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第29色 彩+過去

 あれから1歩も動けない状態だった、俺だが恩恵の力をもあり、少し動ける様になった。


 本当にこの1戦は、ヤバかった...。

 姉さんのアドバイス、俺の魔法の失敗...。

 全てが、上手い事、揃っていなかったら、倒れていたのは、俺の方だろう。


 猿王をボックスに収納して、頭を《 火球》で燃やす。

 周りにいる猿達に、こうなる事を、見せ付ける。

 気配は、殆どしないが...。

 今集団戦は、正直避けたい。


 焼き終わり、地面を魔法で掘り埋める。


 お前のお陰で、更に強くなる事が出来たよ。

 有難う。


 神殿らしきモノは、廃れてはいるが、朽ちては、いない。

 中に入ると...猿の気配は、なかった。

 あの戦闘中に逃げた様だ。


『この神殿は、何なのかしらね...。』


『...敵はもうないとは、思うけどね...。

 帰れる方法が、分かれば有難いかな...。』


 暫く進むと1つの扉があった。

 それまでは、動物の食べ残しや骨しかなかった。


 扉の前で気配を探る。


『...何も無い...けどね...。

 神秘的な力を感じるわね...。』


 ...確かに...。

 第六感も大した反応も、見せていない。


 扉に手を当てて開く。

 初めはかなり重く鍵が、かかった様に感じたが、右手のリングが淡く輝いて...急に軽くなった様に感じた。


 扉を開ききると...。


 真っ白いクリスタルが金色の鎖に巻かれていた。

 クリスタルは、1mぐらいの大きさで、魔法陣の上で浮かび輝いていた。


 神秘的な輝きを放つ...。


 ...ゆっくりと近付く...。

 何故か安心する光...。

 魔力の性質が似ているのかもしれない。


 魔法陣の中に入り、クリスタルに手を触れる...。


 手を触れた瞬間に、身動きが取れなくなる。

 光り出す魔法陣、白色の眩い光に照らされる。

 白い光が、体の中に入っていく。


 クリスタルは、一言で言うと、知識その物だった...。

 だが内容は、全てを理解出来ない。

 体の中に入るだけ...だがその知識は、自分の糧になっている。

 積み上がる知識の光...ただの光だが、それを理解出来たわ。


 次第に収まる光...。


 そしてクリスタルが粉砕した...。


『ユキちゃん、ユキちゃん?

 大丈夫?凄く光ってて恰好良かったね』


 若干ズレた答えに、答えるか迷いが出るが...。


『大丈夫だよ、有難う...ロードされたんだと思う』


 多分このリングに魔導書が...転送されたんだと、思う...。


『何が??』


『多分魔導書...かな?』


 まだ確認が取れては、いないが...。

 理解出来た最低限の知識がそうだ...と思う。


 《 分析》


[魔導書]彩の魔導書[UNKNOWN]

 色彩の始まり。

[状態]黒



 ...やっぱりステータスにプラスされていた。

 100人のうちの1人...。

 男でもゲット出来た...。

 生きて行ける(すべ)を、また手に入れる事が出来た。


 鑑定結果で少し気になる事があったが...ツッコミは、入れないで、おこう...。


 姉を、探す事だけの為の、ダンジョン攻略...だったが...。

 形状は変わったが、後は何も変わらない姉がいる...。

 そう言えば、何で姉さんは...。


 神殿には、後は重要な物は、何もなかった...。

 あるとすれば、沢山の魔石や魔石欠片、金属や...。

 金だった...。


 有難うございます、学費に回さして頂きます。



 家に戻りながら、姉さんに何故刀になったのか聞いた。


 こっちに、転移してから300年と少し...。

 サラの母親と出会い冒険していたのは、100年ぐらいだけだそうだ。

 ノルンの街から一緒だった2人は、パーティを必然的に組んだ。

 ヨビコミされた時から、他を寄せ付けない強さと絶対的な魔力を持っていた姉は、記録的な最短攻略をしていったそうだ。

 それからサラの母親は第2大陸に残り、姉は帰る手掛かりを得る為に、第3大陸に渡りダンジョン攻略を続けていた。

 そして第5ダンジョンを攻略していた時から...記憶がないらしい。

 刀は《 繚乱》の、りょうちゃんとして、神器の第三級まで上がっていたらしい。

 攻略時に、何度も助けられたとか...。

 それが何故か、自分と入れ替わっていたそうだ...。

 気が付いた時には、探し求めていた弟に会えて、打ち震えて、発狂したそうだ...。

 スッポリと、記憶を失っているみたいだ...。

 約150年ぐらいの記憶がないとか...。

 成程...。


『とりあえず姉さんが、歳を...『ユキ!』』


『ユキ...それ以上言ったら...分かってるわね...』


 う、うん...分かってる。


 話を変えないと、鬼神が怒り狂う...。


『姉さん...ばぁちゃんの事やこのリングの事を教えてくれる?』


『そうね...マズ黙っていてごめんね...。

 おばあちゃんは、私達を守る為にベルターナに戻ったの...。

 私も結局会えなかった...。

 おばあちゃんを迎えに行って、地球に帰るのが私の目的...。

 おばあちゃんは、死んでなんていなかったのよ...。』


 シュラに聞いていた話で、予測はしていた...。

 姉は皆を大切に想い、助けようとしてくれたのだろう。

 祖母の手掛かりは、まったくないらしい。

 この世界に居る事は間違いないと...。

 書置きされた手紙に書かれていたそうだ。


 第4大陸に、答えがあると、姉は睨んでいるのだとか...。

 祖母を迎えにいく事、姉の体を探す事、これがこれからの目標だな...。

 早く帰らないと姉も、俺も大変な事になるかもしれない。

 妹が1番怖い...からな...。


 テオドロスリングは、人と魔力によって能力は変わるそうだ。

 姉は、生粋の武人、レベルアップと魔力補助だけだったらしい...。

 姉が渡されたのは、神伐流を継いだ時...。

 祖母が亡くなった...居なくなった3日前だったそうだ。


 これからもやる事は、増える。

 早く戻りたい所だが...。


 傷口を早く治して、明日の早朝から山に偵察といきたいものだ...。


 滝に...マイホームに着いた。


 傷口の消毒代わりに、滝で一浴びしてこようかな...。


『姉さん少し待っててね、水浴びしてくるね』


『えっ?ユキちゃんだけずるい!!

 私も久しぶりに、入りたい!!』


『姉さん良くお風呂覗いてたよね...』


『ギクっ!』


 今ギクってゆったよな...。

 どんなリアクションだよ...。


『まぁお留守番しててね』


 部屋に入れて水浴びをする。

 何か言っては、居たが...正直どうする事も出来ないだろう...。


 水に入ると、外魔力を感じ易い...。

 水の清らかな癒しの魔力。

 その中に残る攻撃的な魔力。


 1つ1つ違う性質を持っているのを、感じる。

 これを、体に入れて自分の魔力に転ずる...。

 ...難し過ぎる...。

 姉さんは、能力なのか、経験なのか...。

 この技術を教えて欲しい...。


 水で体を清め、回復魔法で、治していく。

 少し休んで、軽く魔力は回復していたので、苦にならなかった。


 良し...なんとか、大丈夫そうだ...。

 魔導書も気になるが、今日はもう寝よう。


 寝室に移動する...改装の甲斐あって、今は1LDKです。


 姉さんが何か言っている気がしたが、そのままベットに移動して、眠気に委ねて落ちていった。



 ~~~~~~~~~~~~~~~




[テオドロス]Lv.11

[point]42


[ステータス]


 力 :238(↑3):F

 耐久:238(↑18):F

 魔力:155(↑2):G

 器用:333(↑3):E

 俊敏:310(↑2):E

 運 :36(↑1):E


 総合評価:E



[火魔力]Lv.3

[水魔力]Lv.3

[土魔力]Lv.3

[風魔力]Lv.3

[光魔力]Lv.3

[闇魔力]Lv.3


[習得魔法]火球


 神刀 桜花

[第六級][最上大業物]

 神をも切る名刀。

[別名]雷切、雷神殺し、鬼神殺し、ユキの守護神(ブラコン)

[恩恵]一念通天☆☆☆☆☆

 固い決意を抱いて、自分の気持ちに純粋になれば、その努力は必ず絶神に聞き届けられ、成し遂げることができる。

ご愛読頂いて誠に有難うございます。

ブックマークありがとうございます。

評価も本当に有難うございます。

マジで嬉しいです。

これからも宜しくお願いします!

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