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底辺職の風俗嬢は異世界に行って本気を出す  作者: miguel92
第一部

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19/55

第19話 夢で出しちゃった

 やっとソープらしくなってきました。



 迷宮に行った日、普段はあまり外に出ないし、荒事が嫌いなわたしには負担だったのか、ぐっすりと寝つけたわ。

 不眠症の人、迷宮はお勧めよ。


 ◇◇


 昔のバラエティー番組みたいなドライアイスのスモークが漂う世界。

“ああ、これは夢ね”


「誰が昔のバラエティーですか!」


 完璧美人が頬を膨らませ、不機嫌な顔をして現れた。

 顔も身体も完璧な神様ヴェヌウスよ。


「あら、ヴェヌウスじゃないの、久しぶりね」


「ミヤビよ、あなたの事はいつも見ていますよ、どうですか今の生活は?」


「う~ん、最初に考えていたのとは違うけどやりがいはあるかな」


「結構です、あなたにはもっとこの世界に風俗嬢を増やして欲しいのです」


「ヴェヌウス、何を言っているの、娼婦は大勢いるわよ、人口比で言ったら絶対に日本より多いって」


「そうですね、彼女達は娼婦です、ですが風俗嬢ではありません」


「どう言う事よ、一緒じゃないの?」



 ヴェヌウスが手を振ると目の前にリズミカルに動く肌色の洪水、女性が苦悶の表情で悶える姿が何組も。

 わたしだって風俗の仕事をしていたから、こんな姿は散々見て来たけど、こうやって見るとえげつないわね。



「これが娼婦の実態です」


「そんな事知っているわよ、わたしを誰だと思っているの?」


「説明が足りませんでしたね、こちらの世界の男性は“する”だけなのです。

 しっかりおもてなしをするのは一部の高級店だけですよ」


「時間が短いなら仕方ないわよ」


「ミヤビ、あなたには前の世界で培ったもてなしを広めて欲しいのです」


「マットも無しに?」



 マットに関しては説明が必要ね、プールとか海水浴場なんかで使うビニールで出来たビーチマット、空気を入れて膨らませるのを見た事あるわよね。


 基本はそれと同じなのだけど、ソープランドで使われるのはダブルサイズのベッドくらいの大きさがあるのよ。

 そんなフカフカマットの上で殿方をマッサージするのだけど。

 こんな中世っぽい世界にビニールは無いわよね。



「エアーマットが必要なのですか?」


「絶対じゃないけど、あった方が嬉しいわね、それとローションも」


「分かりました、ミヤビあなたは漁港に行きなさい」


「ちょっと、わたしは風俗の仕事でこの世界に来たのでしょ、魚の仲買人でもするの?」


「あなたが買うのはバレーナの皮です」


「何それ? …… 」



 ◇◇



 突然目が覚めた、カーテンの隙間から差し込む月光からしてまだ深夜の時間帯ね。

 わたしはフカフカのベッドで寝ているけど、わたしが教育して送り出した娼婦達は今頃大汗をかいてご奉仕をしているのだろう。


 自分が嬢をしている頃はバカな娘で風俗こそ天職だと思い込んでいた。

 だけどわたしに仕込まれ娼館に送られた田舎娘達はどんな気持ちなんだろう。

 獣欲を剥き出しにした男性の前におぼこ娘を送り込むのは人として間違っていないか?


 昼間は商会のスタッフになり切って働いているけど、夜になると色々考える事が出てくるわね。



 それよりもヴェヌウスはこちらの世界でもマット洗いが出来ると言っていた。

 安っぽい芳香剤と濡れたビニールの匂いがもう一度か。

 ギュギュと鳴るマットとローションの水音、嬢からすると、結構な体力勝負だったわね。



 ◇◇



 ダ・デーロは迷宮都市だけど、ほぼ隣り合って漁港があるおかげで毎日新鮮な魚が食べられるのよ。

 そんな漁港に足を伸ばすと、磯の香りと、魚の生臭い臭い、世界が変わっても、この臭いは漁港共通なのね。


 そんな漁港に不似合いな上等な服で闊歩して、バレーナの皮を買い取る事が出来たわ。

 バレーナって物凄く大きな魚の事らしいのだけど、その皮は防水性があるので船の防水とかに使われているそうなのよ。


 だけど、数が少ないからほとんど漁港から出ない商品なんだって、さわり心地もビニールその物よ。


 わたしは金に糸目をつけずバレーナの皮を買占めたら、コテを持って数日間部屋にこもってマット製作。


 ◆


 コテを持って数日間部屋にこもって、出来あがったのは長方形ではなく、平行四辺形と台形をあわせた様な形だったわ。

 いいじゃない、こちらの世界にはソープマットなんて無いのだから、これがデフォルトと言い張れば良いのよ。


 開き直った気分で、娼婦候補生エルミラを呼んだ。


 娼婦候補生での一番ポテンシャルの高いエルミラ、顔は田舎顔だけど、わたしの教育で自然とニッコリと微笑む表情が出来るようになった。

 信じられないけど、デリヘルの新人にはそれすら出来ない子もいたわよ。


 顔よりも目を引くのがその恵体、まだご主人様の術を使う前なのに充分商品として使えるわよ。

 初めて見た時は猫背で肩も曲がっていたけど、姿勢を直しただけで目の前には大きな膨らみがプルンッ、お尻もすごく良い形をしているわね。



 どうでも良いけど、日本人は胸が好きよね“オッパイ星人”を自称するお客もたくさんいたけど、海外では胸よりも尻の形に女性らしさを感じる国もあるそうよ。

 こちらの世界の価値観は日本寄りだから助かるわ。




 ビニールは細かく言うと、可塑剤と言う溶剤を添加します。

 可塑剤が少ないと、硬くなり、可塑剤が多すぎると柔らかくなりすぎて、これも都合が悪いです。

 ただし、この溶剤は時間が経つと少しずつですが、漏れ出してしまいます。


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― 新着の感想 ―
ヴェヌウス様はポンコツ枠やったか かわよ
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