第41話 神殿での開き
神殿に行って魔力やスキルを教えてもらう、異世界のお約束ですが、宗教の存在意義と言う視点で見れば、違うものが見えてくるのでは。
朝から凄いご馳走だった、なんでも使用人達や庶子達にもご馳走が振舞われたそうだよ。
今日は12歳の誕生日、神殿に行って帰って来る時には大人になっていると思うと不思議な気分だよね。
新調した服に袖を通し、メイド達が丁寧にボタンを留めてくれて、髪型をセットしたら、父上と一緒に馬車に乗り、神殿に向かう。
大きな石の柱が並ぶ廊下を通り内宮に向かうけど、すれ違う人達はみんな白い服を着ていて、誰が誰なのか、良く分からない。
内宮の祭壇前に着くと、お香がいっぱい焚かれて、甘い様な変な匂いで満ちている。
紫色の服を着た神殿長が現れて、変な祝詞をたくさん唱えると、厳かな声で宣言した。
“大きさ、明るさ共に5”
ボクの魔力は最高って意味だよ。
紫色の神殿長は、しずしずと去って行き、今度は真っ白いマスクをした人達がやって来る。
これから魔道も開いてもらうのだけど、施術台に寝転んだボクを数人の人達が取り囲み、手をかざしながら、何かを唱えている。
なんかお腹の中がグルグルしている様な感覚だよ。
「さぁ、レオポルト様、魔道は開かれました、こちらの石を握ってください」
マスクの人が真っ黒な石を差し出す。
「これで良い?」
「はい、よろしいですよ、それではこの石に魔力を流し込んでください、考えないで身体の感じるままでよろしいですよ」
真っ黒だった石がだんだん紅色に光り出す、紫になったと思ったらあったと言う間に青色から緑に。
「いきなりは危険です、その辺で」
止められたけど、ボクの魔力は充分だと証明されたよ。
「レオポルト様は類まれな魔力の持ち主でございます、更にスキルも授かっております」
「…それは」
「スキルとは何を授かったのですか?」
ボクよりも父上の方が興奮しているよ。
「隷属のスキルでございます、格下の相手に自分の意思を押し付ける事が出来る力でございますよ」
「それは素晴らしい、我がアルトナー家は奴隷商人、稼業にピッタリではないか」
ボクが奴隷商人になるのは確定なんだ、さっきまでの高揚していた気分に黒い雲がかかったよ、ずっと勉強だけしていたらダメなのかな?
内宮からの廊下を父様と一緒に歩く。
「レオポルトよ、我が一族の誓願を知っているか?」
「貴族の爵位をもう一度ですか?」
「そうだ、それがアルトナー家の願いだ、貴族には魔力が必要だが魔力さえ有れば貴族になれる訳ではない、願いをかなえるには金がかかるのだ」
貴族社会の事を勉強したボク、貴族には位階と爵位と言う物があるのだけど、爵位って言うのは男爵とか伯爵とかの事だよ、王様が臣下に授けるのさ。
位階は家に付いて来る、一番上が正1位、次が従1位、正2位、従2位……
アルトナー家は従5位と言う微妙な位置だよ、滅多な事で下がる事は無いけど上がる事は更に稀な位階。
△
家に帰ると今朝のご馳走が霞んで見える程の豪華な料理が並んだお披露目会だった。
係累の人達や父様の仕事の付き合いのある人達が集まってボクをお披露目。
それは大勢の人で溢れかえったけど、ボクの目はヒルデに釘付け、蜂蜜みたいな金髪をアップにして真っ白なうなじを見せたその姿は大人みたいだよ。
身体にピッタリしたドレスも素敵だしお胸もフカフカしていそうで素敵だね。
△
お披露目を兼ねた食事会も無事に終わりヒルデ達が帰ると、ボクは父上の部屋に通された。
「レオポルト、ヒルベルタ嬢は気に入っているか?」
「はい、とっても良い子です」
「そうか、あの子はお前の許嫁だ、将来結婚する仲と言った方が分かり易いか」
正直12歳のボクに結婚なんて良く分からない大人の話だよ、だけどヒルデと一緒にいられるなら良い事だよね。
「お前も今日から大人の仲間入りをしたのだ、早いうちに貴族の義務を経験しておけ、最初はブサイクだが経験豊富な者が相手だぞ。
情が移らん者を用意してある、大人になって来い」
「はい、分かりました」
正直に言うと父上が何を言っているのかよく分からなかった、だけど部屋に帰ると下働きの醜女が待っていた。
「坊ちゃま、お帰りなさいませ、わたくしヘノベバが坊ちゃまの筆おろしをさせて頂きます」
そう言うとスルスルと裸になった、目の前にはダラリと垂れて左右に広がった醜い物が垂れさがり、お腹は段になってシワが寄っているし脚なんて丸太みたいだ。
「さぁさぁ、お坊ちゃま、どうぞ」
そう言ってボクの服を脱がす醜女、ボクは必死に抵抗するけど下働きをしているだけあって力持だ。
そのままベッドに押し倒されたけどボクはウヮンウヮン泣いてどうなったか覚えていない。
異世界の上流階級での性教育です。
下層階級では、そんな事しなくても、両親の行為を見て覚えます。




