恐怖の破壊魔真理絵
こんな探偵嫌だ。
「さっさと歩け!」
覆面男は真理絵を突いた。
「いったーい。
何するんですか?」
真理絵は痛そうに言った。
[カチャ]
覆面男は銃を突き付けた。
「そんな事して、どうするつもり?」
[パアン!]
覆面発砲した。五月蝿いから気に障ったらしい。
[カン!]
弾丸は、ヒヒイロノカネで出来た真理絵にダメージすら与えず。
「あ、兄貴。こいつ、化け物ですぜ。」
覆面をした弟分が言った。
「取り敢えず、監禁だ。」
兄貴分は、真理絵を倉庫に押し込んだ。
「お前達、私をどうしようと?」
「そうだな。身代金でも要求するか。
そう言う訳だ。自宅の住所と電話番号を教えろ。」
「東京都足立区水理6-32-1
電話が、03-1532-○○○○。」
真理絵ちゃん、誘拐犯に教えちゃって良いんですか?
「おい、貴様!
何故俺の住所と番号を知ってる!?」
成る程、事前に調べてたって訳か。恐るべし、真理絵様。
兄貴分はそれに驚いた。
[カチャ]
「答えろ!」
「あの、何を答えれば良いんですか?貴方の名前ですか?貴方の名前は星異岳 兼雄でしょ?
因みに、水理銀行の従業員二人を銃殺したのも貴方ね。」
名前を知っている真理絵に、男は驚いた。
「そんで、そちらは共犯の黒田 正和。
貴方、自分の勤める銀行襲って、何考えてるんですか?」
弟分は驚いた。
その時だった。
「真理絵様、お助けに参りました。」
「大輝。来てくれたんだ。」
「真理絵様の為なら、例え火の中水の中、どこへだって行きますよ。
(クソ、何で俺がこんな事!?)」
二人が話していると、星異岳が割って入った。
「取り込み中悪いが、二人とも死んで貰おう。」
星異岳は、ロケットランチャーを二人に向けて構えていた。
「どうぞ、やれば?」
振り向いた真理絵が、星異岳に言った。
「ま、真理絵様!?」
驚く大輝。
「ほぉ、死ぬのが怖くないのか?」
「別に、私は一度死んでるから、全然怖くないわよ。」
「そうか、ならば死ねえ!」
[ドッカーン!]
星異岳はロケットランチャーを発射した。
ミサイルが物凄いスピードで飛んできた。
が、真理絵は微動だにしない。
「真理絵様、逃げないのですか?
(いっそ、このまま死んでくれ。)」
「目の前なのに、避けられると思う?」
真理絵の言う通り、ミサイルは目の前に迫って来ていた。
これでは避けられる筈が無いが、何を隠そう、真理絵はサイボーグ。
不可能は無いのである。
「装甲。」
その瞬間、真理絵の体は、アーマーで包まれた。
[ズドーン!]
ミサイルが真理絵に当たって爆発を起こした。
同時に、大輝も爆発に巻き込まれ、爆裂霧散。
大輝様済みかよ!?
煙が晴れると、アーマーに包まれた真理絵が立っていた。
「キャストオフ。」
[ドフィユーン!]
アーマーが吹き飛び、二人の覆面に当たった。
二人の覆面は、息耐えた。
[ドカーン!]
先ほどの激しい戦いにより、倉庫の火薬が爆発。アジトもろとも全て吹き飛ばした。
当然、真理絵も爆風で吹き飛ばされた。
[ヒューン、ズドーン!]
真理絵は、水理高校の体育館の屋根に突っ込んで体育館全体を破壊した。
こうして、銀行強盗誘拐殺人事件は解決した。
だが、払った犠牲も大きかった。
真理絵に関わった者は、必ず死にます。町で出会ったら逃げましょう。
それより、ハジケ過ぎて本題からかなり脱線してます。
次回はまじめにやります。
では。