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最弱テイマーは魔物の王と無双する  作者: ゆる弥


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46.異常事態

「ぐぁぁぁ!」


「なんだコイツ!?」


「なになに!?」


「なんで動けんだよ!」


 周辺の解放者達は混乱に陥っていた。

 それは、そうだろう。

 1度致命傷を負わせて倒れた者が何事も無かったかのように起き上がって攻撃してくるのだから。


「そいつらは何かに操られてる! その操ってる奴ごと潰さないとダメだ! そいつらはもう死んでる! 完全に潰すんだ!」


 周りの解放者に呼びかける。


「一斗! 魔法で潰せるか?」


「面での攻撃だと無差別になりますよ?」


「わかった! 一旦引かせよう! 魔法の準備をしててくれ!」


「はい!」


 一斗に魔法の準備をさせて周りに再び声を掛ける。


「今から魔法で面での攻撃をする! アイヅをしたら一旦引いてくれ!」


「「「おう!」」」


 チラッと一斗を見ると頷いた。


「3つ数える! 3で合わせてくれ! いぃーち! ……にぃー! ……さん!」


 バッと解放者達が下がってくる。


「雷陣!」


 上空に魔法陣が出現し極太の雷が落ちてくる。


ズドォォォォォォンッッッバリバリバリィィ


 中にいた奴らは消し炭になった。


「残ってるやつは一体一体確実に潰すんだ!」


「「「おう!」」」


 残っているやつを探す解放者達。

 遠くて見ていて焦りを見せ始めたのはザ・王のリーダー。王が挙動不審になっていた。


「こっ。こんなはずじゃ!」


「おぉい。もう観念しろよぉ」


「うるさいうるさい! お前達のせいだぞ! めちゃくちゃにしてくれやがって!」


 背後から出してきたのは鎖であった。

 その鎖の先には棘のついた鉄球。


「ウォラァァァァ」


 鉄球を回し始める。

 それをただ眺め、動向を見る。


「くたばれぇぇぇぇぇ!」


 遠心力で凄まじい威力になった鉄球が襲う。


ドオォォォォォォォォンンンッッッ


 凄まじい威力により砂塵が舞う。


「ハッハッハッハッ! これを食らって生きていたやつはいねぇ! お前も終わりだな! あっ! 聞こえてねぇか! ガッハッハッハッ!」


「うるせぇな。そういうのを死亡フラグって言うんだぜ?」


 砂塵が晴れてくる。

 鉄球は片手で受け止めたが足元が鉄球の威力で陥没してクレーターになっている。


「そんな馬鹿な!」


 鉄球を両手で掴んでダンッと飛び上がる。


「お返しだ」


 全力で王の元へ投げる。


「やっ! やめっ!」


ズガァァァァァァァァァンッッッ


 鉄球が地面に半分以上埋まっている。

 息絶えたのは間違いないだろう。


「はぁ。大人しくしてりゃ良かったのによぉ」


 他の刺青していた者達も片付いた様だ。


「お前の言った通りやっぱり復讐する為に集まったな?」


 後ろを振り返るとギルドマスターの大矢さんが立っていた。


◇◆◇


 作戦会議の時


「あっ! わざと逃がして一網打尽! ってのはどうですか?」


「解放者達に通告してか?」


「いや、解放者達には本当に逃げたと思わせましょう」


「じゃあ、自警団は汚名を被るのか?」


「そうなりますね。しかし、一時だけですよ? 捕まえた後に作戦だったと説明すればいいですよ」


「それでも自分達に言われなかったと拗ねる奴がでるぞ。プライドが高い奴もいるからな」


 どうしたもんか。

 自分達も作戦に参加している気にさせる……。

 自分で気付いたと思わせればいいんじゃないか?


「解放者達にも泳いでもらいましょう。解放者の息のかかった情報屋に秘密裏なザ・王壊滅作戦であることを情報として流します」


「なるほど……それなら自分で手に入れた情報だから納得するしイチャモンつける奴はいなさそうだな」


「えぇ。それに場所も解放者達だけに知らせることができる。一石二鳥ですね」


「いい作戦だな。それで行こう!」


◇◆◇


「皆ご苦労だった! しかし、よくこの場所がわかったな?」


「俺達の情報網をなめるんじゃねぇよ!」


「自前の情報屋が話してくれたよ!」


「はっはっはっ! 情報統制があまいんじゃねぇのかぁ?」


 解放者達は口々に情報は自分で集めたと自慢げだ。

 その反応を見て作戦が成功したんだなと胸をなでおろした。

 こういう反応になるように作戦を立てたんだ。

 

「(ボソッ)お前の狙い通りでよかったな」


「(ボソッ)はい。安心しました」


「それじゃあ、緊急だったが報酬を出す! ギルドに集まってくれ! 後始末はギルドがする!」


 その号令でギルドに戻る。

 歩きながら大矢さんに刺青について聞いてみる。


「大矢さん、あの死んでも起き上がってくる奴らが入れてた刺青、なんだか分かります?」


「刺青? どんなだ?」


「ミミズみたいな……」


「なに!? その刺青の奴がいたのか!?」


「はい。ゾンビみたいに何回も生き返ってきて……」


「こんなところまで手が伸びてきてるのか……」


「何か知ってるんですか?」


 青い顔をしながら呟く。


「アイツらは……サイパトラと呼ばれているが、寄生虫という意味の言葉を混ぜた名前らしい……」


「寄生虫……」


「噂では身体を操るらしい」


「なるほど……」


 手を顎に当てて考えていた蘇芳が口を開いた。


『そういう魔物に心当たりがあるよ』


「ホントか? 何か対抗策はあるのか!?」


 大矢さんが驚いたようにこちらを見ている。


「どうした?」


「あっ、すみません。蘇芳がその魔物に心当たりがあるというもので……」


「本当か!? どう対策を練ればいい!?」


『えっ? ……………………潰す?』


「お前! 脳筋かよ!」


「何だって?」


 喚いていると大矢さんが聞いてくる。


「潰す? だそうです」


「それが出来てれば苦労しねぇんだよ!」


 地団駄を踏む大矢さん。

 それを見て笑う蘇芳。


「蘇芳、笑い事じゃねぇんだって……」


『でもねぇ、あの魔物は雑魚だから見つけ次第潰すしか無いんだよねぇ。知能とか低いはずだけどなぁ』


 顎に手を当てながら上を向いて歩いている。


「じゃあ、何か? その魔物を使役している奴がいるってのか?」


『んー。翔真と同じテイマーならできるね』


「!?……確かに……そうか。組織の頭はテイマーか」


「そうなのか!?」


 大矢さんが驚いて声を上げる。


「いや、分かんないですけど、テイマーなら可能かなって言う話です」


「なるほど。魔物を操って人を操る。そんな事ができるのか……」


「分かんないですけどね。もしかしたらそうかもって話です。俺は塔狂町に向かうのでそこまでで手掛かりを探しますよ」


「あぁ。くれぐれも気をつけてくれよ? 翔真が操られたら誰も太刀打ちできないからな?」


「はい。気をつけます。まぁ、蘇芳が人魔一体の能力の供給を切ればいいんですけどね。最近わかったんですけど、俺からだけじゃなくて蘇芳からも能力切れるみたいなんですよ」


「ほぉ。すると、どうなるんだ?」


「素の俺の力だけになります。つまり……」


「『雑魚』です」


「そうなのか? それはちょっと安心したな」


「なぁ、蘇芳、今タイミング合わせて言う意味あったか? 大矢さんに聞こえないんだぞ?」


『んー。なんて言うか……ノリ?』


「お前なぁ……」


 コメカミをピクピクさせながら怒りを必死に鎮める。


 ギルドに着くと臨時の手当が支給された。

 なんと、1人50万。

 蘇芳の分までくれたのだ。

 有難い。


 宿に戻ってグッスリ休むのだった。


 ちなみに人を殺めたのは初めてだったが、人魔一体の効果のせいか、罪悪感は特にわかなかった。

 人を人とも思ってないような奴らはこれからも排除しないといけない。

 俺達が迷っちゃダメだろう。


◇◆◇


 とある場所


「ちっ! 882から897が死んだか……どこに行ってたヤツだったかなぁ」


 しばらく考えるとポンッと手を叩き。


「あっ! たしか千大町に向けて派遣したんだっけなぁ。着いた報告はなかったから着く前にやられたか……誰にやられたんだかなぁ。最後の報告は青髪の奴がウロチョロしてるって言ってたが……まさかな」

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