第5話 おこたさん
さて、具材増えるまでは1つの鍋で良いですかね?・・・一応もう片方の鍋でも出汁とっておきましょうか。卵・・・茹でてから殻剝いて、煮込む・・・え?この逃げる卵を?この数?
「ちくわさーん。」
「んぇ?どうかしたかしぃ~?」
「ちょっと手伝ってくれません?」
「お?いいよ?」
「じゃあ私が逃げないように術で縛ってるこの卵たちをそのお湯が張ってる鍋に入れてください。茹でてしまえば逃げなくなるんで。」
「おぉ!了解だし!」
・・・ふぅ。無事茹で終えた。
「ちくわさん、ありがとうございます。」
「いやいや!料理するの一人に任せるわけにはいかないし!他にも手伝えることあったら呼んで?」
「はい。・・・ところで、次のつまみは茹で卵ですか?塩いります?」
「・・・ばれてたし?・・・うん、塩ほしいし。」
「はい、どうぞ。こっそり取らずちゃんと言ってくださいよ・・・」
「おや、私が一番乗りじゃなかったのですね。」
「あ、おこたさん。何もってきたんです?」
あ、ちくわさんが静かにこたつに戻っていった。おこたさんに一人で飲酒してることがばれたら小言言われそうだし懸命だな・・・
「ちょっと遠くのB級ダンジョン55層から大根、人参、ジャガイモを。」
「あぁ、あの広い畑みたいなダンジョンですか。無事とれたんですか。」
確か、大根、人参は自分自身がドリルのように飛んできて、ジャガイモはイモを茎の部分が飛ばしてくる畑の階層だったはず。あれ地味に痛いんだよな・・・
「んー、まぁ、キャッチできたのは3割くらいだよ。他は捕まえ損ねて砕けちゃった。」
「まぁ、3割でもすごいと思いますよ・・・あの野菜の弾幕は面倒ですからね・・・」
「とりあえず大根50本、人参150本、ジャガイモ200個置いとくよ。数に余りあるけど、入りきらないかもしれないしね?」
うーん・・・なんでみんな過剰なほど持ってくるのだろうか。
「・・・いや、それでも十分多いですよ。半分にしてください。」
「えぇ!?そんなぁ・・・」
「ちくわとか卵でも10㎏代なんです。確実に20㎏超えるのはさすがに無理ですよ。」
「・・・やっぱ?なんとなく獲り過ぎかなぁ・・・とは思ってたんだけど・・・」
「まぁ、大根と人参は時間加速使って浅漬けも作れるので、そうですね・・・30、90、100ですかね。」
「はーい。んじゃ、皮むきしよっか?浅漬けの方に手間かかるっしょ?」
「そうですね。お願いします。浅漬けは大根5本、人参15本でいいですかね。後は剥いちゃってください」




