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鬼の詩  作者: 氷花
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ある世捨て人の嘆き

「この地に逃れし蝦夷の民よ。足を止めてしかと聞け。森羅の王、劉禅は我らの国に攻め入り国土の半分を焼いた。誠に強欲で恐ろしい者である。民よ!そなたらは死の淵に瀕しておる!頼りの王が死んだ今、次は地蔵にでもすがろうというのか…!思い出せ!遥か昔、作物は育たず水が枯れた時代、月より一人の使者が現れた。名を『輝夜』いう。輝夜は不思議な力を人々にもたらし飢えから救った。後に『妖術』と呼ばれるものだ。だが人々は輝夜を神と崇める傍ら、妖術を私欲の為に使い始めた...。それに怒った月の住民達は輝夜を連れ帰ると同時に恐ろしいものを世に解き放った...!『妖』だ...。ヤツらは人の血肉と恐怖を何よりも好む..!屍鬼、猫又、大百足そして鵺...。あれらが現れたとき我々は一体何をした?刀を捨て怯えて逃げたのだ。そして『彼ら』が生まれてしまったのだ。

『鬼人』。禁忌とされる妖の血肉を食し、人の身を捨てた者達だ。恐怖を捨てた彼らは人も妖も金次第で斬り伏せる。奴らの存在こそ我々が逃げた証拠であり神への反逆なのだ。これ以上逃げてはならぬ蝦夷の民!

逃れた先に希望などない...!共に『永久なる浄土』に参ろうではないか!刀をとれ!『月蝕』はすぐそこまで迫っている...!今こそ立ち上がるのだ‼︎」

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