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第43話 タイトル
周囲の助けを借りながら、ツヴァイは遺跡をすべて起動させ、シエラ完全討伐の準備を進める。
途中、やけにやかましい商人の少女になつかしい物語を絵本を売りつけられつつも、彼は足をとめない。
ようやくやるべきことが分かったからだ。
ようやく何かになれると思ったからだ。
誰も助けられず、何の役目も全うできなかった。
コルンが死んでしばらくした頃、医術を学んで彼女の意思を継ごうかと考えたこともある。
フェイトを討伐し、世界を守る救世主の仕事も罪滅ぼしが理由ではあるが、悪いはずがないと思っていた。
リーゼとともに騎士として国や人々を守るのもありかと思った事もある。
だが、それらの道は、全て歩ききれなかった。
教師として生徒にものを教えるのも不器用でうまくやれない。
人としての器ができていないから、教えきれたという実感など湧かない。
それらの悩みが、ついに終わりを迎える。
そうして万全の体勢を整えてシエラに戦いを挑んだツヴァイは、彼に勝利した。
自分を見失って、何者にもなれずにいたアッシュ・カーバングルの物語に、ついにタイトルがつく日がきたのだ。




