっ!川だ!川だよ!それも結構大きい!」
「水は?水はキレイか?」
「スゴイ……清流って言っても過言じゃないな。」
「やった~~~~!!
あっ!佐藤!ちゃんと地図にかいてる?」
「もちろん!これで水不足も大丈夫だね!」
「いや~。やったね!
あと…魚は?魚はいるの?」
「魚は……いるよ!メチャクチャいるよ!
ほら!!」
「おお…これだけでもざっと50匹はいるな…」
「水も飲めるよ!もちろん美味しい!」
「マジか!ここから水路通して水持ってくるか?」
「いいね!やりましょう!!」




