第10話 坊ちゃま、性癖を曲げないで
カタリーナは最初は田舎臭い子供。
変身魔法で芸能人並みな美少女になりました。
女の子はキレイになるのが一番だけど、キレイ過ぎる、問題も起きます。
買い取り遠征から帰って来たわたしを迎えたのは美少女になったカタリーナだった。
上向きな鼻はキレイに収まり、四角い顎もシュッとして見える。
印象がまったく違うのにカタリーナだと分るのは凄いわよね、けど変身魔法をする時には女の子を裸にしないといけないはず。
レオポルト様、一線を越えたわね。
その後メイドを問い詰めたのだが一線は越えてないそうよ、それくらいの根性があればとっくに大人の女性と関係を結んでいるわよね。
カタリーナが酷い目に遭ってないと言う安堵感とこんな無力な子すら自分の思い通りに出来ないとは情けない、と言う複雑な感情が入り混じっていた。
◇
「レオポルト様、わたくしミヤビは買い取り遠征より帰って参りました」
「ああ、御苦労さま」
「そうそう、カタリーナがキレイになっていてびっくり致しましたわ、魔力をたくさん使って大変だっと思います、ありがとうございました、彼女も幸せでしょう」
「あ、うん、そうだね」
レオポルト様は目が泳いでいる、普通なら事務報告に移るところだけど、今日のわたしは性格が悪いよ。
「娘達をキレイにする魔術は大変だと伺っております、カタリーナは何かお礼をされたのでしょうか」
「えっと、別にとくには…」
「奴隷をキレイにするのは主人の務めと言う認識でしょうか?」
「まぁ、そう言う事かな」
“本当はカタリーナの裸を見たかっただけでしょ、ロリコンさん”
「レオポルト様、こちらが戦闘奴隷候補のプリスカとオザンナです、地下室に連れて行って欲しいのですが、お任せできますね」
最後は語尾を上げて、強めの口調。
「…ああ、分かった」
立ちあがったレオポルト様だけど、わたしがいつまでも座っているので怪訝そうな顔。
「ミヤビは来ないのか?」
「一人でお出来になりますよね」
ニッコリと微笑むわたし、ロリロリした子は裸に出来るのに、大人の女を脱がせられないなんておかしいわよね、ロリコン坊ちゃま。
戦闘奴隷として売り込むのだから実力さえ有れば問題無いと言うかもしれないけど、そんな事を言う人はブサイクがどんな扱いを受けているか知らないだけよ。
“実力はあるのだけどね~”と残酷な評価を下される事もしばしば、だけど美人過ぎると、これはこれで問題よね、後はレオポルト様のセンス次第かしら。
◇
買い取りから帰って来たわたしは新たに買い取った娘達の教育プランを作成した。
プリスカとオザンナは戦闘奴隷だからサン・ホセに任せておこう。
ついでにカタリーナにも剣技の基礎を学ばせておきたい。
気になるのはわたしがいない間に奴隷が一人売れていた、20代の一般奴隷イルダ。
彼女の胸には青色の光の球があったので、事務仕事を教え込もうとしていたのに、いったい誰が買ったんだ?
レオポルト様に訊いても目を反らすだけだし、そもそも彼が積極的に売り込みに行くとは思えない。
その答えは最悪な形で明らかになった。




