第15色 二日酔い+稽古+救助
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あったま...いってぇ...。
...だれ、だ...酒を飲ました奴は...。
しかも人生初の二日酔いと言う...やつかもしれない。
お酒の質が悪いと酔いやすいと聞いた事がある。
初の宴会...調子に乗ってしまったのかもしれない...。
途中から記憶が曖昧だ...。
...記憶が曖昧...。
怖っ!!
途中からテーブルに寄り添う様に寝た...よね?
誰か運んでくれたのだろうか...。
...しかもこの体の重さ...。
絶対マーカラさんが右の首筋に...。
噛み付いていた...な...。
右を向くと...。
やっぱり...。
銀色の髪の毛が薄手の毛布の中に見えた...。
...この状態ヤバイ...けど動けない...。
...一人部屋の少し大きめなベットにキツキツになって寝ている。
何故か体が重い...。
開いている右手を、マーカラさんを起こさないようにゆっくりと動かし、毛布を捲ると...。
アオイが体に、しがみついて寝ていた...。
...何故...どうしてこうなった...。
アオイを起こさないで起きるのは、無理だな...。
「...アオイ...起きて」
優しく肩を撫でるように揺らす。
...起きないな...。
猫の様に小さくなっている...。
可愛い過ぎて...起こしたくなくなる...。
だが俺が体を動かすと起きてしまうだろう...。
心を鬼にして起そうか...。
体を優しく揺らす...。
「アオイ...」
「...ユキ...もう起きるのかニャ...昨日は激しかったニャ...」
...安心しています。
...履いてますから。
...絶対に騙されない。
「...またまた...騙されないよ...」
「...覚えてニャいのかニャ?」
...えっ!?...騙されない...よ。
「覚えてないよ...」
「............ニャらいいニャ」
って!!何したん俺っ!??
今の間っ!!長っ!!
...心では冷や汗をかきまくっていた。
思い...出せない...。
心の中で思考のアップグレートにフリーズしていると...。
「ユキこんニャ朝早くに起きてどうしたんだニャ?」
「えっ?いつも起きてトレーニングしているから...少し汗をかこうかなって?
サラからはトレーニングする様に言われてるしね」
昨日も馬車からの中で魔力のインターバルをしたり、イメージのトレーニングをしていた。
女子の柔らかさと色香でジャミングされてたけどね...。
「そう言えば、サラが教えてるんだニャ...。
アオイも付いていくニャ!」
「えっ!?ついてきてくれるの??」
「どんニャ事をしてるか見てみたいし、鍛えてあげるニャ!」
...強くならないといけない...。
それにアオイは刀を使う。
絶対にプラスになるし、渡りに船だ!
「有難う。宜しくお願い致します」
「ニャっ♪」
可愛い笑顔でウィンクしてくれる...。
一々(いちいち)可愛いな、こいつは...。
ベットからマーカラさんを起こさない様に、抜け出て服を着替える。
作務衣の様な白い道着だ。
これを着ると何故か落ち着く...。
「似合ってるニャ」
「...着替え...覗かないでね」
無茶苦茶見られてました...。
2人で、軽くランニングしながら近くにある山に向かう。
村の中では少し窮屈だし、朝からは、迷惑だ...。
その証拠に人は殆どいなかった。
今は6時前ぐらいだ。
出て行く事は、メモしてきた。
9時出発と言っていたので、それまでに帰ったら問題ないだろう。
山の麓までは、10キロぐらいだと思う。
アオイは、ペースを合わしてくれてる様な気がする。
まだまだ速度をあげれそうだ。
...姫とはエラい違いだな...。
「...ユキは、魔力の質が...少し変わったニャ?」
獣道を走るテンポは変わらずに、会話する。
「色を変えながら走ってるからかな?
色んな色を変えながら走ると凄く負担がかかるんだよ...」
「そうニャのか...。
ニャんかアオイには薄らと白く光る色と、薄い赤色ぐらいにしか見えニャいニャ...。
色んな性質に変わっているのは、理解出来るニャ」
...色が見えない...。
自分で見える魔力量と人が見える魔力は、全然違うものなのかもしれない。
俺には、ハッキリと色が変わるのも、濃い魔力の光が視認できる。
...恩恵の力なのかな?
だがあまりメリットを感じない...。
考え様では、見えると良いかもしれないが、貴重な選べる恩恵としては、メリットがないかもしれない...。
失敗したかも...。
...こんな事を考えたらトーカに『何か言った?』
『うん?何にも言ってないよ...』
『あれ?そう?...少しウトウトしてたわ...』
...思考をある程度別ける事に成功したんです...。
別々に物事を考える事が至難の技でしてね...。
...別にヤマシイ事は考えてないですよ。
...魔力の視認は、帰ったらサラに聞いて見よう...。
山の麓まで、1時間も経っていない。
少し広い平原の様な場所で、試合の様な打ち込み稽古をする事にした。
やはり本気のアオイの動きは、段違いで目で追うのがやっとだ...。
視界のフェイントを巧みに使っているから、視界から一瞬にして消える。
初めは、打ち込まれてバッカリだったが、今は受ける事が出来る様になった。
目の動き、動作の死角、多分筋肉の微妙な変化も見ているのだろう...。
絶対に勝てない...。
こんなのが10人以上いるなら、訓練校は合格出来ないかもしれない。
サラも「ギリギリ」と言っていた。
ギリギリ...死ぬ気でやって...ギリギリ...。
...見て盗み...努力しかない...。
...目で捉えられないなら、捉えなければいい...。
サクヤさんの技(恩恵)を工夫して盗めばいい...。
魔力を空気上に飛ばし、上空から見上げる様な感覚...ここまでは理解出来る。
感知する為に、魔力を霧の様に飛ばしたら情報を掴む事が難しい。
...繊維状の様な魔力の糸を風に混ぜるのは...いいかもしれない。
体から伸ばした魔力の糸を感知する為に伸ばす。
魔力はアオイには見えない...。
緑の風と白の糸を纏う。
繊細な情報は、わからないが、触れる感覚は、わかる...。
一本の白い糸を頭の天辺から、渦の様に大きく巻く...。
死角からの攻撃が...。
ガッ
「...いきニャり反応が上がったニャ!」
「...長時間キープ出来ないんですけどね...」
今は、色を変える魔力と変えない魔力を垂れ流す様に扱ったているが、繊細な力加減や操作はまだまだ練習が必要だ。
この状態で戦えて5分...。
早くサクヤレーダーの様な素晴らしい索敵能力を付けれる様に努力しよう。
30分ぐらいの打ち込みで俺はバテバテ...。
アオイはまだまだ余裕の様だ...。
俺の魔力はどれぐらいなんだろう...。
鑑定時にわかるらしいので...楽しみだ。
少しの間の休憩...。
腰を落とし体を安める。
「ユキは、目に頼りすぎニャ!
もっと臭いや音をしっかり意識するニャ
あとユキの剣術や武術は、誰に教わったニャ?」
「祖母と姉だね...。
教えて貰ったのは高校入るまでだから、そんなには教わってないんだけど...。
小さい時に良く見学させられたね...」
「ニャるほど、型はしっかりしてるけど、体に力が入ってニャいような気がするニャ...。
経験が浅い事が露骨に出ているニャ...。
それだと試験に受からニャいニャ...。
たまに一緒に練習するニャ!
アオイにも為にニャるしニャ...。
教えるニャっ!!
なんて流派ニャ?」
「神伐流だね...。
神を伐つと書くんだけど...この世界では物騒だね...。
俺は、中伝までしか教わってないんだ...。
体が出来ていないと、教えれないって言われてね。
それまでなら教えれるよ。
俺なんかでも大丈夫??」
「一緒にやれば、お互いにアドバイスできるニャ...。
アオイは、剣技一本で生きるニャ!
神伐流は、アオイに合ってる気がするニャ」
「...そうだね。
俺も強くなる為に手段を選んでられないしね。
一緒に頑張ろう!」
「宜しくニャ!」
俺自信では、限界があるし剣技だけでもアオイと高めよう...。
他の武器は、大体初伝しか仕えるないし、もっと技を特化しないとダンジョンでも生きていけないだろう。
この世界はそんなに甘くない...。
死がすぐ近くに常にある様な世界だ。
油断は出来ない。
少し柔軟をして、アオイと歩いて帰る。
澄み渡る様な蒼天だ...。
目紛しい5日間だったから...景色を楽しむ暇は、全然なかった...。
ピク
アオイが突然止まり...山の方に勢い良く振り向く。
「ユキ魔力を全開に纏うニャ」
言われる様に白色魔力を全開に纏う。
......。
...。
バン
「銃声!?」
「山の方から聞こえるニャ...。
さっき居た場所より奥で、少し右寄りかニャ?
モンスターの鳴き声が聞こえるニャ」
銃声...。
だだ戦っているだけかもしれない...。
でも変な感じ...嫌な違和感を感じる...。
『神器ね...。
しかもピンチだと思うわ。
持ち主が死に掛けてるっぽい』
「アオイ!行こう!!」
トーカの声に即座に反応する。
全開に魔力を展開している、どれぐらい保つか
わからない...けど後悔はしたくない。
姉さんに教え込まれた走法を意識する。
無駄を省け...短縮しろ...意識を研ぎ澄ませ...。
『もう少し右よ!
早くしないとヤバイわね...。』
『トーカあの技どれくらい保つ?』
『少し私が調整するわ...5分ちょっとでどう?』
『...十分だ!』
少し後ろを走るアオイに伝える...。
「アオイ5分だけ全力を出せる...先に行かしてもらっていいかな?」
「何言ってるニャ??
...あーもう!!アオイに任せるニャ!!」
必死さが伝わったのか、了解してくれた。
『トーカっ!!』
『準備OKよ!!』
全力疾走の中...心の中引き金を引く。
「神技『限界突破』!!」
右手の神紋が光白い光に包まれる。
...間に合ってくれ...。
後悔だけは、しなくない。
ご愛読頂いて誠に有難うございます。
ブックマークありがとうございます。
評価も頂ければ幸いです。
明日も同じぐらいの時間に投稿致します。
宜しくお願いします。




