夏祭りとハイテンション①
「早く起きてユースケええええええっ!!!」
「ぎゃあああああああ!!!?!?」
俺の目覚めはレイラによる元気を形にしたかのような大声だった。何デシベルだよ。
「ってもうちょっと優しく起こしてくれよ!」
「え、やらしく?」
「や・さ・し・く!!!!!」
「とにかく早く起きなきゃダメじゃない!もう8時よ!」
ほら!と子供が虫を捕まえて親に見せびらかすの如く目覚まし時計を俺に付き出してきた。ってかまたハチか。
「今日は夏祭りよ!サマーフェステボー!」
「あぁだから起こしてくれて…って祭りは6時からだよな?」
「そ、18時から!やっぱりハチね!」
10はどこへ旅立ったんだ?
「ならまだ俺寝ててもよかったじゃん」
「だーめ!私が寝れなかったのにユースケだけ寝るのはズルい!」
「今からでも寝れば…」
「無理よ!楽しみ過ぎて寝れないもの!」
まあそうだと思ったよ。
「とにかく支度すること!いいわね!じゃね!またね!」
そう言ってレイラはドアをドゴォバタンと豪快な音を立てながら閉めて部屋を出ていった。…ドア外れて倒れたがな。開いた口とドアが塞がらない。
とにかく支度、支度。…いや、6時まで時間あるし、俺は一眠りを―――
「ユースケ、私今暇なんだけどっ!」
「って、窓から来やがった!!?自分の部屋に帰れ!!」
今日も元気すぎだ、レイラは。俺には夏祭りではしゃぐ理由は全く分からないが…レイラと一緒なら楽しいのは間違いない。




