お兄様曰く、俺はやりすぎだそうです(デコピン痛い)
【本物。てか偽物自体ないから安心しろ。基本的に金貨を偽造することは犯罪だし、この学園内では無意味。なぜならみんなお金持ちだったり、冒険者として働きたいと思っているからそんな偽造なんかして方々に敵を作るメリットないだろ】
だって、だって!!あの人ポン、っとだしたよ!
お小遣い上げようねー感覚だったよ!?
いいの?!いいのこれ!!?
【くれたんだから貰っとけば?】
あ…あう…え?
だ、だって生前の俺の給料、一年間稼いだ金より、今…
か、片手に乗っかっているのですよ…?
2億位の価値、ですよ…?ひ、ひぇえ…
俺はがくがく震えながらドドドどうしよう、みたいな顔をしていたに違いない
生徒会メンバーと俺と同い年のカフィーユ君達からも、哀れんだ様な視線を向けられてしまった
とと、とりあえずこういう時は、影にしまっておこう
そうしよう!俺はいつになくぎこちない動きで丁重に、ていねいに影の方へと大金、2億円位の価値のある大金貨2枚をしまい込んでからその場にへたり込んだ
あばばばばば…あれどうしたらいいんだろう…
つか、いくらお金があっても困らない、なんて思っていたし実際そういったけれども実物の大金をポンと渡されれば誰だってこうなると思うのですが…はぁー、緊張した
無駄に力が入ってしまった感じがする…脱力感凄い…ハァー…
「む?どうしたのかね、そんなにへたり込んだりして」
お前のせいだろと小一時間…問い詰めたいがそんな気力がないのも事実…
俺田舎者だったからわかんないけど、都会の人ってさ…
1億を何とも思わないような人しかいないのかねぇ…
ッふぅ、驚いた
俺が立ち上がって理事長先生に文句でも言おうとしたがなんていえばこの人を泣かせずに納得いく文句が言えるのかが思いつかなかった
「…さっきの大金やりすぎ、とだけ言っておきます…怖くて仕舞ったけど…出せと言われれば出しますけど…」
「む?そんなことないぞ?いわば先程の報酬は君が売ってくれたバンクルの技術に対する正当な報酬だと思うがね!あれ一つで迷宮やダンジョンに行ってる生徒たちが何人助かることやら!さらにその生産は儲かると思うから、あの金額なのだよ」
駄目だ、この人一度こうと決めたら引き返さない人っぽい…
えーとまだ何か違う方法で、金額が多すぎるとわからせるには…
「…俺、こう見えてまだ7歳ですよ。」
「うむ!」
「7歳のお小遣いの範囲、越えてるよ?」
「む?そうかね?」
「……俺の生前のこっちからしたら異世界での稼ぎ、1年間の稼ぎがこっちの世界で言うと、大体3ユルドと少しだったんですけど…」
「そんな少なくて大丈夫だったのかね?1か月の間違いでは?」
「あ、貴族じゃなかったので。えーと、で、それからしたら破格すぎるのですが…」
「…あぁ少ないと言う方で破格かね?」
なんでそうなるの!多いんだっつってんでしょうが!!!!!
大体、この世界の人の水準だって割と低いのに!
1ユルだけだって、人や魔族の下端の人たちは1年生活ができるよ!?
切り詰めれば、何とか1ユルで1年ですよ?それの数十、数百倍の1グランだって過剰なのに、2グランですよ?全くもう!
「いや、だから、多すぎて困る…と言いますか…」
「ショージ君」
俺が理事長と話していたら何故か校長先生に止められた
うん?と思って振り返ると校長先生はにこにこしていた
「あのね、恐らく、なんだけどね」
「??」
「パブリックはこの件に関しては引く気がないよ。」
「でしょうねぇ…」
ルールウド君に多すぎると言われたのに、全く聞く耳持たないんだから、そうなるでしょうねぇ…
「だから受け取って置いたらいいんじゃないかな?多分…いや、確実に、君が考案して、作り出したこれはあっという間に人気商品になるだろうし、そうなると学園の外の人たちも買い集めにくるだろう。そしたらもっと大きな利権やらが動くと思うんだ。」
「…そんな大した魔法や技術使ってないんだけど…」
「やり方を教わってやってみて誰でも出来る、と、それ自体の作る方法を思いつく、のは違うからね。実際、ここにいる皆は半数がこれが何かを理解して、君に習いながら作ってみたけれども、一人でこれを思いついて作ったわけじゃない。作ろうともしなかっただろう。まず面倒、と思うのは除外しても君の世界の物をこちらの世界の物や魔法で、代用する物を思いつくのはまた別だからね?」
う、うーん…?た、確かにそう…?なのかも、しれない?
「だから、そんなことを思いついて、誰でも出来る様に説明も仕組みも理解できる、君がさっきしたことはパブリックや僕たちにとってその2グランは正当だと、思うんだよ。多少、色があると思ってくれていいけどね。」
む、むぅ…そう言われれば、そうなのかも…?
「で、君は生産の方をパブリックに任せたのだから、当然販売ルートもパブリックに任せたし、さらなる開発も任せた。だからお礼と、此れからバカ売れするだろう利益を含めてあれくらいだと思えばいいよ。さらに増えるだろうけど」
さらっとなんか恐ろしい事言いましたよ、この人!(人じゃなくエルフさんだけど!)
なんだか、誤魔化されている気がしてならないのですが…
「ね、だから有り難く貰っておこう?」
「…ん、わ…かりました」
「よしよし。で、それとは別の話なんだけど」
「??????」
「学園にも銀行という物があるんだ。生徒会の先輩たちが作ってこの世界中のどこにでもある物なんだけどね?学園銀行と、冒険者専用銀行という物があるんだ。他にもいろいろと銀行はあるけど、全世界共通の銀行でどの場所にもあると言うのはこの二つでね?口座を作らないかい?」
………………………………
この校長先生、意外にがめつい…いや、面の皮が厚いのかねぇ…
いや、まぁ、こんな大金持って歩く方が怖いし銀行は欲しいけども…
「そういうのって、親とかが同伴する者では…?」
「本来ならそうだけど、君にはルールウド君という保護者同然の兄がいるだろう?しかもドラゴニア家、王族だし、校長の僕が勧めるんだから問題ないよ?」
……そんなもんかね
まぁいいや、全国どこに行っても口座があるなら将来行商人している時にも引き出せるしね?そう考えると入っておいても良いかもね
「銀行、潰れたりしませんよね」
「大丈夫だよ?保証するのは僕だけじゃなく、いろんな国の重鎮たちも、だからね」
「…まぁそうじゃないと銀行なんて成り立たないだろ」
「それもそう…だけどさ、ほらよく合併とか潰れたりとかするじゃん、銀行って…」
俺の世界では馬鹿みたいに銀行多かったからね…
不渡り出したり、合併したり…不祥事も多かった時もあるしね
ハハハ…(遠目)
「ルールウド君、銀行の口座作りたいんだけど」
「うん、わかった」
「ショージ君、ここにサインしてくれるかな。契約書だよ。」
「はい」
校長先生に渡されたものに魔術語でサインをした
そしたら校長先生が後でお金を預かったりする受け口へと案内するから、それまではお金を持っておくよう言われた
それまでに俺の口座や色々と決めないといけないことがある、というのでそういう事は校長先生に全部任せることにした
後で受付に案内してから改めて鍵となる物やら注意事項とかを説明があるらしい
ハー…初等部に入りたてでなんでこんなことまで…
チームメイトなんて制度だって昨日今日知ったばかりの初心者な俺には荷が重すぎる…
ハァ…それもこれも爺のせいだと思うことにしとこう
え?俺が派手に魔法使っているから自業自得だろうって?
知らんな。ここまで派手になってしまったのは爺のせいだと思うし?俺だけのせいじゃないよ?…ないと思いたいよ
「後、チームの口座としても仮の口座も作っておいた方がいいよ。いざとなったとき揉めないから。そういう時はまた別の手続きがあるからね」
「あ、はーい。でもまだチームメイト3人ですよ」
「君入れて4人でしょう?チーム限定の銀行は3人以上いれば作れるよ。人数を入力して、自動で一人分を算出して振り分けて貰えるの」
ふーん、そんな事も出来るのか、なんて思っていると爺が横から口を出してきた
口出しするな、とも言っていないのにルールウド君が俺をじ、っと見てきているのはなぜなんだい?顔に出ていたのだろうかねぇ…謎ですん
「ちなみに生徒会に入れば4人ごとに分かれておるから、小僧たちが入ったところで金のやり取りは変わらんぞ?」
反射的につい、爺には聞いてない、と思いつつも金の話は大事。いいね?と自分に言い聞かせて黙っておいた
チーム全体で稼いだら一人当たり使えるものと、チームメイトの装備面での工面とか色々と物入りなんだろうし、その時にもめるのは大変だしね
うん、うん、そうだね、お小遣いとして手持ちにあるのと、チーム全体としての装備…代は、別…いるかどうかなんてわかんないけど!俺作れるし!
「…カフィーユ君」
「?はいなんでしょう」
「俺が例えば薬を作ります」
「??はい。」
「あまりの物を他のチームや爺、理事長に売りました」
「…は、ハァ…?」
「お金は、どうすればいいの?チーム用の装備の、あまりを譲るだけだしチーム全体のお金として持っとくべき?」
俺がそういうとカフィーユ君は少し考えるように頬に手を当てて唸った
「そういう場合、ショージ様が決めてくれればいいかと。僕達が材料を集めたなら、チーム全体の金庫に入れて、ショージ様が多めに取り分を貰えばいいんじゃないですか」
何、だと…そういう感じでいいのか
俺が納得しているとルネア君がおどおどしながらもぽつりと呟いた
「あ、あの、ショージ様が装備とか薬とか作るならそもそも装備にお金かからない、です、よね?あの…その、ショージ様に頼り切り、はよくない気がしますが…」
「あ、じゃあ作ったら君たちにいくらか割り引いて売るってことでどうかな」
「あ、はい、売るならいいと思い、マス」
「じゃそうしよう」
なぁなぁになるよかいいよね
まぁきっと俺の事だから友達同士だから上げるよとか言い出しそうだけど
「ところで話が変わるんだけどさ」
「?」
「カフィーユ君達錬術の授業どっかの爺のせいでやったことないよね」
「そ…うですね、してません」
どっかの、なんて言いながらも俺が爺というのは一人しかいないけどね
皆して苦笑していたり、爺を見たり、爺は顔を反らしているし…おい爺
お前の事だよ、分かってんだろ
「錬術、してみない?」
「ショージ様が教えるのですか」
「教えてもいいよ?錬術は思っているより簡単だよ」
「「「じゃあお願いします」」」
錬術はね、簡単だよ
俺がそういうと理事長先生がにやっと人を解剖したような人な笑みを浮かべて笑った
…見た目的には理事長先生、笑うと怖いよ
中身はすぐに泣きだす大人だけれども…ウサギの縫いぐるみ抱えてるけども!
「私が監督官をしてやろう。錬術の初級編の材料を用意してやろう」
「あーい。てことでルールウド君達はそうするんだい、爺」
「わしらは迷宮に行くぞ。ついてこんかね」
「行かねーっつってんだろ爺」
「材料持ってくるから武器造っとくれ」
「よしぼったくろう。それでもいいなら作ってやる」
俺がそういうとにんまり凄く悪そうな笑みでそれでもいいとか抜かした
まじなんなんこの爺…俺、一本の短剣作るの大変だったの見てただろお前…
てか生徒(ちょっと武器造りの基礎を習った程度の俺)が作り出す武器なんかいらねぇだろお前…無駄に俺の攻撃無効化する程度の固さは持ってるんだからそれ生かせよ
つかそこまでして俺と懇意を持とうとしなくていいから
結構ですから
大体俺の作れる武器なんて高々知れているし、短剣とか剣をきちんと作れる人の所にさっさと行ってどうぞ
「俺そんなに凄い武器造れないんだけど。」
「なんじゃ、さっきの小僧が作ったのは魔武器じゃろうが。」
「確かに魔道具や魔導武器、防具なんかは簡単な物が作れるけど、買った方がいいんじゃないの?道具はともかく、武器とか…丈夫じゃないといけないものは素人に毛が生えたような俺が作ってるものじゃない方がいいと思うけど」
購入したものの方がずっと保証されている気がするんだけど…
なんて俺が言ったらなんと意外なことにルールウド君がやや呆れながらも教えてくれた
「魔道具を作れる人って、実はそんなにいないんだよショージ。」
「え」
「特に、魔法道具を作る専門職人はいても、武器や防具を魔導武器や防具に加工できる人は王都とか、都市に数人。さらに、昔の人の魔道具を見分けて、整備し直すのはもっといないとされてるよ。エルフとかドワーフの、金属や精霊術、魔術語に詳しい人でもなかなか作り出すことはできないよ。」
「…………まって」
「だから言ったでしょう、ショージは“やりすぎ”なんだってば。」
お、俺は親方に習っただけだから!!
え、まって、分ちゃん!親方の工房、異常なの?
レシェルナさんが紹介してくれた工房、実はオーバー・・・
【いまさら。】
…………………………………
「…俺は悪くねぇ、と全力で叫びたい。」
「うーん…まぁ、教えてもらった人が意外にショージに教えるとどんどん吸収していくから面白がるっていうのを仕方ない、とかで片づけるならそうだけれどね?それを普通に使いこなしたり応用してみたりするのはいかがなものかと思うよ?」
「……そ、そこは…あれだ、日本人なので」
ほ、ほら、日本人は改造して自分たちのスタイルに合わせるのが得意ですしお寿司…
俺の心の言い訳が聞こえているのかどうなのか…それは不明だがルールウド君はきっぱりはっきりとそこも含めて否定してきた
Oh…
「同じ場所からの転生者である先輩方が呆れたり驚いたりしているように見えるのでその言い訳は苦しいかと思うよ、ショージ」
「うぐ…」
まぁそうなるよねー、みたいな反応をなさっている生徒会の方々…
でもさぁ、俺は悪く無くない?色々と教えてくれるんだもん!
親方だって、レシェルナさんだって、ドラゴングランパさんやグランマさん達が良い人だからって紹介された人が色々と教えてくれるんだもの!
「…わかった!」
「!何が分かったの?ようやく自分が色々と“やりすぎ”なのが分かってくれた?」
「ううん!」
「…即答するんだね。お兄ちゃん悲しいよ…。それで、何が分かったの」
ルールウド君がなんだかがっかり肩を落として脱力しているけれども俺は良い事を思いついたのですよ
皆が“俺”のレベルになればいいじゃないか、と
「俺が教わった人たちに皆も習えばいいじゃない!」
俺がそう言ったらルールウド君が頭を抱えて大きなため息をついた後、深呼吸してからキッと俺を睨んで一言
「無理だから!」
「なんでぇ?」
俺が凄くいい事思いついたとか思ったのに…なんで否定されるんだろう
「ショージは教えて貰っている人たちの場所がどこだと思ってるの。学園からかなり離れてるんだからね」
「…鏡電話使えばいいじゃない。」
「あ」
ルールウド君が思い出したかのようにハッとなって顔を両手で隠した
あぁこれ鏡電話の事を完全に忘れてたパターンだね?
そうなんだね、ルールウド君!?
「む、向こうの人たちがみんな時間あるかわからない、でしょ?」
裏返った声でそんな事言われても効果は薄いよ、ルールウド君…
ばっちりと俺はさっきの照れ隠しに適当に思いついたこといったっていう雰囲気で言ってるから、そんなの…ねぇ?
耳まで真っ赤にして言う事じゃないよねぇ?(にやにや)
「それこそ、時間を聞いてからやればいいじゃない。鏡電話で。」
「うー…」
「教えて貰えばみんな俺みたいに技術つくでしょ?同じ加工レベルになれば、“異常”とはならないよね?」
「こ、こういうのは向き不向きがあるんじゃないかな?」
「大丈夫!レシェルナさんも親っさんも、優しいから!」
俺がそういうとルールウド君はとうとう困惑して黙り込んでしまった
ふふふん!ドヤァ!めっちゃいい事思いついたよね、俺!
しかし、俺がそう自信満々に言っていたら意外なところから異議が・・・
「それだと、学園の意味がなくなるから駄目かなー?」
「…駄目なのかー…」
校長先生直々に否定してきたのであえなく断念
うん、まぁそうだよね
そうなっちゃうよね
「…ショージ君が教えれば、いいんじゃないかな」
「…なんで?俺が教えるなんて無理だよ?だってさっきいったけど俺なんてちょっと素人に毛が生えた程度だし俺なんかが教えて変な癖が映ったら大変だよ!」
「くせ?」
「そうだよ。俺なんかはつい癖で魔力込める時、つい属性を付けた魔力を籠めちゃうんだ…特に光とか闇の属性魔力。それに、魔力を籠めすぎッて親方にしょっちゅう言われる。」
何故か俺がそういうと皆して遠くを見つめて一言、あぁ、なんて言って納得してしまった
それで納得されるってどうなんだとか一寸思わなくもないけどまぁ事実魔力込める時若干少ないように気を付けているのだから仕方がない…
全力で魔力を籠めると途中で弾けてしまう時すらあるからな…親方に怒られたっけ
「後ね、素材が時々魔力変化しちゃう。」
「それは…ショージが気を付けてても駄目だね」
「うん」
勝手に俺の持つ魔力に反応してしまう、魔力変化はいつの間にか別の物質になってて驚くんだよね…鉄を出しておいたはずなのに、いざ使おうとしたらいつの間にかチタンになっていたり、銀になっていたりするから…あぁ、前一回普通の鉄を出したのに、グリーンエメラルドになっていた時は何、だと?とリアルで言ってしまったことまである
いやマジでどうしろっていうんだよと小一時間悩みそうになったわ
頭抱えて親方も唸っていたしな…
ッと、話がそれた
俺が教えたら俺の癖を含めた物になってしまいかねないからね
こういうのってちゃんとした人に習う方がいいと思うな
「魔導武器は作れないだろうけど、薬学系ならレシェルナさんが教えてくれるんじゃないかな?調合とか、錬術とかならレシェルナさんに習えば俺なりになるんじゃないかな」
「学園でも一応授業があるけどショージのレベルには中々たどり着けそうにないと思うよ」
「というか俺そこまでじゃないよ」
「ショージはやりすぎだってば。」
納得いかねー…俺レベルなんてそれこそ掃いて捨てるほどいたぞ?
特に工房には俺位の年齢の子供に見える人たちが数十人いて俺より腕がいい人なんて沢山いたんだけど?
なんて思っていたら校長先生は苦笑していたし理事長先生が何やら言いたそうにもごもごさせている…何故?
「小僧、お前が作れる武器のうちどんな物が魔導武器にできるんじゃ」
「ん?…剣、刀、鞭、弓、籠手、ナックル、かな…そんなに多くないだろ。防具だったらまだサークレット系統しか作れないよ。簡単に言うけど、髪飾り系かな。まだ胸部を守るような防具に魔導防具にするには魔力入れすぎたり、するから不安定な出来でおやっさんに一人外で作るなって言われてる…あ、でも籠手は作れるよ」
「十分一稼ぎできるのぉ…」
「売る気はねぇ…けど、そこそこの物は出来てるって褒められたぜ!」
俺がそういうとシェンフ君がそれは絶対に使用禁止、と言い渡された
げせぬ。
自慢の物なのにぃ・・・ブーブー…
【100歳未満の子供には過剰戦力と捉えられかねないから注意する意味もあると思う】
なるへそ?まぁ魔道具だって作れる人少ないって言ってたもんね
「ショージ君、試しに作った魔導武器見せてくれるかな」
「え?いいですけど大体がおやっさんの工房の方にあるんで影の中に入れといた物しかないよ?それでもいいですか?」
「うん。」
俺が校長先生に言われたから影の中に入れといた4本の日本刀(太刀2本と短刀2本)と一般的なブロンズソードタイプの長さと同じ剣身の剣と、ルールウド君に作ってあげた剣と同じ長さの2本の剣、弓を2本だしてあげた
そしたら日本刀の時点で生徒会長さんからいくつ作っているんだと言われてしまった
はは(失笑)そんなにない、といったけれどもこれ練習用だから実用性は皆無だぞ
「これらは使えんのか?」
「使ったことない。だってこれ練習に作った物だから。でもって、おやっさんにこんなガラクタ工房におけるかって言われたものだから、影の中にしまっといた。」
「こ…これがガラクタ…」
生徒会長さんが目を点にして呆れているけど、親方にとっちゃガラクタだと思うよ
俺はまだまだだしね
「ちなみに小僧が自信作なのはどれじゃ」
「それはこれ。」
俺が影から箱に入れた物を出した
親方に始めて褒められた自信作だから、箱に入れたのだ
「はい!」
俺が出したのは、魔術語と魔石、更に精霊の涙を塊、宝石の中に閉じ込めてある物を使い頑丈な鈍器にもなる和弓だ
でも重さは普通の弓と同じ
「どれどれ」
「ほぉ、見事だね」
「…ショージ君こだわりまくったみたいだね」
「いやぁ、おやっさんがこれ作ったとき初めて褒めてくれたんだ!店に出したっていいって言ってくれたけど記念にもっとくって言ったら箱くれたの!」
俺がふふんっと胸を張ると校長先生と理事長、爺がまじまじと覗き込んできた
二人の怪しい大人と一人、子供が箱を覗き込んでいる
そんなにもの珍しそうにしなくても、見た目只の和弓だよ?
「これどんな魔法が組み込まれてるの」
「これにはね、空気抵抗無効化と、連射、弱点に自動補足してくれる機能、さらに使用時透明化するから暗器としても使えるよ。魔法属性を纏った矢を番えれば効果を補助もしてくれるし、消音つき、えーと後は不安定の足場でも手ぶれすることないようにするとか!」
「過剰戦力・・・」
遊技君がそういうものだから俺はこれを使うことないと思うけど、と言っておいた
つかこの位の機能ならば俺が魔法で作り上げた弓の方が強かったりするんだけどね
それは流石に言わないでおこう
いったらそれも禁止、なんて言われかねないしそれに俺が魔法で作り上げた弓は俺がそれらの機能を自分で気を付けてつけている物だしね?
「この変わった形の剣はこれで折れたりしないの」
「これはね、日本刀って言ってコッチとしては異世界の、俺が前いた所の剣みたいなものだよ。これはね、そうそう折れないよ。」
「へ~…これ、貰ってもいい?どんな効果あるの?」
「…えーと、使い方が若干違うからこっちの世界の人にはおすすめしないよ」
俺がそういうとルールウド君は残念そうにしてはいたけれども素直にわかったと言って手を引いた
まぁ言うても武器だからね、自分には扱えそうにない、なんてただの邪魔になるだけだからあっさりと手を引いてくれたんだと思う
「刀って結構手入れが大変なんだよね…」
「うん。すぐに切れ味落ちる。」
「この魔導武器はどうなのショージ君」
シェンフ君がそう聞いてきたから俺は素直に答えていい物か戸惑った
まぁ結局嘘言っても仕方ないし、此れ位の物なんて使い物にならないガラクタ認定だったし、別にいいかとあっさり思い直したけどね?
「これにはね」
俺は一本の太刀を持ったまま床に刺した
すると刺したところからブワッと草が生えて、一気に俺の部屋が平原に変化した
「治癒や、再生効果があるんだ」
「…………………………」
「こうやって床に刺すと、結解ができてこの平原の範囲にいれば怪我が自動再生するの。」
「………………………………」
「さらに、この平原では魔力が回復するし、平原は再び刀をしまえばなくなる。」
俺が刀を引き抜く前に、一寸適当なナイフでチョン、と指先を傷つけると即座に傷が癒えるのを確認してから刀を引き抜いた
するとスッと平原が幻覚だったかのようになくなった
「ね、使いようがないガラクタでしょう?」
俺がそういうと生徒会メンバーの人たちがみんな頭を抱えたり遠目、白目になったり、俺を何とも言えないような表情で見てきたりしていた
なんだよぉ、そんな表情されるいわれはないぞ?
「あー…ショージ、この剣は?」
ルールウド君がもう一本の方の太刀を持ち上げた
「それはねー、切った相手の魔力を吸い取って、魔法として飛ばす効果を付けたんだ。」
俺がそういうとルールウド君は即座に俺の影へと押し込んで戻した
「切った相手の、魔力を奪うの?なんてもの作ったの…」
「といっても奪い取る魔力は少ないし、こっちの魔力も多少使うんだ。だからガラクタ扱いなんだ」
「魔法に変換するって」
「うん、切った所の再生を妨げる魔法をちょっとね、組み込んだの」
「何に向けて作ったの!?」
「…おやっさんが出した課題クリアするための試作品だよ。実用的じゃないのは知ってる」
俺がそういうとルールウド君がそういう問題じゃないよと言ってきたから首を傾げた
ルネア君が、親方が課題を出してきたって言っていたけどそれはどんな課題だったのかと聞いてきた
「どんなって…指定された魔石と魔術語を組み込んだ、切る武器を造れ、という物で金属も指定されてた、かなー…俺が出された金属はルービシュダイン鉱石と白水浸鉱石で、魔術語は炎を刀身に纏わせること、とその魔力は相手から奪う、と再生を妨げる、の三つ…。俺炎を纏わせられなかったし、再生を妨げる様にしたはずなのに魔法が飛び出していく仕様に変化してたからガラクタ認定されたぁ…世の中そうそううまくいかないよね」
「……………………………」
なんでか、それを聞いた途端に皆が大きなため息をつき、なんだか呆れたような、納得したような雰囲気になった
…?
あぁ、俺の失敗したのがそんなに変だったのかな?
結構やらかしているけど、そんなの態々自分から言わないしなぁ
「こ、こっちのは何の効果があるのですか?」
ルネア君がそう言って指をさしたのは一見普通の剣に見える魔導武器
「それはね、雷と氷を出す剣だよ。切るように振ると雷や氷を出せるんだ」
ちなみに短刀2本は材料を指定した課題で作った物、弓は親方が素材指定で弓を造れといった課題で作った物だ
ブロンズソードタイプの剣やルールウド君にあげたような短剣2本は俺が作ったオリジナル魔導武器だけどね
そんでもって親方にガラクタと言われたものだけどね
親方は目が厳しいよ…ハァ…
「これは?」
「その弓はね素材指定されたもので課題として作った物だね。魔術語指定はなかったから矢を自動装てん、更に威力倍増、魔法吸収、魔力抵抗無効化を付けた弓だよ」
「…そ、そうなんですかぁ…」
ルネア君はそう言って苦笑した
「一つ聞いていいか?」
「?うん?」
コントロル君が俺の肩にポン、と手を置いてグルっと俺の体の向きを変えた
俺は人形じゃないし、急にそんなことをしたら目が回るじゃないか、やめろ
「お前これらをどこの軍隊に売る気なんだよ」
「なんでそんな物騒なことすると思ったし」
「もしくはお前何処と戦いに行く気だよ」
「だからなんでそんな物騒なことになったんだよ。言っただろ、此れ課題で作っただけ。しかもこれ失敗作なの。おやっさんにゴミ認定されたものなの。」
俺にとってもただのガラクタ、むしろ作り直したい位の散々な出来栄えの魔導武器だよ?
なんでそんな物騒な事を言われるんだよ…全く遺憾の意だぜ
俺だって失敗作の事あんまり言われたくないしあんまり突っつかれたくないんだがなぁ
ま、でも今俺の手持ちにあるのはこんなガラクタな武器しかなかったし仕方ないよな…
「これレア度いくつだよ」
「えー…いくつだろ。ちょっとまってて分ちゃんに気k」
「ルールウドが、昇次さんの影に入れた刀が、レア度17、治療効果のある刀がレア度4で、短刀二つが両方10、弓は15、これは素材の関係で高い。こっちの剣はレア度秀、こっちの剣はレア度14で、…箱入りの弓は星3位が妥当。」
「過剰戦力乙。」
ソルシエ君がなんかスラスラと俺のガラクタにかなりのレア度がついていることを教えてくれた…けれどもこれ、俺と親方にとってはがらくたに変わりはないからなぁ
「そりゃあまぁ、素材、魔術語ともに指定されている課題で作った物、しかも作ったのが俺とはいえ魔導武器だから…それなりにレア度は高いと思うけど、そんなに高いの?」
「そう。」
「そうなんだー…いつか作り直そうと思ってとっといてよかったかもしれないなー。一回壊してリサイクルしなおそうと思ってたけど」
「…………………………………………そ、そんなもったいないことする気だったの?」
俺がぽつりと本音を入れて言うとソルシエ君が目をクワッと見開いて驚いた
嫌だってこれら失敗したゴミだもの…魔術語を削り取ったのち、物質分解の魔法をかけてからさっさと鋳つぶし、魔石を取り出して後でなんか新たに作り直そうとか思ってた
「だってこれガラクタ扱いだし、俺も剣術苦手だし、使い道ないから後で適当に処分しようかと思ってた」
「そんな勿体ない、ことする位なら、理事長先生に、売るほうが、ましだと思う!」
「え、そこまで言うこと?だってこれ失敗作だよ?」
「…勿体ない。そんなにいうなら、僕が貰う!」
そ…ソルシエ君が治癒効果のある剣と剣を何本か、ひっつかんでぎゅっと腕に抱えた
えええええええ…と俺が呆けていたら遊技君や直感さん、ナイト君や清爽君が羨ましそうにソルシエ君を見ていた
ええええええええええ…そんなのが欲しいのか、君たち…
「ちなみに成功したものはどのくらいのレア度なんじゃ」
「知らない!分ちゃんは授業中に作った魔法だし、それまでは解析魔法なんて覚えてなかったし!」
「なんじゃ、そうだったのか」
そう、だって分ちゃんは“目利きの授業”で初めて生み出した“学園で作った”魔法なのだから魔導武器を作りだした時はまだそんなのなかったんだ
今では分ちゃんなしでは考えられないほど頭の中で会話してるし、教えて貰ってるけどね
【(`・∀・´)エッヘン!!】
…まぁたまに調子に乗るけどね
【おまゆう】
ソルシエ君が俺の作った失敗作をあそこ迄気に入ってくれるなんて予想外だったな
「ところでソルシエ君は剣術得意なの?」
「ううん。」
「………だめじゃん」
「でも処分する位なら貰う!」
ソルシエ君はそんなにこだわる必要・・・
「ソルシエは前衛じゃないだろ、俺が貰う!」
「いいなぁ、僕も欲しい!」
「これは僕が貰ったの!」
ソルシエ君は駄々っ子みたいにくずの剣を抱えて、嫌がった
そこまでしなくともいいのになぁ
まぁ珍しい物欲しさってやつなんだろうな…
言うても屑だしガラクタだしそんなに大事にすることないんだが
「…剣術使えないのに剣貰っても仕方ないと思うんだけど」
「捨てるより、分解するよりまし!魔道具、大事!魔導武器、もっと大事!」
「お、おう…失敗作を気に言ってくれたのは嬉しいんだか何なんだか…」
「魔武器は、貴重!凄く高い!こんなに沢山…捨てるだなんて、勿体ない!」
なんだか力説されてしまった…
ま、まぁいいけどね?
「剣術苦手だけど、治癒効果があるなら、誰が持っておいても、損はない!」
「わ、わかった、わかった。あげるよ」
「昇次、いい子!」
なんだかわけわからんがソルシエ君に撫でられてしまった
むぅ…いい子ってなんだよイイ子って…
照れてしまうじゃあないか…
「私なら高く買い取ってあげるが」
「駄目、これ、もう、僕の。」
「そうかね、残念だ」
理事長先生は本気で悔しがっているのかソルシエ君の腕の中の剣をじーっと眺めている
そんなに価値ないんだけど…まぁ、魔道具は売ればどんな屑製品でも物好きが買うっていうしな…
「所でソルシエ君は戦闘スタイルどんなの?」
「ん、僕は糸を使う。」
糸を使う…と聞いてパッと思い浮かぶのが必殺仕事人・・・
ちゃららー…あれかっこいいよな
「指に巻き付けてやるの?」
「んーん、糸を魔力でコーティングして相手を動けなくして、魔眼を使う。」
「えげつねぇ」
「昇次に、言われたく、ない、カモ・・・」
「そりゃごめんよ。」
確かに魔法で何でもあり、更に分身で波状攻撃可能、分ちゃんで弱点も罠もあっさり看破するとか魔法でほぼ無限に武器想像できる俺に言われたくないか
・・・うん、俺が言うと只の嫌味にしか聞こえんな
…糸で攻撃かー、仕事人スタイルとか忍者とか、後は…まぁ暗殺者スタイルかぁ…
「ソルシエ君さえよかったら俺、武器造ってあげるよ。」
「!!!!魔導武器希望!」
「材料がないから、素材を取ってきてくれたら何度か試作品を作ってみて、全部上げるよ」
「昇次、いい子!大好き!ルールウド、羨ましい!」
「材料がないと作れないからね…?」
俺が苦笑するとますますいいなーと顔に書かれている生徒会メンバーだった
「逆に言えば、材料さえそろえば魔導武器や魔道具が手に入ると…?」
「あー…魔力の消費がどの位かとかわかんないから色々とあるけどね、ざっくりというとそうなるね。どういう風に動くのかも見せて欲しいけど」
「ん、いくらでもいい。素材、見つける!」
そ、ソルシエ君めっちゃくちゃ張り切ってる…
まぁ自分の武器っていうとテンション上がるよね
うんうん、たぶんそういう事だね
しかも自分の戦闘スタイルに合うような魔導武器はソルシエ君だと糸だと言う事だから大変珍しい事だと思うから中々なかったんだろうしね
納得した
俺がソルシエ君に頭撫でられているとルールウド君がややムスッとしていて眉毛がピクリと動いた
何をそんなに不機嫌になっているんだろう
ルールウド君が不機嫌になっているけれどもルールウド君には短剣を作ってあげたじゃないか、だからそこまで不機嫌になるのはどうかと思うぞ?
「昇次、材料、何が欲しい?」
「そうだなー、…魔虫の吐き出す糸と、魔術語を刻む金属、魔石、後毛皮かな」
「…毛皮?」
「うん。手袋タイプにして常に身に着けられるようにしたいと思って。」
俺がそういうとソルシエ君は何度も頷いてそれでいいと言ってくれた
魔道具としての手袋は何度か作ったことあるけど、武器としてはあんまりなかったからどうなるのかわくわくするな
「昇次さん、ボクのも作ってー!」
「あ、ずりい!俺も!」
コントロル君と遊技君が挙手して迄武器希望を告げてきた
嫌だからお前ら…武器系はしっかりしたところで作って貰いなさい!
俺はそんなに便利屋じゃない!
「俺は便利屋でも何でも屋でもねぇんだぞ」
「え、違うの」
「似たようなもんだろ?」
「おい」
しまいには俺は金とるぞ
「素材はとってこいよ。後魔石な」
「それ位はするけどな」
「ねー。昇次さんに言えば何でもやってくれそー。フルーツとお金、素材を提供すればいいんでしょ」
「…あのなぁ…」
事実そうだけど!事実そうなってるけど!!くっそう!
そんなことを思っていると呆れたような表情のシェンフ君と生徒会長さんがやれやれ、と言いたそうに二人して肩を上げてお手上げのポーズをした
そうだ
さらに条件を付けて諦めさせよう
「作ってやるのは良いけど、魔力回復薬2本もくれよ。俺疲れちゃうし」
「そんくらいいいぜ」
「うん、構わないよ」
「…何、だと…」
諦めると思ったのにあっさり受け入れられてしまった
これは流石にちょこっと誤算だった
えーと、えーと何かないか、二人が考えなおしたくなるような条件…
「うーん…」
しまった、なんも思いつかない…
魔導武器事態の材料とか取って来るって言ってるし、薬で回復もあっさりするって言ってるし、フルーツとお金は最初からOK出されているし…ぐぬぬ…
「ま、今思いつくのそれ位だし良いか。あ、あと追加素材とかあったらとってきてくれるならいくらでも作るよ」
「おう」
「いいよー」
俺は結局諦めた
一個作るも3個作るも大して変わらんしな
「でもソルシエ君の方が先だからな?」
「わかってるって。あ、俺は剣だからな。ルールウドのと同じでいい。」
「なんだ、それならルールウド君の物を長くして他の属性魔力にも耐えられるようにも出来るよ。」
「いや俺の属性は闇と無だから」
「そういやそうだっけ。あ、なら属性はそのままでいいね」
「おう」
俺も同じものを作るだけならちょちょいッとできるよ、楽だね
「ただ何度か剣を振って貰って癖とか見ないといけないから」
「あぁ、そりゃそうだろうな」
「後色々と必要だし、時間もかかるから」
「つってもルールウドの時はそんなにかからなかったよな」
「そりゃあルールウド君が容赦なく俺に剣術の授業中打ち込みまくってくれたから癖とか何気にそん時に見てるからね?」
「あー…」
納得してくれて何よりです
ルールウド君はにっこり笑って なんだったら今からでももう一度するかと言ってきたから俺はもれなく首を振って遠慮させてもらいました
遠慮というか嫌です
あれめちゃくちゃ痛いんだよ?
ルールウド君容赦してくれないし!> <




