第7話 病院での龍太郎
こんにちは。今回は龍太郎の人心掌握術が光ります(笑)
よろしくお願いします(。・ω・。)
龍太郎は患者の点滴処置を行なっていた。
「はい。少しチクっとしますよ~」
患者が目をつぶる。
龍太郎は点滴針を患者の腕に刺した。
「ありがとう」
患者がお礼を言った。
「いえ。これで、僕は失礼します。なにかあったら気軽にスタッフに声をかけてくださいね」
と龍太郎が軽く頭を下げ、病室を出て廊下を歩き始めた。
「龍太郎先生、さすがです~! ありがとうございました。小児科なのに、内科のお仕事を手伝ってもらっちゃってすみません。あの患者さん、血管が逃げちゃうし、もう刺す場所がなかったんです~。助かりましたぁ」
看護師の宮田が龍太郎の後を追ってきた。
「宮田さんはいつもながら、大袈裟だな」
隣に並ぶ宮田に目も向けないで、彼は目的地を目指して歩く。
「大袈裟じゃあないですよ~! 主治医の中村先生だって、あの患者さんからはなかなか点滴も取れなくて、苦戦してるんですからぁ」
宮田が語尾を伸ばした喋り方で、医局に向かう龍太郎と同じ速度でついてきた。
「……まぁ、あれだけ刺せば、もう刺す場所は限られてくるな」
彼が独り言のようにつぶやく。
ふたりは患者やスタッフとすれ違いながら、廊下を歩く。真っ白な壁には面会時間の変更案内や、ワクチン接種のポスターが貼られている。
「じゃあ、これで」
龍太郎が宮田に声をかけ、角を曲がろうとした時だった。
「あ、あの~龍太郎先生。今度、お食事でもいかがですかぁ?」
宮田が手をモジモジさせながら、龍太郎を呼び止めた。
「…………」
龍太郎が振り向いて、宮田をじっと見つめた。
彼の琥珀色の瞳にきれいな光が反射した。
(こ、これは、今回こそはオッケーかしら?)
宮田は期待に胸を躍らせた。
「……断る」
龍太郎が低い声を出した。
「えっ……ま、また?」
宮田の顔が白くなる。
「ごめんね。今は研究のこととかで忙しいんだ」
龍太郎が宮田と視線を合わせた。
「そ、そうですよね……」
宮田が龍太郎から目を離せずに答える。
「これからも応援してほしいな」
龍太郎が微笑む。
(か、可愛い……いや、かっこいい? ん、どっちだ!?)
宮田の心臓が早鐘を打ち始めた。
さらに龍太郎が柔らかく微笑む。
宮田の目が大きくなり、頬が紅潮し始める。
「は、はい。宮田早苗、全力で龍太郎先生の研究を応援します!」
宮田が敬礼ポーズをした。
「ふっ……」
そんな宮田を見て、龍太郎が満足げに笑って去っていく。
(な、なにあれ。振られたのに、ますます好きになった……きゃー、どうしよう。あんな人に好かれる子が羨ましい……)
宮田は頬を染めて、遠くに見える龍太郎の背中を見ていた。
(今日は大学院に寄って、また新しいシャーレの準備だな……)
龍太郎がふわりと白衣をなびかせた。
たぁ」
看護師の宮田が龍太郎の後を追ってきた。
「宮田さんはいつもながら、大袈裟だな」
隣に並ぶ宮田に目も向けないで、彼は目的地を目指して歩く。
「大袈裟じゃあないですよ~! 主治医の中村先生だって、あの患者さんからはなかなか点滴も取れなくて、苦戦してるんですからぁ」
宮田が語尾を伸ばした喋り方で、医局に向かう龍太郎と同じ速度でついてきた。
「……まぁ、あれだけ刺せば、もう刺す場所は限られてくるな」
彼が独り言のようにつぶやく。
ふたりは患者やスタッフとすれ違いながら、廊下を歩く。真っ白な壁には面会時間の変更案内や、ワクチン接種のポスターが貼られている。
「じゃあ、これで」
龍太郎が宮田に声をかけ、角を曲がろうとした時だった。
「あ、あの~龍太郎先生。今度、お食事でもいかがですかぁ?」
宮田が手をモジモジさせながら、龍太郎を呼び止めた。
「…………」
龍太郎が振り向いて、宮田をじっと見つめた。
彼の琥珀色の瞳にきれいな光が反射した。
(こ、これは、今回こそはオッケーかしら?)
宮田は期待に胸を躍らせた。
「……断る」
龍太郎が低い声を出した。
「えっ……ま、また?」
宮田の顔が白くなる。
「ごめんね。今は研究のこととかで忙しいんだ」
龍太郎が宮田と視線を合わせた。
「そ、そうですよね……」
宮田が龍太郎から目を離せずに答える。
「これからも応援してほしいな」
龍太郎が微笑む。
(か、可愛い……いや、かっこいい? ん、どっちだ!?)
宮田の心臓が早鐘を打ち始めた。
さらに龍太郎が柔らかく微笑む。
宮田の目が大きくなり、頬が紅潮し始める。
「は、はい。宮田早苗、全力で龍太郎先生の研究を応援します!」
宮田が敬礼ポーズをした。
「ふっ……」
そんな宮田を見て、龍太郎が満足げに笑って去っていく。
(な、なにあれ。振られたのに、ますます好きになった……きゃー、どうしよう。あんな人に好かれる子が羨ましい……)
宮田は頬を染めて、遠くに見える龍太郎の背中を見ていた。
(今日は大学院に寄って、また新しいシャーレの準備だな……)
龍太郎がふわりと白衣をなびかせた。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。私は現在、義父の介護をするために和歌山に来ております。
心優しいあなたからの応援、お待ちしております。




