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護衛の仕事で成り上がれ  作者: 肩ぐるま


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第20話 剣も野営も一からお勉強

「わ、私の負けのようだな。ご主人様の強さ、しっかりと確認させてもらった」

「分かってくれたようで、何よりだ。しかし、これはスキルの力だ。スキルを使わなくても強くなりたいのでよろしく頼む」

トゥデラは、俺が見えない槍の柄を押し当てた首を不思議そうに摩りながら、

「剣術のスキルを持っていないのか?」と聞いてくる。

「剣術のスキルは持っているが、レベルが低い」

「いくつだ?」

「4だ」


「それなら、まず剣の型から教えよう」

こうして午前中いっぱい、俺はトゥデラに剣の型を習った。

午後は森の奥に進み、ゴブリンやグレーウルフを数匹ずつ狩って、魔石とウルフの毛皮を持ち帰って金に換えた。

次の日は、道具屋と服屋に行き、トゥデラ用の寝具代わりの毛皮、着替え、タオル代わりの布、水袋、大型の背負バッグを買い込む。トゥデラの求めで、細いロープや小さい板を、かなりの量買った。最後に露店を回って保存食料を買い込む。

トゥデラの装備は、持ち合わせが心もとなかったので、革の胴鎧で我慢してもらっている。

ラズラの街を出て暫くは街道沿いに進み、すぐに道を逸れて森の周辺部に入っていく。

最初の日は俺が先頭で、トゥデラとルージーの順番で隊列を組む。

すぐにゴブリンと出くわしたので、剣で首を跳ねる。昼の休憩を挟んで、ゴブリンやグレーウルフを倒していく。倒した魔物は、魔石だけを取っていく。

夕方、早めに移動を切り上げて、開けた場所を探して野営の準備を始める。大きな木の根元に簡易テントを張り終えると、その横で模擬戦をすることにした。

トゥデラには10回挑んで、10回とも、打ち込んだとたんに1本取られた。

「トゥデラさん、次は私の相手をしてもらえるかしら」とルージーが木の棍棒を持ってトゥデラの前に進んだ。俺がやられている間に、木の枝を拾ってつくっていたらしい。

「では、行きます」

ルージーもトゥデラには手も足も出ずに一本取られた。

「私だって棍棒術はレベル6あるんですが?」とルージーが驚いていると、

「ご主人様もルージもスキルのレベルとは関係なく、動きがまったくの素人だ。次の動きが見え見えだから、魔物相手なら通じても、人間相手には通じない」

「そういうことか」「そうなんですか」と俺とルージー。

その後、枯れ木を集めて火を起こし、鍋に水と干し肉を入れて簡単なスープをつくって晩飯にする。

「見張りは3交代でいいか?」

「1人3時間ですね」とルージー。 

「私は、少し長くてもいい」とトゥデラ。

最初はルージーが見張りに立ち、次がトゥデラ、最後が俺だ。

ルージーと2人のときは、俺が5時間見張りを負担していたから、3人だとぐっと楽だ。

眠る前に、トゥデラがテントの回りにロープを張り、道具屋で買った板を2枚ずつ結び付けている。

「それは?」と聞くと、

「音罠を知らない?今まで、どうやって野営してきたんだ?」と驚くトゥデラ。

「2人で交替で見張りをしていたんだが」

「見張りだけか?」とトゥデラ。

「罠とか知らないし」と俺。

「は~?この先が不安になるわ」とトゥデラに嘆かれた。


トゥデラを仲間にしたことで、剣術の基礎や野営の常識を教えてもらえるほか、敵に密かに近寄る歩き方、水がないところでの水の見つけ方、簡単な野営料理の仕方、方向を見失った時の方向の確かめ方などを教えてもらうという収穫があった。

次の日は、ルージーを先頭に進む。朝からマッドボアと出くわした。ルージーが盾で突進を受け止めた瞬間に、俺が後ろから飛び出して横から実物の剣と、見えない槍を突き立て、2度3度と突きを繰り出す。その間にルージーがマッドボアの頭をメイスで滅多打ちにしている。

「今日は、これを食おう」と俺。

「食べ続けても、3日分くらいの量がありますよ」とルージー。

「とりあえず、魔石を取って、売れる素材と肉だけ持って行こう」とトゥデラ。

血抜きやら素材取りなどを終えて出発すると、また、マッドボアと出くわした。

これも前回と同じ作戦で倒す。

その後は魔物と出くわすことなく少し開けたところで昼飯にする。

「マッドボアは美味いな」と俺は、火であぶった肉にかぶりつく。

「干し肉に比べたら天国です」とルージー。

「腹いっぱい食べられるのがいいな」とトゥデラ。

若干一人だけ、感想のポイントが違うのがいるが気にしないでおこう。

昼飯を食べて少し休憩しながら風魔法の訓練をしている。訓練しているのはトルネードだ。自分の周囲に発生させるとウインドシールドになり、離れたところで発生させると攻撃魔法になる。ウインドカッターは、空に向けて飛ばしている。

トルネードとウインドカッターの二重発動も可能なようだ。


スキル 奥の手(短剣、盾、戦斧、弓、剣、槍、大盾、癒し魔法、風魔法)、短剣術4、盾術3、戦斧術3、弓術7、剣術4、槍術3、大盾術2、癒し魔法1、風魔法3、気配察知7、生食5、身体強化5


長い間、奥の手が増えていない。考えてみれば、ヤヌツンクの手前で盗賊団と戦って以来、大きな戦いをしていないし、ラズラへの途上では、ゴブリンやグレーウルフなど格下の魔物ばかり狩っていたから当然か。ただ、頻繁に使っている気配察知スキルや練習している風魔法スキルは地味に伸びているし、次は剣術スキルのアップが目標だ。

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