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もしもあの子が笑ったなら 2巻 6話

双葉 みんと (ふたば みんと) 不愛想で、殺し屋 18歳

双葉 みりん (ふたば みりん) 学校に通っている女の子。何も考えていない

菜々星 陽  (ななせ はる)  みんとの彼氏だった。

腹囲 海斗 (ふくい かいと) 別名 インフェルノ (殺し屋)のリーダー

雲通 燿  (うずい ひかる)...?

双葉 櫂  (ふたば かい) 事故で記憶を失った男の子。みんととみりんとの関係は___

静まり返った病室で一人の少年が起きていた。

「交通事故...。」みんとの話が聞こえたらしい櫂は悩んでいた。

櫂の事故への記憶はあったような気がするが、実体はなく記憶もあいまいというぐらいの記憶だ。

すると、頭の奥深くで見たこともないような光景が浮かび、たちまち立ち眩みがした。

頭の中にふと浮かんだ光景は背の高い男の人と小さな女の人で誕生日を祝っている様子だった。

だが、その人たちが誰だったのか、名前も、関係も思い出すことはできない。

たった一つ確かに感じたことは、なぜか心が温かくなり懐かしく感じたことだけだ。

それから、よくこのような光景を見るようになった。

そのたびに心が温かくなり涙が出た。

そして一週間後には能力らしいものは未来を見れるようになった。

櫂がこのことに気が付いたのは四日前のことだった。

いつもの通りぼーっとしていたらゴマのふってあるあんパンが頭の中に出てきたのだ。

その時は十一時だった。

そのまま待っていると、本当に十一時にゴマのふってあるあんパンが出てきたのだ。

それはそのあとも続き、櫂は気が付いたのだった。


6月4日深夜2時のことだった。

急に頭の中が経験したことのないような痛みに襲われて櫂は起きた。

ナースコールを押そうとしたが痛みで体があまり動かせなかった。

すると、やんわりと頭の中に光景が浮かんできた。

そこには、前回見た女の人、男の人、そしてみんととみりんだった。

この時は幼いころのようで、小学生くらいだった。

櫂とみりんとみんとは兄弟で、男の人はお父さん、女の人はお母さんだったそうだ。

そして、お母さんが「櫂...もうおとなの....」

看護師の人が見回りにきて電気をつけたので。、幻影は消えてしまった。

「大丈夫ですか?消灯時間ですよ」とやさしく毛布を掛けてくれた。

翌日、大きなノックで櫂は起こされた。

櫂は「はい」と眠たそうな返事を一つ。

「入ってもよろしいですか?」と続けて優しく聞かれた。

「どうぞ」と返事を返した。

入ってきたのはみんとだ。

「もうすぐ、退院することになったんだ。これまでありがとな」とさみしそうにみんとは言った。

じゃあとでもいう風に手を振って病室を出て行こうとしたみんとを櫂は止めた。

「あのさ、ちょっとはなしたいことがあるんだけど...」

そして、これまで見た光景などをすべてみんとに話した。

「そうなんだ...ありがとう」とみんとは素直にお礼を言った。

「多分、それは幻覚じゃなくて、記憶が戻りつつあるんだと思う。だから、こうやって待っていたらそのうちすべて思い出すよ」とみんとは話した。

その言葉に押されて、櫂はある言葉を言ってしまった。

「ありがとう、おねぇちゃん」と。

みんとは家族もいないと信じていたので、いまさら家族が残ってたよだなんて言えばもう取り返しのつかないことになってしまう。

だが、それでも櫂は言いたかった。

櫂の命が助かったのは、みんとが盾となって助けてくれたからだ

次回は、回想が多くなります。

最後まで見ていただきありがとうございます。

次回もお楽しみに!

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