第74話 ダンジョン休憩と“焼きおにぎりの香り”
第一層のスケルトンを倒し、罠の回廊を抜けた4人は、比較的安全そうな広間にたどり着いた。
サーヤが剣を収めながら言う。
「ふぅ・・・ここなら休めそうなのだ!」
ミィは周囲を確認し、こくりと頷く。
「・・・まもの・・・いない・・・やすめる・・・」
壮真は荷物を下ろし、折りたたみ椅子を広げた。
「よし、ここで休憩しよう。少し小腹も減ったしな。」
リュミナは羽をぱたぱたさせながら、嬉しそうに寝袋を抱えていた。
「休憩!わたし、こういうの初めて!」
サーヤが袋を取り出す。
「うむ!今日は料理ではなく、あらかじめ作ってきた“焼きおにぎり”なのだ!」
壮真は頷く。
「しょうゆベースで、表面を軽く炙ってあるやつだ。冷めても美味いからな。」
ミィは袋を覗き込み、目を輝かせた。
「・・・いいにおい・・・しょうゆ・・・すき・・・」
リュミナは焼きおにぎりを手に取り、そっと匂いを嗅いだ。
「・・・わぁ♪香ばしい。これ、すごくおいしそう!」
壮真は緑茶の水筒を取り出した。
「飲み物は緑茶だ。」
サーヤが胸を張る。
「うむ!緑茶は心を落ち着かせるのだ!」
「だいぶ日本に染まってきたな・・・」
ミィは湯気の立たない緑茶を一口飲み、ほっと息をついた。
「・・・にがい・・・でも・・・すき・・・」
リュミナは焼きおにぎりを一口かじった。
「・・・っ!!おいしい!!外はカリッとしてて中はふわふわ!しょうゆ?の香りが香ばしくて!!」
サーヤが嬉しそうに頷く。
「うむ!これぞ日本の味なのだ!!」
壮真は笑いながら言った。
「だからなんでお前が日本代表な顔してるんだ!!焼きおにぎりは腹持ちもいいし、食べやすい。」
ミィはもぐもぐしながら言う。
「・・・にく・・・じゃないけど・・・これ・・・すき・・・」
リュミナは緑茶を飲み、目を丸くした。
「・・・お茶、こんなにすっきりしてるんだ!こころが・・・落ち着く。」
壮真は頷く。
「緑茶は集中力も上がるしな。ダンジョンにはぴったりだ。」
サーヤは焼きおにぎりを頬張りながら言う。
「うむ!これで体力も回復したのだ!家族で食べると、さらにおいしいのだ!」
リュミナは照れながら微笑んだ。
「・・・うん♪家族と食べるとあったかい・・・」
ミィも静かに頷く。
「・・・いっしょ・・・すき・・・」
壮真は4人を見回し、自然と笑みがこぼれた。
(こういう時間・・・悪くないな)
焼きおにぎりを食べ終え、緑茶で喉を潤した4人は立ち上がった。
サーヤが剣を構える。
「よし!次の階層へ行くのだ!!」
ミィは拳を握る。
「・・・つぎも・・・たおす・・・」
リュミナは羽を広げ、小さく頷いた。
「わたしも、みんなを癒す!!」
壮真は深呼吸し、暗闇の階段を見つめた。
「行くぞ。家族で、ダンジョンの奥へ!!!!」
こうして4人は、焼きおにぎりと緑茶で力を取り戻し、第二層へと足を踏み入れた。




