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第93話 島の女神が語る“使命”──一年後の選択

山頂の遺跡に立つ島の女神は、静かに4人を見つめていた。


壮真は息を整え、女神に問いかけた。


「……他にも島があるって言ったよな。俺たちみたいに召喚された人が……他にもいるってことか?」


女神はゆっくりと頷いた。


「はい。あなたたちのように、四つの世界から選ばれた者たちが暮らす島は、世界のどこかにいくつも存在します。」


サーヤは驚きで目を丸くする。


「むぅぅぅ!?じゃあ……私たちだけじゃないのだ!?他にも4人組がいて……島で暮らしているのだ!!?」


ミィは静かに呟く。


「……みんな……おなじ……?」


女神は首を横に振った。


「いいえ。同じではありません。島ごとに、召喚された4人の性格も、価値観も、生活も、まったく違います。」


リュミナは風の流れを読みながら言う。


「……私たちみたいに……仲良く暮らしている人たちも……いるの?」


女神は微笑む。


「もちろんです。あなたたちのように、協力し、支え合い、家族のように暮らしている島もあります。」


サーヤは胸を張る。


「むぅ!!それはいいことなのだ!!みんな仲良しなのだ!!」


しかし女神は表情を曇らせた。


「ですが──すべての島がそうではありません。」


「……どういう意味だ?」


女神は静かに語る。


「中には……暴力で支配し合い、弱い者を従わせ、力だけが正義だと信じている島もあります。その島を管理する神々の望む形を形成しているのです」


サーヤは息を呑む。


「むぅ……そんな島もあるのだ……」


ミィは拳を握りしめる。


「……いや……」


リュミナは悲しそうに目を伏せた。


「……それは怖い……」


壮真は女神を見つめ、静かに問いかけた。


「……それで、俺たちはどうすればいい?」


女神はゆっくりと手を広げ、島全体を包むように言った。


「あなたたちには一年後に訪れる“選択”に備えてほしいのです。」


「むぅ!?選択なのだ!?」


「……なにを……えらぶ……?」


女神は静かに告げた。


「一年後──この島は、別の島と“ひとつ”になります。」


「……合体するってことか?」


「はい。島同士が融合し、そこに住む“二つの4人”が共存するか、支配するかを選ぶことになります。」


サーヤは目を見開いた。


「むぅぅぅ!?共存か……支配か……そんなの……選べないのだ!!」


ミィは静かに言う。


「……たたかう……の……?」


女神は首を横に振る。


「戦いを望む必要はありません。ですが──相手が戦いを望む場合もある。それが“選択”です。」


リュミナは少し心配そうな表情をし


「……相手が優しい人たちなら……一緒に暮らせる……?」


女神は微笑む。


「ええ。あなたたちのように、心優しい4人ならば、きっと共存を選ぶでしょう。」


「……でも、相手が暴力的な島だったら?」


女神は静かに目を閉じた。


「その場合──あなたたちは自分たちを守らなければなりません。共存を望んでも、相手が“支配”を望むなら……戦いは避けられないでしょう。」


サーヤは拳を握りしめる。


「むぅ……そんなの……いやなのだ……でも……負けるのもいやなのだ……」


ミィは静かに頷く。


「……まもる……みんな……まもる……」


リュミナは風を胸に抱くように言う。


「……一年後……私たちの未来が決まるんだね……」


壮真は深呼吸し、神に向き直った。


「……じゃあ、俺たちにできることは?」


女神は優しく微笑んだ。


「一年後の“選択”までに──この島での生活力と戦闘力を高めてください。あなたたちがどんな未来を選ぶにせよ、力は必要です。」


「むぅ!!わかったのだ!!もっと強くなるのだ!!みんなで一緒に!!」


「……がんばる……」


「……私も……もっと風と仲良くなる……」


壮真は3人を見て、静かに頷いた。


「一年後のために……俺たちはもっと強くなる。この島での生活も、戦いも、全部。」


女神は4人を優しく包むように言った。


「あなたたちなら……きっと乗り越えられます。この島が、あなたたちを選んだのですから。」


風が優しく吹き抜け、遺跡の光が揺らめく。


一年後──島と島がひとつになる“選択”の時が来る。その運命に向けて、4人の新たな日々が始まる。

これにて第1部終了です。第2部開始については少しお時間をいただけるとありがたいです。始まりと終わりだけ決めて書くってやっぱり難しいですね。

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