第4話 ウィング後編
受け取ったウィングさんが怪訝そうな顔をしながら尋ねて来る。
「・・・ちなみにこれ、何個目?」
ん?どうだったっけな・・・
「えーっと、落下時に1つ渡しただけだから2個目だよ?そうそう、対価はこれ、って渡すんじゃなくて、当然おでんを食べに来ていいってよ。って言った後に、金狐ちゃんは『油揚げと他の物では価値が違うのじゃ!』とかごねると思うから、『じゃあ仕方ない、なるべくなら渡すなって言われてたけど』って言いながら渡してね。」
「ん、まぁ、2個目なら大丈夫か。後そんなめんどいやり取りしなきゃいかんのか?」
「ちなみに残りは神名さんが1個、駆逐さんが1個、私が1個だね。最初に力の破片提示すると神名さんが余計なことするなオーラだすんだよね。それ喰らってもいいなら?」
「・・・神名さんに渡してるのは、緊急時のパワーアップ用だとして、なんで駆逐さんも?」
「まぁ、万が一の時の予備さ。何があるかわからないからね。それに、私の意思だけで完全体にできても問題あるでしょ?」
「まぁ、それもそうだね。じゃ、行ってくるわ。」
「あ、その前に一つ聞きたいんだけどいい?」
「うん?何?」
「なんで、明らかに普通の鍋には入りきらない量持ってくるのかな・・・?いやまぁ、ちくわさんが持ってきた鋼鉄魚の骨丸ごと入る鍋だから卵の100や200余裕だけどさ。他の具材のことも考えると厳しいよ?」
明らかに集まる人数じゃ食べきれないと思うんだよね。
「だって1人で3,4倍食べる人いるし、人数が人数だし・・・」
「私がでかい鍋持ってたからいいけど、月餅50個って入ると思う?」
あの餅、1個で100g前後落ちるんだよねぇ・・・5㎏の餅使った餅巾着はさすがに・・・
「いやぁ・・・1個結構でかいですし、他の具のこと考えると半分くらいじゃないかな。」
「だよねぇ・・・鍋、もう一個出すか・・・」
「え?複数持ってんの?」
「同じものを使用・予備・保存・鑑賞・布教用で5個用意するのはオタクの習性みたいなものだからねぇ・・・」
「・・・どこにこんなでかいのおいてるのさ。」
「そこはこう、蔵に?」
「蔵!?」
「うん。屋敷の蔵においてある。蔵の中身取り出せる袋、というか蔵と袋でワンセットの家宝があるからね。」
「なるほど・・・」
「てか、他の人も大量に持ってくるかな?」
「多分・・・」
「各自が持ってきたのと同じ質量食ってもらうことにしようかな。」
「え”」
現状全員、自分が食えない量以上、どころか自分の質量以上の食材持ってきてる人もいるからな・・・ちくわさんなんて、ちくわだけで10㎏あるし。鍋が風呂並みの大きさでよかったよ。
「・・・冗談だよ。うん。」
流石に卵200個と同じ質量、14㎏は食えないか。
「そ、そうか。じゃあ行ってくる!」
そう言って水色の翼を広げる。宇骨鶏ってこんな感じの色だった気がするな。
「いてら~」
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