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25.心配

今まで文の末の 。 は雰囲気や気分で入れたり入れてなかったりしていたのですが、「これは絶対に。は付けない!」という硬い意思を持っていない文末は全て 。 を付ける修正をしました。


誤字脱字報告助かります、ありがとうございます!



「ねぇメイリー」

「はい」

「最近、良く図書館に行っているわよね」

「はい…申し訳ありません、控えます」

「いいえ!そう言うことじゃ無いの、えっと…」

「えっと?」

「ラザフォード様と仲良くしていると耳にしたものだから…少し、心配で」


寝る前の日課であるリベラの髪梳きをしながら、意外なことを言われて驚く。まさか私の行動が他人伝いにリベラに伝わるとは。


「…噂のような人では無いように見えます」

「でも、同じ初等部の貴族科の子が何人も…ううん。メイリーが言うんだから、きっとそうよね」

「図書館へ行くのは、少し控えます」

「いいえ、そんなことしないで。私の言葉で、メイリーの行動を制限するのは嫌なの」

「…承知しました」





「それでね、ここの2人の掛け合いが素晴らしいんだ!付かず離れずって言うのかな。いいやそんなもんじゃ無い、本当は心の底から情熱的に求め合っているのに……」

「どうかされました?」

「いや、不穏だなぁと思ってね」


ラザフォード様にお勧めした本の感想を熱く語られている時。私の背後の窓に目を向けたラザフォード様に釣られて私も目を向けた。


(…リリー・メレス?)

いつもの様にベンチに座っている所を、数人の初等部生の令嬢達に囲まれている。


「女の子って、怖いよねぇ」

「…私行って来ます。申し訳ございませんラザフォード様、続きはまた今度」

「えっ」


居ても立っても居られず、図書館を飛び出す。

ベンチまで走って行ったが、リリー・メレスの姿は無い。

(一体何処へ…)


辺りを見回すと、リリー・メレスを囲んでいたご令嬢の一人が初等部の学舎の裏へ行くのが見えた。




「ごめんなさい、ごめんなさい…」

「貴女、ご自分の立場ご理解されてるの?」

「どうして私達の言いつけが守れないのかしら」

「所詮成り上がり子爵の娘よねぇ」


これは確かに、平穏とは言い難い。


「──何をされてるのでしょう」

「…あら、侍女科の方が何の御用かしら」

「何をされているのでしょうか、と私はお聞きしているのです」

「ねぇ、この子コールドローズ様付きの侍女じゃない?」

「…コールドローズ様の…そう、では御機嫌よう」

「御機嫌よう」


コールドローズ、と聞いただけで立ち去って行った令嬢達の中には、レッツェ国の者も居た。

(国の恥だわ…)


「あの…ありがとうございます」

「いいえ、何処かお怪我はなどされていませんか?」

「はい、怪我とかは大丈夫です」

「良かったです。では」


その場を立ち去りながら、考察を繰り広げる。

(大方、あのご令嬢達に言われてやったのでしょう)

ああして詰め寄られるのも初めてではないようだった。


(…そう言えば)

私がリベラだった頃は、歓迎パーティーで飲み物を掛けられることは無かった、と記憶していたが、

(よくよく思い出してみれば、アランが私の前に出て庇ってくれたのよね)

あの時はアランに申し訳なくて誰が掛けたのか微塵も気にして居なかったけれど、もしかするとリリー・メレスだったのかも知れない。


未来が変わっていることを期待していたが、余り差異はないようだ。



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