第4話 集合準備とばれた
「それにしても、大天使がこの付近にいるのか・・・拙いな・・・」
「あぁ、我らの天敵ともいえる存在だ。我らの中に覚醒者は闇が2人、氷が2人、炎が1人だ。相性が悪い」
「そうだな。各自の構成員たちも呼び寄せ、ここから手を引くのが望ましいだろう。ところで、主目的は達成できたのか?」
「っち、できていない。殺す寸前に大天使に邪魔されたんだ。」
「そうか、まぁ、大天使が相手では分が悪いからな・・・仕方あるまい」
「はん!俺が叩きのめして来てやんよ!」
「無謀だ。やめておけ。それに、大幹部様から撤退令が出た。命令違反は許さんぞ」
「っち!また勝手に報告しやがったな、チクリ魔が。だが、大幹部様からの指示であれば仕方があるまい。俺も部下を呼び寄せるとしよう。集合場所はどこだ?」
「ここだ。ここに本部から直通の通路を開いてくださるらしい」
ヒューイ、と大男が口笛を吹く。
「いつにもまして、大盤振る舞いじゃねぇか。何かあったのか?」
「あぁ、どうやらデストロイヤーに10名以上の覚醒者が集まっているらしい。今回の件がなくとも撤退の予定だったそうだ。」
「なら、あまり気に病まなくても大丈夫そうだな」
「あぁ、むしろ今回の件でここに大天使がいるという事実を知れたことが収穫だ、とまでおっしゃってくださった」
「じゃ、部下どもに声かけてくるぜ。」
「私も部下に声をかけねばならぬので失礼する。あの無礼な男への連絡はどうする?」
「私からしておくさ。私はここに来るよう部下に念話済みだからな」
「そうか」
そう言い、大男と女は部屋を立ち去って行った。
「そこの羽虫、いい加減に出てきたらどうだ?ほかのやつらは気付かなかったが、私は気付いたぞ。美佐が戻ってきたときに一緒にここに入り込んだことがな。だが、予想外の人数の覚醒者相手に、臆したのだろう?ひそひそと隠れるしかできない弱者だものなぁ?」
闇の中から、黄泉が出てくる。それと同時に、男は目を見開く
「私が羽虫で弱者、か。ではあなたはそれほどまでに強いのでしょうね?」
「な!原初の覚醒者!?」
「あぁ、ニーズホッグさ。本部に切り込むためにしばらく泳がしてやろうと思っていたのだけれど・・・恨むなら、なるべく小さくしていた私の気配に気付いてしまった自分を恨め。」
「ま、待ってくれ!こ、交渉をしようじゃないか!解放連盟のことを教えよう!羽虫や弱者と言ったことの謝罪もする!」
「・・・で?時間を稼ぎ念話で仲間を呼ぶつもりか?まぁ、もうこの空間は遮断されているから不可能だがな」
「なっ!ゆ、許してくれ!私だってこんなことをやりたくてやっているわけでは・・・」




