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3話 入学準備

 4月のデパートのチラシみたいなサブタイになっちゃいました。

 待っていてくれた方お待たせいたしました。

 ではどうぞ。

「恭也、お前には失望したぞ。俺とあいつの息子だからどんな「力」を持つのかと期待していたのに。9歳にもなって魔法も闘気も碌に扱えず、能力さえ発現しない。あまつさえ「力」の面では弟にも劣る」


 俺は今、書斎で親父に説教をくらっている。


 俺の本当の本名は「貫在恭也かんざいきょうや」で、いつもの人生では本名と違う名前になるのだが今回は奇跡的に名前だけ当たった。この世界での家名は、

「いくら頭がよく体術に優れていても、この名家である『如月』家にいる以上それだけでは駄目だ」

というわけだ。


 さて、なぜ俺が親父に無能扱いされ、ボロクソ言われているのかというと、これもあの護神騎士学校に余計な監視をつけずに入学するためである。



 俺はこの世界についてさらに詳しく調査するために、護神騎士学校に入学することをこの学校の情報を手に入れた瞬間に決めた。


 そして、俺が入学するに当たって一番の障害となったのが先ほどの問題だ。


 元来、大きな力にはそれを管理しようとする権力者の監視がつく。


 何故なら、自分の障害となりえる者を権力者達は見逃さないからである。そしてそこに、名家の息子であることがプラスされればなおさらだ。


 そこで俺は家から捨てられるという、選択肢を見出した。実力のある如月から見捨てられれば、その時点で監視の目は消える。そしてもし如月であることがばれても、「あの如月家から捨てられたんだから、碌な力を持っていないのだろう」という考えが生まれる。


 つまり、俺は如月家と学校関係者に本当の実力知られなければいい、ただそれだけで監視は無くなる。


 それでその選択肢を実行した結果が、さっきの言葉だ(最初の六年間は調査に夢中で碌に力を発揮しなかった。後の三年は体術だけで乗り切った)。

 

「明日の早朝、この家から出て行け。まあ、ある程度の金は出してやる。それを持ってとっとと消えろ。あと家名は変えていけよ」


 この言葉をどれだけ待ったことか。


 俺は内心、小躍りしながら罰が悪そうな表情を浮べた。


「……では荷造りをしてきます。今までありがとうございました」


「やけにあっさりしているな」


「ある程度の予想はしていましたから」


「……そうか」


 そう言って俺は親父に背を向け、書斎を出て行った…………満面の笑みを浮べながら……。


 やっとまともに会話した気がします。

 時間があれば感想、アドバイスよろしくお願いします!!

 あと誤字脱字報告もできたらお願いします。

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