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護衛の仕事で成り上がれ  作者: 肩ぐるま


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第8話 ゴブリン狩りなら棍棒で

街を出て近くの森に行き、人目のないところまで入り込み、

「これから俺のスキルを見せる。ここで見たこと聞いたこと、俺のスキルについては絶対秘密だから、誰にも教えてはいけない。話してもいけないし、聞かれて答えてもいけない。文字に書いてもいけない。絶対の秘密だ。分かったか?」

と念を押すと、俺の真剣さにルージーは少し怯えたように

「はい、旦那様」と声を震わせながら答えた。

近くの手頃な木を選んで、奥の手の戦斧で切り倒す。はた目には俺は何もしていないのに木が斬り倒されたので、ルージーは呆気にとられて見ている。

「旦那様、今、何を?」

「聞いてはいけない」

と俺が言うと

「はい」と返事が帰ってきた。

続けて周囲の木を数本切り倒し、枝を払い、先を削った木槍と棍棒を作る。そしてルージーに、

「使いやすい方を選んでくれ」

と言って両方を渡す。

ルージーはそれぞれを振り回して

「棍棒の方が振り回しやすいですね」

と言うので、

「それなら利き腕で棍棒を持って、反対の手で木槍の中ぐらいを持ってくれ」

「こうですか?」

「そうだ。槍は相手に穂先を向けて牽制に使いながら、近付いた奴を棍棒で殴る。見本を見せよう」

俺は自分の槍を左手に持ち、剣を右手に持って構えてみせる。

「槍は真ん中辺りを持って、穂先を相手に向ける。牽制することで盾の代わりになる」

ルージーは俺の構えを習って木槍を構える。

「このまま、棍棒を相手に叩き付ける」

俺はそう言いながら右手で構えた剣を振り下ろす。

最初は扱えなかった剣だが、剣術のスキルが生えてから、かなり使えるようになっている。

ルージーも俺のマネをして、棍棒を振り下ろす。

「そうだ。なかなかいいぞ。後は、左手の槍を、相手に軽く付き出す動作を混ぜるんだ。牽制程度でいいぞ」

俺が見本を見せ、ルージーが真似をする。

「次はこれに足さばきを加える。基本となるのは、槍で軽く付いて直ぐに1歩踏み込んで、棍棒で殴る」

この動作を何回か訓練する。

「次は、横に移動して体を開いて相手の突進を躱し、横から槍を突き出して、1歩踏み込んで棍棒で殴る。ここで槍の一突きを入れておかないと、棍棒で殴りに行くだけだと、反応した相手に反撃を食うことがあるぞ。槍はこちらの優位な間合いを作るために使うんだ」

暫く同じ動作を繰り返して、動きを身体に馴染ませる。

「2匹を相手にしたときの訓練をしよう。正面と左から来たときは、まず、槍で左側の奴を突いてから、正面から突っ込んで来た奴を棍棒で打てばいい。次に、正面と右側から来たときは、まず槍で正面の奴を突いて、次に右側の奴を棍棒で打つ。最初は必ず槍で突くことを忘れるな。棍棒を振りたくても我慢しろ。槍で突くときには大きなスキは出来ないが、棍棒を振ると大きなスキができる。槍で突いたり払ったりして自分に有利な立ち位置を作り、棍棒で大きなダメージを与える感じだ」

この動きは誰に教わったわけでもない、森の中で魔物と戦い続けて身につけた戦闘方法だ。

更に各種の動きを加え2時間ほど訓練した。

「少し休憩しよう」

草むらにしゃがみ込んで革袋の水を飲む。

「さあ、ゴブリンか狼を探そう」

俺達は立ち上がって、更に森の奥へと進んだ。


「俺の傍を離れるなよ。手の届く範囲にさえいれば守ってやれる。だが、手の届かない所に行かれると守ってやれないからな」

「分かりました」

俺が先頭に立って森の中を進み、一歩遅れてルージーが付いてくる。

気配察知にゴブリンが引っかかった。

「ゴブリンだ。見つからないように近づくぞ」

俺たちは足音を立てないように気をつけながらゴブリンに近づいていく。

茂みの向こうにゴブリンが見えた。3匹いる。今日はルージーの戦闘訓練なので、的をつくることにする。

まず、一匹の足を奥の手の矢で射って逃げられないようにする。

すぐに俺が飛び出し、槍で残りの2匹を倒す。その後、ルージーを呼んで足を射って動けなくしたゴブリンを的にして、槍と棍棒で攻撃してもらう。

ルージーは俺が教えた通りに、まずゴブリンを槍で軽く突くと、そのまま踏み込んでゴブリンの頭を叩き潰してしてしまった。

俺が呆気に取られていると

「旦那様の指導が上手なので、思ったより楽に退治出来ました」

確かに退治だよな、これじゃあ。っていうか、ルージーの腕力は半端ないな。

「ルージー、力が強くなるスキルでも持っているのか?」

「いえ、持っていません」

マジか。素の力でこれなら、武器と防具を揃えれば立派の戦力になるじゃないか。ルージーに魔石を取ってもらい

「よし、つぎ行こう」

俺たちはまた森の中を探索する。今度は5匹のゴブリンを見つけた。

「今度は普通に戦ってみよう。横に並んで奴らを迎え撃ってみよう。俺が左側に立つから、ルージーは右側に立て。槍で払う練習もしろ」

俺たちはゴブリンの前に並んで立ち、大声でゴブリンを挑発する。

「オラオラオラ、どうしたゴブリンども、かかってこい」

叫んだのは俺だ。ルージーがジト目で俺を見ている。

ゴブリンが俺達を見つけて突進して来た。真っ先に俺たちに辿り着いたゴブリンは、ルージーの槍で腹を軽く突かれて勢いが止まったところを棍棒で殴り倒された。そいつを避けて右側から回り込んだ奴も、ルージーが翻がえした棍棒で殴り飛ばされた。

3匹目も、ルージーがセオリー通りに槍で足止めをして殴り殺す。その間に俺も左側に来た2匹を斬り殺していた。

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