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男が最弱な異世界。それでも最強を手に入れる。  作者: CHIKAY
Lv.0 tone ~始まりの異世界~
22/62

第21色 風呂+天国+凶器

 ...。


 あぁぁいい湯だぁ...。


 ...。


 この静けさ...いいなぁ...。


 ...。


 ...。


『誰かくるわよっ!?』



「えっ!!?」


 ...。


 確かに...布が擦れる音が聞こえる...。

 俺だけのはずだよな...。


 ...。


 話し声も聞こえる...。

 ヤバっ!隠れなきゃっ!!


 ...。


 引き戸が引かれる。


「ユキィィどこおぉぉ?」


 ...誰だ...。


 マーカラさんに酒を飲ましたヤツは...。

 全員知って......2人程知らないヤツがいてたな...。

 1番飲ましては、いけない人に飲ませやがって...。

 出血多量で死んだらどうしてくれる...。

 多分リットル単位で飲んでるよね...。


 良く生きてたな...俺...。


 お風呂を支える柱の裏のスペースに隠れて...息を潜めている...。


「ユキの匂いがするのに、何処にもぉいなぁいぃぃ...。


「マーカラはん、匂いで分かるん?

 すごいなぁ」


 ...犯人のお出ましか...。


 様子が変わってるのわかるだう...。

 匂いでわかる...ヴァンパイアですから!!?


「ユキがいなぁぁい...シクシク...」


「えっ!!?泣いてんの?

 ユキの事どんだけ好きんなんっ!!?」


 えぇぇーっ!!


 ...泣かしてしまった...。

 出ていったらいいのか...。

 だか確実に変態の烙印と去勢という処刑をされる...。


 変態になるか...男を捨てる...。


「バァー♪キャハハ嘘だよぉ

 ユキどこぉー??」


「なんや嘘かいなっ?

 マーカラはんむっちゃ酔ってはるねぇ?

 大丈夫??」


 ...。


 足音がしなくなった...。

 覗いてみると...。


 いない...。


 お風呂の湯気で匂いを誤魔化せたのかもしれない。

 どうやら危機は、過ぎ去った様だ...。


 危なかった...。


 湯船に入り、肩まで浸かる...。


『っていうか、トーカ助けてくれよ...。』


 湯船にトーカを立て掛けたままだった...。

 トーカにも気付いていなかったな...。


『えっ?まだ其処にいるわよ...。

 嵐は過ぎ去ってないわよ?』


『えっ!!??』


 引き戸が引かれる。


「あれ?どこおったん??

 トーカちゃん残したままやったから、取りにきたんやで...。

 隠れとったん??何処おったんよぉ」


 ...其処にはタオルを巻いて一応隠してはいるが、魅力的な肢体は隠しきれずに...。

 凶器宛らの魅力的なボディは、青春男子には強烈すぎた...。

 滑らかで美しい肌...見える谷間...刺激的すぎる...故に...ヤバイ...。

 寮の人間ではないが...このシュチエーションは、不味い...。


 お風呂の、湯気がより神秘的に...美しく魅せた...。


 ...誰か助けて下さい...。


「マーカラさんどっか行ってもうたで...。

 ちょっと横、失礼します...。

 うわぁ......ええ湯やね...。

 ユキはお風呂良く入ってたん??

 ウチもハマりそうやわぁ...。」


「えぇーーっ!?

 うん...良く...入ってました...。」


 ツー...。


 横に入って来た驚きに大声を出してしまった...。

 話しながら横に流れる...。


「なんで逃げるんよっ!!

 ちょっとユキって恥ずかしがり屋!?

 別にええやんか...。」


「良くないっ!!!

 この状況はかなり不味いよ...。」


 お風呂の水は透明...だが、タオルを巻いて入ってくれている...。

 日本では、有り得ないが...。

 今は、助かりました...有難うございます。


 だがしかし...その凶器のボディの破壊力は凄まじく...俺の精神をガリガリと削っていく。


「ユキに言いたい事あるから、ちょっと時間頂戴や...。

 ウチな...友達は、沢山(ぎょうさん)おるんやけど...。

 親友は、おらんねん...。

 でも、ユキとは不思議と安心するねん...。


 初めの出会いが特別やった事もあると思うねんけど...。


 ...あの時は、ホンマに有難うございます。


 絶対に死んだと思った...。

 けどユキが命を掛けて助けてくれた......。


 ホンマに無茶苦茶、恰好良かった...。


 白い光を纏いながら踊る様に戦うんやで...。

 恰好良すぎるやん!

 ...しかも笑ってたんやでぇ。

 戦いたいながら笑うってドンだけバトルジャンキーなんよ...って思ったけど...。


 ホンマに恰好良かった...。

 ユキが男やったら、間違いなく惚れとったよ...。」


 ............。


 ......。



 ......えっ!?


 ヤバイヤバイヤバイヤバイ...。


 昔は、良く間違えられたけども...ここまでバレなかったのが、奇跡...ってそうじゃなくて!!

 この状況は、マーナが積極的とかでは、なくて...。


 勘違い...。


 俺を女と勘違いしてる...。


 嘘で通すのも悪い...。

 でも言わないとのは、もっと悪い...。

 ばぁちゃんに「女に嘘をつくな」って言われたな...。


 ヤバイ...。


「ウチな...憧れてる事があってな...。

 王子様に...助けて貰う事が...夢やねん...。


 ...ユキにしか言った事ないから...。

 他に言ったら怒るよ...。


 子供の頃になぁオカンの書斎にあった物語...。

 その中にある男性...。

 勇敢な守ってくれる男性...。

 そんなんに憧れてるねん...。


 皆ユキみたいに恰好良くないとあかんわ...。

 ぜんっぜん根性が足りひん...。


 あっ!ユキはダンジョン行った事あるんやんね??今巷で話題の勇者...。


 あんなお姫様を助ける勇者みたいな人に出会いたいわぁ...。

 ユキは出会った事ある??」


(それ...)


 後ろは、振り返えらない...。

「女に嘘をつくな」と脳内で何回もリピートされる。


 ...嘘は、付きたくない。


(それは...)



「えっ?なんて?」


「それ俺なんだ...。」


「えっ?...ユキ女やんか?」


「俺...実は...男なんだ...。」


 ...。


「またまた...そんな嘘みたいな話し......。

 信じひんで...。

 それやったら...。


 男がそんな強い訳...ない...。」


「俺は異世界から来た男だよ...。

 魔力も圧倒的に少ない...。


 でも...正真正銘男です...。」


 ...。


 ...。


 ......。


「ええええぇぇぇぇーーーーーーーっ!!!!」


 ビックリして立ち上がったマーナさん...。

 ...のタオルが外れ...。


 凶器が剥き出しになる...。


「「あっ!!」」


 ...。


 ...。


 ......。


「キヤャャァァァァァーーーーーっ!!!」


 体を隠し水の中に入るマーナ...。

 リンゴの様に真っ赤に染まっている...。


 ...そして、俺も...。


「失礼致しましたっ!!」


 この場から1秒でも早く抜け出したい...。

 恥ずかしく、そして気まず過ぎるっ!!


 お風呂から上がりトーカにを手に取り走り出す...。


「ユキっ!ちょっと待ってっ!!!」


 ...えっ!!?

 この状況で...。


「...もう隠してるから...恥ずかしいけど...大丈夫や...。

 そのままウチの方に向いてくれへん...。」


 ドウユウコトダ...。


 なんでなんでなんで!!?

 振り向いていいのか?ガン見していいのか...。


「...大丈夫...ウチも背中向けてるから...。

 見て欲しいものがあるねん...。

 だからこっち向いて...。」


 えっ!?何を??何を見て欲しいのっ?

 あの凶器を目にして、意識を保って居られるのだろうか...。


 ゆっくりと...ゆっくりと...。

 薄目を開けて...後ろを向いた...。


 其処には...。


 水で濡れて、滑らかさが強調された、神の技を持って作り出された彫刻の様に美しい背中...。

 長く綺麗な髪は前に下ろして、麗しいうなじが見え隠れしていた。

 ...背中には、芸術を高める為に、ワザと神秘的に魅せる様な...赤い文字の様な刺青が彫られていた...。


「...凄く綺麗な背中だね...。」


「ばっ!!何をゆうとるん!!?違う違う!

 見て欲しいのは、この背中の神紋やねん...。」


 ...確かに俺の右手の《 栄光》マーナの左手の《 野望》の様な文字にも見えない事もない...。

 ...ただ肩甲骨の当たりに絵の様なものが書かれている。


「...ウチな...背中見られるのが、死ぬ程嫌やねん...。

 ウチの秘密にしたい事やから...。

 14歳ぐらいかな?ある日突然背中に激痛が走って...。

 それで気が付いたら、こんな神紋が浮き出ててん。

 この秘密は、オカン以外には、言った事ないんやけどな...。


 この神紋は、天翼紋って言って...。

 天族にしか出えへんもんやねんて...。」


 ...天族...。

 ...天使って事だよな...。


「だからそんなに綺麗って事...?」


「えっ!!?違う違うっ!!?

 ユキにそんなん言って貰えてむっちゃ嬉しいけど...。

 そんなんちゃうねん...。

 ユキは、怖ないん??」


「えっ!?何がっ??」


「...異世界から来たんやもんね...。


 天族は、第四大陸に住んでいて、魔族と同じで凄く長寿の種族なんやけど...。

 出生率は、恐ろしく悪い...。

 そして女しか生まれへんねん...。

 

 だから他種族の男を攫って、独り占めするんや...。

 多夫一妻みたいな無茶苦茶する奴なんかもおる...。

 強い男やないと...子供が出来ひんらしいわ...。

 圧倒的魔力が多い種族やから、魔力量の少ない男性の子供ができひん...。


 だからそんな行為をする天族は、他種族から恐れられてる...。

 最悪やろっ??」


 ...何を持って最悪かわからないが...。

 凄いな...女性強すぎだろ...。


 だが...マーナが言わんとする事がわかった...。


「...マーナは、マーナだろ?

 俺には関係ないよ...。

 まだ出会って1日経ってないけど、マーナが心から優しい子ってのは、わかったよ...。

 嫌な想いさせてゴメンね...。

 ダチ(友達)だろ?気にすんな...。」


「ユキ...。」


 泣いているのな、お風呂の水なのか...。

 見える横顔には、水の雫が流れていた。


 人に秘めた事を言うのは、勇気も覚悟もいる...。

 信頼してくれてるのかな...。

 本当にありがたい...。


「...ユキがそう言ってくれて嬉しいわ...。

 天族の本能なんか...絶対にユキを離すな...。

 って言ってる気がしてん...。


 女やのに何でかなってな...。

 ウチもまだまだ見る目ないわ...。」


 胸元だけを、隠していたタオルをしっかりと胴にキツく巻き付けた、マーナがこちらにゆっくり歩いてくる。


「よしっ!これでユキには、一切の隠し事もないっ!!これからも宜しくなっ!」


 右手を差し出すマーナ...。

 薄らと魔力を纏っている?

 何でだろう...。


 キツく手を結ぶ...。


「...我、マーナ=ヴェルディクは、生涯コンドウ=ユキの眷属になる事を、我と汝の魂に誓う...。《 眷属神契約》」


 眷属...契約...。


 えぇーーーっ!!?


 俺の右手の栄光が光って...。


 ...マーナの右手にも俺と同じ栄光の神紋が出来ていた。


「...乙女の裸見たんやから、ちゃんと責任とってな...一生付いていくからねっ♪」


 誰か教えて下さい...。


 ...何でこうなった...。


ご愛読頂いて誠に有難うございます。

ブックマークありがとうございます。

評価も頂ければ幸いです。

宜しくお願いします。

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