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男が最弱な異世界。それでも最強を手に入れる。  作者: CHIKAY
Lv.0 tone ~始まりの異世界~
24/62

第23色 シュラ+少しの真理

 23



 白い閃光で麻痺していた目が徐々になれていく。


 身を覚えがある様な白い空間...。


 掠れていた視界が見えるようになってきた...。


 そこに見た事ない人が、立って居た...。


「...っち

 来るのが遅せえっ!!

 もっと早く来い...。

 チンタラしやがって...。」


 ガラが悪い..。


 血の様に赤い瞳は印象的だが、第一印象は目付きの悪いヤンキーである。

 長身で、無駄のないアスリートを思わせる筋肉質な体は、素晴らしい形のメロンが2つ実っているにも関わらず...滑らかでスレンダーだ。

 黒い柔らかいウェーブがかかった長い髪と透き通る様な白い肌は、目を奪われるが...。

 それよりも青春男を刺激するのは...。


 ...ほぼ裸である。


 無理やりサイズ小さいのを着たのでは、ないかと思わせる服装...危険な所が見えそうで見えない痴女プリは、青春男にはキャリーオーバーして来世に持ち越す程刺激が強すぎます。


『この痴女...。

 恐ろしく強いわね。』


『痴女言うな...。

 ヤバイな...俺の感が狂ったな...。

 次元が違う...。


 この痴女...。』


 2人の中で悪口を言う中...痴女が話だした。


「ユキ...テメー何してやがる...。

 早く会いに来いよっ!!

 ...直ぐ来いバカヤロー」


 何だこの人...。

 会った事...ないよな?

 この痴女っプリは1度見たら忘れない...。


「スイマセン...。

 あなたは、誰ですかっ?」


「あぁぁぁん?」


 えっ!めちゃくちゃガン飛ばされてるんですけど!?

 会った事あるかな?

 こっちに、来て数日...。


 ない、ない、絶対ないっ!!


『トーカ!?』


『私も知らないわよ!!』


 痴女は、睨むのを辞めて、柔らかい微笑みに変わった。


「そう言えば、初対面だったな...。

 俺は四天神と言われている。

 シュラバナ=テンだ、シュラって呼んでくれ!

 クルヤタナ大陸を守護させられてる」


『四天神っ!!?』


 トーカも驚いているな...。

 確か...マーカラさんに教えて貰った事がある守護神...。

 何でそんな人が...。

 ...俺の事を...。


「ユキ...あと神剣のねぇちゃん...。

 俺は、お前等を良く知ってる。


 ...お前ら以上にな...。

 この意味分かるか...?」


 ...何を言ってるんだこの人は?


 神だから...?

 現実可能ではない本当の超越者だからか...。


 理解を超える言動に頭が働かない...。


「まぁ面倒な話だ...説明は、飛ばそう...。

 ただ一つ...お前等の生まれる前から、お前等を知っている...。


 信じる、信じないは、関係ない。

 選択肢も答えも全て決まっている。

 いや、決められている...。


 今からお前等に3つ、必要な事を伝える。


 この世界で生きて行く為に必ず...必要な事だ。


 話して大丈夫か?」


 ...シュラの問いかけに、頷くしか出来ない。

 守護神の圧倒的な存在感...力...。


 嘘などは、判断出来ない。

 俺達に必要で、真実で、生きて行く為に必要な事...。


「よし...。

 心して聞け...。

 先ず一つ目が《 黒い指輪》だ。

 お前の祖母が渡したモノだが...。

 その重要性に気付いてないだろ...。

 オウカには、伝えていたみたいだが、お前は何故か何も知らされていない。


 隠していたみたいだが、お前がこの世界に来た以上、お前はリングの力を使わないと生きていけないだろう...。


 今リングは、封印されているが、超越する為に必ず必要になる。

 真のマテリアルリング《テオドロス》だ」


「ちょと待って下さい!意味がわからない!!

 祖母が関係している?姉が黙認していた?

 この世界を知っていたって事ですよね?

 だから、そのリングを持っていたと?」


「お前の祖母は、この世界で生きていた神だ...。

 オウカはそれを知っていて、この世界に来ている...。

 お前が、この世界で生きているのは、偶然ではない、必然だ」


「嘘だ...。

 信じ…られない。

 意味がわからない...。」


 2人の違和感には、薄々気付いていたが、何かを勘違いをしていた...。

 ばぁちゃんが神?姉は失踪ではなく...自分の意思で...。


「... 信じる、信じないは、関係ないって言っただろ?

 全て決まっている事だ。


 まぁ、会った時に直接聞け...。

 近いうちに、機会は必ずある...。


 それに《 真理の扉》の中で敵を倒し、生還したお前も充分に異常だ...。

 地球の人間がヨビコミされて、初見でモンスターを屠る、なんて事は普通ありえない。


 祖母の、教育の賜物だったな...。

 ...全ての事を深く考えて疑え...。


 お前の強さは、まだまだだが、それでも普通の奴は必ず死ぬ...。


 神の孫だから生き残れたんだよ…。」


 ...普通は、ありえないのは、薄々感じていた。

 ヨビコミは、300百年振り...。


 ダンジョンの外でもGクラスのゴブリンでも武器や飛び道具がなければ、殺される...。


 召喚された殆どの地球人は、亡くなっていたのでは、ないだろうか...。


 普通は死んでいるだろう...。

 考えない様にしていたが、シュラの言う通りだ...。


 異常性...。


 神の孫…。


「リングの使い方は、直接頭に叩き込んでやる。

 理解して、極めろ...。

 このリングには、お前の祖母の真意が込められている。

 見極めろ…。」


 言葉に力があり、納得せざるを得ない…。


 1度深く頷いた。


『...2つ目が、神剣ちゃん...。

 お前いつから記憶がある?』


 俺とトーカが心で呼びかける様に、シュラは会話する。

 ...等級が上がったがトーカと会話出来るのは、縛りがあり、ある程度一緒に居た人か神器使いだけだ...。

 使い手以外の会話は、親密度でノイズの大きさが変わるらしい...。

 まだ不信感が残る現在...。

 普通に俺にも分かる様にハッキリと会話出来るだけで異常だ...。


『400年前ぐらいに...こっちに来た時ぐらいから...。』


『本当それだけか?』


『...わからない。

 それ以外の記憶は、曖昧で...。

 断片的に...昔見た夢の様な...。』


『...それは、昔の記憶だな。

 400年より、もっと昔からお前は意識があったはずだ。

 お前は、元は神話級の武器だからな...。』


 ...神話級...。

 最高階級だったハズ...。

 この木刀が...?


『ユキ…しばくわよ...。

 ...私は覚えていない。

 昔折れた......欠けた事は覚えてる...。

 でもそんな傷は、私ににはない...。

 夢かなって...?』


『そうだろうな...。

 もっと昔から存在していたんだ、お前は...。

 だが封印されている。

 それを一つだけ解除する。』


 封印...。


 理解出来ないが、コイツの言ってる事は本当なんだろう。

 トーカの不安感が右手に伝わる。

 確信に近いものがあるからだろう。


『3つ目...。

 今のお前等は、確実に殺される...。

 D+で即死亡だ…。

 お前等は、最弱と言ってもいいぐらいだ...。

 俺の使徒の強さを最弱レベルまで落としてもトントンぐらいだったからな...。』


 ...使徒...最弱?


『ナイトオブゴブリンに俺の聖霊使徒を憑依させた...』


『お前!!マーナを!!』


 襲わして茶番を演じたと思い、怒りが混みあげる。


『それは違う...。

 戦う前に移しただけだ...。

 お前の強さを体感したかったからな...。


 だが、技もキレもまだまだ...。

 神伐流が聞いて呆れるな...。

 祖母も泣いてるなぁ...。

 あんなもんでは、ゴブリンは、倒せても神は殺せない』


 確かに違和感は、あった...。

 強さのムラ...技のキレや魔力の使い方は俺以上なのに...手を抜かれ鍛えるられる感覚...。

 死体もチリになって消え、残っていなかった...。

 悔しいが言われた通りだ...。


『まずは、この3つだな。

 テオドロスリング、トーカの覚醒、そしてユキ...お前の修行だ...。


 それを達成出来たら、少しだけ真実を教えてやる。

 力もくれてやる...。


 だから足掻いてみろ...。


 お前の力を見せてみろ…。


 この刀をお前に、渡しておく...。』



 えっ?


 其処には、姉の愛刀があった...。

 肌身離さず持っていた刀を…。


 なんでお前が...。


「またな...。

 トーカは、預かる...。」


「おいっ!!」



 突然視界が白くなり、意識が薄れていった...。


 ニヤケ面が最後に見えた…。


 お前は必ず1発ぶっ飛ばす…。


 それを、お前も望んでいるはずだ…。


ご愛読頂いて誠に有り難うございます。


感想有り難うございました。

本当に嬉しかったです。


ブックマークも有り難うございます!!


これからも、宜しくお願い致します。

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