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テトラポッドにうちひしがれて  作者: 池間ふゆ
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 バスに揺られて数時間、目的地に着いた。先生がバスのマイクで喋る。

 「おーい、着いたぞ。起きてる人は寝てる人を起こしてやれ。」

 過半数の人が寝ていた。無理もない。早くにはしゃぎすぎたリターンがきたのだ。気持ちよさそうに眠っている人がたくさんいる。晴仁もそのなかの一人だ。

 「ついたよ。」

 僕は優しく肩をゆする。晴仁は顔をしかめた。呻き声をあげながら顔を左右にゆっくりと振る。僕はもう一回肩をゆする。すると、晴仁はパッと目を開ける。体を起き上がらせ、周りを確認している。

 「ん?ここ何処?」

 「広島だよ。もう到着した。」

 晴仁は理解したような顔になる。

 「何時間寝てた?」

 「んー、多分2時間ぐらいじゃないかな?」

 「結構寝てたな。でもおかげで疲れが取れた、修学旅行を満喫できそうだ。」

 「旅行ってさ、目的地まで着く景色を楽しむことがまず先でしょ。

 「どうせ、高速道路のあのフェンスでなんも見えなって。きれいな景色があったのなら起こしてくれればよかったのに。

 「そんなんだから、数学の証明苦手なんだろ。なんで過程なんか書かなきゃいけないんだよーって嘆いてさ。」

 「うっ、ぐぅの音もでん。」

 バスが次々と駐車場に着く。

 修学旅行1日目は厳島神社だった。班での観光になっていた。僕は持ってきたカメラでたくさんの写真を撮る。班の人もたくさん撮る。僕は自分を撮ることが嫌いだ。決して自分が嫌いというわけではない。誰かに撮ってもらうことはなぜか全然大丈夫だ。何年も前から考えているがいまだにわからない。一日目は短かった。少し観光して終わってしまった。だが、修学旅行の楽しみは観光だけではない。

 僕たちは、厳島神社の近くの駐車場に停まっている、バスに乗る。行先はホテルだ。神社からはそれほど遠くではなかった。

 旅館は思っていた以上に大きかった。バスに乗っているみんなは盛り上がる。夜を満喫する気が満ち溢れている。

 「すごいよな。大きいとは聞いてたけどここまでとは思いもしなかった。

 晴仁が言う。

 「うちの高校の貸し切りらしいぞ。」

 僕たちは疲れてたせいか小学生のような感想しか出てこない。

 「わーすごーい。」

 後ろに座っていた彼女も同じような感想しか言っていない。

 バスに乗せてある。着替えなどが入った大きなカバンをだし自分たちの部屋へと持っていく。

 部屋は4人部屋だ。僕と晴仁。正樹と純一だ。正樹と純一とは初対面だ。彼らは2組だという。

 自分たちの荷物を部屋に置いたらすぐに夕食だ。僕たちは小走りに食堂へと向かった。たくさんの人であふれ返っている。しかも9割が高校生という。

 僕たちは開いている席へと座った。改めてこんなにも人数がいるんだと思った。夕ご飯はビュッフェ式だった。

 同じ席に座っていた3人は瞬時に居なくなった。僕は少したってからそれに気づき皿をもって席を立つ。みんなの足音が聞こえる。タッタッタ早く食べたいのか足並みが速い。それと同じように声もたくさん聞こえる。まるでバスの中だ。そのうち喋らなくなるんだろうな。

 僕もたくさんの料理を皿に取る。人数も人数なのでどの料理も減りが早い。なくなるたんびに補充もされる。

 皿にたくさんの料理を盛りつけた4人はテーブルに戻った。戻る最中に人にぶつかり落ちそうになっていしまうこともある。実際数人いるようだ。

 「どんなけ食べる気?多すぎだろ。」

 僕は晴仁の皿を見て言う。種類は少ないものの一品一品がもりもりとある。正樹と純一は少し引き気味に

 「すげー。」

 と口を揃えていった。

 「高校生がこれくらい食えないなんてどんな胃をしてるんだよ。これくらいが普通だろうに周りを見てみろよ。」

 確かに僕たちは高校生にしたらそこまで食べる方ではなかった。周りも僕たちよりははるかに凌駕多かったけれど晴仁のはすこし多すぎだ。

 「そこまでいっぺんに持ってこなくても、おかわりすればいいじゃん。」

 「そうだよ。」

 「そうだね。」

 「そうだね。」

 「なんで、納得してるんだよ。」

 「だって、そうじゃん。欲張りすぎたよ。」

 晴仁は食べながら答える。

僕たちも三人で笑いながらご飯を食べ始めた。

 夕食の後は風呂だ。ここのホテルは露天風呂みたいだ。

 「ひゃっほーう!」みんなが次々に湯舟へと飛び込んで行く。

 隣からは女子のワイワイとした声が聞こえる。あれだけ騒いでいた男たちが一斉に静かになった。みんなが聞く耳を立てる。

 だれかが少しでもうるさくすると今にも殴られそうなそんな顔をしている。

 僕はそんなみんなをみて少しあきれてきた。そこまでして聞きたいか?と。

 外と中へつながる扉をあけて出た。タオルで体をふき、服をきて男子風呂から出ていく。ペタペタとはだし特融の引っ付くようなおとを鳴らしながら廊下を歩いていた。

 すると向こうの方から人がやってきた。バスの後ろに座っていた彼女だ。

 濡れた髪をタオルでふきながら歩いていた。

 一瞬だけ目が合う。

 ん?として顔でこちらを見てきた。

 「きゃあ今すっぴんなの。」

 突然彼女はそう言い、顔をタオルで隠す。僕はびっくりした。だが、驚く顔をする前に。

 「いや、いつもでしょ。」

 と思わず突っ込んでしまった。

 彼女は大声で笑う。

 「ごめん。少しこっちを見てくる目があれだったから。」

 彼女はそう言い歩いて行った。

 僕は唖然としていた。少し、ショックを受けながらも部屋に戻る。

 まだ他の三人は戻ってきてないようだ。僕は何もすることがなかったので布団をしく。

 敷き終わった後に3人が戻ってきた。

 少しにやにやしている。

 「何かあったのか?」

 僕は聞いた。

 「居なかったなんてね、なんて運の悪いやつだ。」

 どうやら何かいいことがあったらしい。だが、言及するのはやめた置いた。どうせろくでもないことだろう。

 夜は4人でたくさん話した。好きな人やクラスのこと。まるで女子部屋みたいだ。正樹と純一とはすぐに打ち解けることができた。お互いのはだかをみたからだろうか。

 僕たちは長々と話した。いつの間にか僕意外みんなは寝ていた。

 「さて、もう寝ようとするか。」

 2時過ぎ、僕もネタ。

 

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