立場逆転!?真理絵の奴隷!
亀山は突然殴り掛かって来た。
[カン!]
金属に物がぶつかった音がした。
その後も、亀山は殴り続けた。
[カン!カン!カン!カン!カン!カン!カン!]
高い音が連続で鳴り響く。
[ピシッ!]
真理絵が隙を付いてデコピンをした。
[ヒューン、ダン!]
亀山は後ろに飛んでいき、フェンスにぶつかった。
「コノヤロー!」
亀山は走ってきた。
[タ、タ、タ、タ]
亀山は、近くまで来ると、軽く跳ねて蹴りをした。
流石にこれには耐えられなかったのか、真理絵は後ろに転がった。
が、無傷に変わりはない。
「全然痛くないわよ?
もっと本気でやったら?」
真理絵は中指を立てて亀山を挑発した。
亀山は、顔中を真っ赤にし、頭から湯気を出した。
完全にぶちギレたのである。
ぶちギレた亀山は、ポケットから十手を取り出した。
「死ねえ!」
亀山は十手で真理絵の頭をぶっ叩いた。
[グニョン!]
十手がゴムの如く、曲がってしまった。
「嘘だろ!?」
亀山は驚きながら、十手を直そうと必死になった。
が、十手は硬く、亀山の手では直せなかった。
「あらまあ。物は大事にしなきゃ、ダ、メ、よ?」
真理絵が喋ると、ピンク色でキラキラ光る背景に包まれたが、直ぐに元に戻った。
「これでどうだ!?」
亀山は、起き上がり様に、ポケットから折りたたみナイフを出した。
「やれやれ。」
真理絵は呆れていた。
勝てない相手に、どうしてそこまでムキになるのか、と。
「死ねえ!」
亀山は真理絵の胸にナイフを突き刺した。
[パキーン!]
ナイフの刃が折れてしまった。
「なっ、どうなってんだよ!?」
亀山は驚いた。
「あら?
刃が折れちゃったの?
とても錆びていたのね。」
「黙れ化け物!」
亀山は回し蹴りをした。
[カーン!]
「いってえええ!」
亀山は悲痛な叫び声をあげた。
「亀山君?
人を化け物扱いしちゃ、ダ、メ、よ?」
またピンクの景色に包まれた。
「う、五月蝿え!寄るな化け物!」
亀山は後退りしながら、歩み寄る真理絵に言った。
[プチン!]
真理絵の堪忍袋の緒が切れた。
「もう怒ったわ!」
そう言って、真理絵は亀山を本気でぶん殴った。
[ヒューン、ダン!]
亀山はフェンスにぶつかった。
真理絵は、目にも留まらぬ速さで近付き、亀山の腹にパンチを入れた。
「がはっ!」
亀山は口から血を吐いた。
その血が、返り血となって、真理絵に掛かった。
「き、汚いわね・・・。」
真理絵は顔を引き釣らせながら言うと、再び腹をパンチした。
「がはっ!」
亀山は再び血を吐いた。
「血吐くな!」
[ブン!]
真理絵は最大パワーで、亀山の顔面を殴った。
亀山の顔面に、黒くて丸い痣が出来た。
た。
真理絵は、更にもう一発お見舞い。
顔面に黒い痣が出来た。
そしてもう一発、更にもう一発、更に更にもう一発。
おかげで、亀山の顔面は痣だらけである。
[パンパン!]
「スッキリした。」
真理絵は手を叩くと、振り返って戻ろうとした。
「待て。」
亀山が止めた。
真理絵は振り向き様にこう言った。
「まだやられたいの?」
恐い、怖すぎる真理絵。
亀山は土下座をして言った。
「俺が悪かった、ゴメン!何でも言う事聞くから、許してくれ!」
真理絵は少し考えるとこう言った。
「そうねぇ。
じゃあ、働きアリとして、一生私に仕えなさい。」
人の自由を奪って、自分の為に働かせる。
それは、いくらなんでも、酷すぎである。
「はい、解りました。真理絵さん。」
[ズシッ!]
真理絵は土下座をしている亀山の頭を踏み潰した。
「さん?様じゃなくて?」
「も、申し訳ありません、真理絵様。」
「宜しい。」
真理絵は足を退けた。
この時、亀山が屈辱を味わったのは、言うまでも無い。
ユーリさんの要望に答えて、前回、新一を出しました。
にしても、亀山を真理絵の奴隷にするのは、流石に殺りすぎでしたかな?
さて、次回は銀行が襲撃されます。
一体、真理絵はどう立ち向かうのか?