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ループ0回目 ここで俺のクレイジーな能力を紹介するぜ! あとプロローグ冒頭の我慢局員ちゃんとの一幕も

「へへ……っ……また、やっちまった……」


 よう、ブラーダ・ウォッチだ。

 別に、酒に酔って見ず知らずの女と一夜を過ごしてしまったわけじゃあない。


 また、『あの能力』を使っちまった、ってことさ。

 あの能力……俺は格好つけて『黄金牢獄(ゴールドプリズン)』って呼んでるんだが、とにかくヤバいんだこれ。


 『ループ系』って言ってわかるか?

 要は、ロックオンした相手が、俺の視界内で漏らすまで、延々1日をループし続ける能力だ。


 切り替えポイントは午前0時。ちょうど今――



 ――ブゥン。



 戻った。今は、凱旋パレードの日の午前0時ってわけだ。


 この能力の何がヤバいって、条件を満たす以外、何があっても解除できないってことだ。



 いいか? 『何があってもだ』

 ちょっとホラーな話をするぞ?


 実は以前に、かなり無理めな状況で、この能力を使っちまったことがあったんだ。


 何やってもダメ。漏らさない。

 本当に八方塞がりで、ループ回数は1万を超えたあたりで数えるのをやめた。

 カウントやめたのは、かなり初期の方だったから、多分10万以上はやったはずだ。同じ日を10万回。発狂ものだったよ。


 実際一時期おかしくなってな。もう何もかもどうでも良くなって、50mくらいの見張り塔の上から飛び降りたんだ。

 頭からいったから、多分即死だったはずだ。


 で、どうなったと思う?




 目覚めたよ。その日の、午前0時に。



 どうよ、ヤバいだろ。死んでも逃げられないんだ。

 その時は、最終的には何とかなったんだが、何ふり構わず無茶をしまくったせいで、その国にはいられなくなった。

 当時とはもう、名前も顔も変えてる。


 もう二度とやるまいと思っていたんだが……やっちまったもんは仕方ない。

 あの時よりは、だいぶ勝算はあるはずだ。


 ここからは、俺の精神が死ぬか、ロゼッタ様が社会的に死ぬかの勝負、ってわけだな。


 言っておくが、他人事じゃないぞ?

 こうしてまだ俺と話してるってことは、アンタも俺の能力に巻き込まれた、ってことだ。


 おめでとう、ロゼッタ様が漏らすまで、何ループでも付き合ってくれ。



 では、これよりロゼッタ様の追い込み計画を始めるわけだが……まず、ロックオンした回では、ロゼッタ様はきっちりトイレに間に合っている。

 俺の能力はちびった量も見られるんだが、レオタードには一滴も染み出していなかった。


 これで、俺が見れなかっただけで、人目がなくなった瞬間『ジャー』とか、耐え切ったけどレオタードはびしょ濡れとかなら楽だったんだが、そう簡単にはいかないようだ。


 と、言うわけで、しっかりと追い込むために、先ずは情報収集だ。

 何も仕掛けず、パレード当日のロゼッタ様の動きを把握する。


 水分の量や、トイレのタイミングは勿論、歩いたルートに話しかけられるタイミングなんかもだ。


 幸いロックオンした相手の行動は、遠隔からでも監視できる。

 着替えも、お風呂も、トイレだって覗き放題だ。除き目的で使うとか、リスクを考えりゃ、絶対にあり得ないけどな。


 そうやって、ロゼッタ様の1日の行動を頭に叩き込んで、仕掛ける内容、タイミングを考えるわけだ。


 ん? 尿意を高める能力? ないよ。

 俺はそうゆう高火力な技は持ってないんだよ。小狡い策で絡めとるネチネチ系なんだ。


 あ、そうそう、この監視能力でお漏らしを見ても、残念ながらループは解除されない。

 決定的瞬間は、肉眼で見ないとダメらしい。


 それじゃあ、俺と一緒にロゼッタ様の1日を見ていこう。




 ◆◆




 ※今回全く我慢シーンがなかったので、冒頭の若手女性職員サリファさん(22歳)の様子を、お届けします。

  金髪サイドテールの美人さん。

  上半身白シャツ、ベスト、リボン、下半身はぴっちりめなスラックスにブーツです。


 ◆◆



「きょ、局長……っ!」


「どうした、サリファ」


 パレードも終わりに近づいた頃、沿道警備をしていたサリファが、ブラーダの元へと駆け寄ってきた。

 顔面は蒼白で、黒のスラックスに締め付けられた脚を、気の毒なほどに忙しなく擦り合わせている。


「あの、そのっ、職務中に、あっ、本当に、んっ、申しっ、訳ないのっ、ですがっ、ト……っ……トイレにっ! 行っても、よろしいでしょうか……!」


 サリファは、目に涙を溜めながらブラーダにトイレを申し出た。

 勿論ブラーダは、聞くまでもなく、彼女の状態はわかっていた。


 鬼気迫る様子で彼女が現れたその時から、ブラーダは尿意の表示を、ロゼッタからサリファに切り替えていたのだ。


 486/412ml(118%)(15ml)


 サリファは、完全に限界を超えていた。寧ろ、まだ漏らしていないのが奇跡と言える。

 尚、右端の(15ml)はちびった量だ。この量では、恐らく下着には誤魔化せないレベルの染みができているはずだ。


 普段なら、ブラーダは疼く性癖を押し殺して、トイレを許可するだろう。

 サリファは優秀な若手で、これからメキメキと頭角を表してくるはずなのだ。

 漏らしたショックで、退職などされてはたまらない。


 それに、晴れのパレードで事務局員が粗相などすれば、自分にも管理責任が飛んでくる。

 彼女にこれ以上の我慢を強いるのはデメリットが大きすぎる。寧ろこんな状態になるまで我慢してしまったことを、後で嗜めるべきだろう。


 だが――




「あと10分でパレードも終わる。せめてそこまでは我慢してくれ」

「な……っ!?」



 今、ブラーダは『黄金牢獄(ゴールドプリズン)』を使っている。

 そして、先程までのロゼッタの数値を考えれば、まずブラーダの前で漏らすことはない。

 この回は失敗、全て無かったことになる。



 ブラーダは、性欲を優先した。



「あ、えと、私、その、も、もう…………はい、承知、致しました……あぁぁっ……!」


 サリファは再度頼み込もうとしたが、どうしても『限界』の一言までは言えず、絶望の表情で引き下がっていった。


 今のサリファの持ち場は、ブラーダから精々20m程度の距離だ。

 脚を擦り合わせながら、険しい表情で中央通りを睨むサリファがよく見える。

 そのまま、サリファの観察を続けるブラーダ。




 ――1分後。


 サリファの動きが、もじもじから脚をくの字の曲げてのプルプルに変わる。

 490/412ml(119%)(15ml)




 ――更に26秒後。


 サリファの体がビクッと跳ね、更に震えを大きくする。

 486/412ml(118%)(19ml)


 また、ちびったようだ。




 ――更に23秒後。


「あ゛あ゛っ!?」


 先ほどよりも大きく跳ね、悲鳴まで上げてしまった。

 周りがサリファの様子に気付き、少し注目を集めている。

 だが、サリファに気にしている余裕はないようだ。

 444/412ml(107%)(61ml)


 かなりちびったようだ。

 そろそろ、スラックスにも染みてくる頃だろう。




 ――そして、更に16秒後。


「あああぁぁああぁぁああぁああぁあぁああああぁぁあああぁあぁあぁぁあああぁぁあああぁぁぁあぁぁっっっっ!!!!」


 サリファが、両手で股間を押さえ込み、持ち場を離れて駆け出した。

 どうやら、本格的に失禁が始まってしまったらしい。物凄い勢いで数値が動いていく。

 373/412ml(91%)(132ml)


 ブラーダもサリファを追いかけた。


 元々距離があり、動き出しも遅れたせいで見失ってしまったが問題ない。

 雨も降っていないのに、地面にはブラーダを誘うように、濡れた跡が残っている。

 305/412ml(74%)(201ml)


 変わらず右端の数値が減っている。衣服に出してしまっている証拠だ。

 この辺りの店は、パレードのため一時閉店中。トイレを借りることができないのだろう。


 やがて迷ったように蛇行する水跡が、裏路地に続いていくのが見えた。

 ブラーダは速度を早める。

 223/412ml(54%)(283ml)


 溜めていたものは、もう半分以上漏らしているが、まだ諦めがつかないらしい。

 そして、ブラーダが曲がり角を曲がる直前、数値の表示が変わった。

 174/412ml(42%)(308:24ml)


 右に増えた表示は、衣服を濡らさずに出した量だ。


 即ち――




「あはああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁ……っっ!!」


 ジョビィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッッッ!!!!



 サリファは、野ションに及んでいた。


 自分の下半身の惨状がわかっていないのか、とても幸せそうな声を出している。

 声をかけようか、眺めていようか迷ったブラーダだったが、気配に気付いたサリファが、この世の終わりのような顔で振り向いた。


「きょっ、局長っ!? ど、ど、どうして、ここにっ、あっ!? くぅぅっっ!! んんんっっ!! だ、ダメっ! 止まらないっっ!!」


 ブジィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッッッ!!!!


 必死で止めようとするサリファだったが、どれだけ力を入れても、括約筋はピクリとも反応しない。

 100%を超えた尿意を延々と堪え、漏らし始めてからも、往生際悪くトイレを探し回ったのが仇となったのだろう。


 一度許された放尿を、サリファの尿道は止めることができなかった。


「見ないで下さいっ! 見ないでっ! 嫌あああああああああああああああああああぁぁぁぁっっっ!!!」



 ブラーダから顔を背け、泣きながら放尿を続けるサリファ。

 その姿にブラーダは、今回の『黄金牢獄』の幸先のいいスタートを感じていた。

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