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惑星は推しを滅ぼせない 〜文明保護ダンジョンとフレブル連れの探索者〜  作者: まえった


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29話 地下五階 ― 選別の間

挿絵(By みてみん)

29話 地下五階 ― 選別の間


通路の奥


空気が止まる


湧きがない


代わりに



黒鉄の大扉


近づくだけで


喉が渇く


胸が締めつけられる


マロンの唸りが低い


『二十以上』


あーちゃんの声が静かに沈む



押す


軋む音


中へ一歩


踏み入れた瞬間


背後で


ズン


閉じる


空気が重くなる


逃げ場が消える



円形大空間


柱が並ぶ


上部足場


影が動く


二十


武装ゴブリン


盾が揃う


槍が構えられる


弓が引かれる


中央


石段


黒鉄半鎧


二刀


ゴブリン隊長


目が冷たい


評価する


値踏みする



指が石段を叩く


コン


弓兵が放つ


一斉射


空気が裂ける音


反射で柱へ飛ぶ


一本が耳元を掠める


風圧


もう一本が籠手に突き刺さる


貫通しない


だが衝撃が骨まで響く


腕が痺れる


握力が落ちる


「……重い」



盾兵が進む


足音が揃う


床が震える


槍が隙間から突き出る




太腿


正確


早い


真田が横へ跳ぶ


斥候が死角から来る


短刀


打刀で受ける


刃が滑る


反撃



血が噴く


消滅


だが


隊列は崩れない


隊長が再び


コン


盾が回る


包囲完成



矢が来る


肩に刺さる


浅い


だが


焼けるように痛い


引き抜く


血が滴る


槍が腿を裂く


膝が落ちる


盾が押す


胸が圧迫される


息が詰まる


「……くっ」


足払い


背中から床へ


石が砕ける


盾が顔の前まで迫る


槍が喉を狙う


終わる


その瞬間


マロンの炎が爆ぜる


熱風


盾兵が吹き飛ぶ


酸素が奪われる


自分の肺まで焼ける感覚


「止まれ!」


三秒


四秒


止まらない


柱が赤くなる


「戻れ!」


強く命令


炎が収束


マロンの身体が震える


制御成功



立ち上がる


呼吸が荒い


視界が揺れる


隊長が踏み込む


二刀


速い


重い


打刀で受ける


衝撃


骨に響く


刃が滑る音


キィン


二刀が絡む


力で押される


後退


刃が頬を裂く


血が目に入る


赤い


視界が半分消える



「人間……強化……適応……」


隊長が低く言う


理解している


学んでいる



盾兵が再度圧をかける


背後は柱


逃げ場がない


槍が腹を狙う


マロンが横から一点焼き


鎧が赤くなる


熱で隊長の呼吸が乱れる


一瞬


その一瞬


真田が踏み込む


ハルバート



深く入る


だが


二刀が肩を裂く


血が噴く


ほぼ相打ち


押し込む


腕が震える


籠手がなければ滑っていた


「落ちろ!」


横に裂く


肉が裂ける音


骨を断つ感触


首が落ちる


だが


すぐ消えない


十秒


長い


隊長の目がこちらを見る


「深層……来る……」


光粒


崩れる



静寂


自分の呼吸だけ


荒い


肺が焼ける


肩が熱い


腿が震える


ハルバートを握る手が白い


力を抜くと倒れそうになる



壁にもたれ


座り込む


二十体


隊長


一人と一匹


ギリギリ


本当に


ギリギリ



マロンが近づく


鼻を押しつける


小さな身体も荒く上下している


炎を抑えた緊張


「……よくやった」


額を合わせる


尻尾がゆっくり振れる



『防御高いからまだ大丈夫』


あーちゃんの声は軽い


『矢三本多かったら終わってたけどね』


真田は苦く笑う


「セーフだな」


『セーフはセーフ』



数分


呼吸を整える


鼓動が落ち着く


指の震えが止まる


生き残った重み



黒鉄宝箱が出現


音もなく


真田はすぐ開けない


深呼吸


吐く


「開けるぞ」



宝珠二つ


同じ鼓動


黒鉄籠手


「一個ずつな」


同時に飲み込む


身体の芯が熱くなる


筋肉が締まる


視界が澄む



籠手を装着


ハルバートを握る


安定


震えが消える



マロンが大きい魔石を


ごくん


だが


飲み込まず


戻る


ぽと


足元へ置く


小さいのを


ぱく


【SP +0.032】

【SP +0.041】


「生活費だ」


マロンが鼻を鳴らす



『世界災害級が家計管理』


あーちゃんが笑う


『でも今のは、本当に選別だったよ』


真田は階段を見る


石壁が割れる



重い静寂



五階は越えた


だが


余裕はない


一段


踏み出す


地下六階へ


五階、突破


ここから本番です


もし少しでも面白いと思っていただけたら、

ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです


六階、覚悟しておいてください


マロンも、きっと喜びます


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