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第28夜 条件
メルトの提案は確かに悪くない。売り掛け、これはLLにおいてはタブーだ。当然、飛ばれるリスクもある。
しかし、オレには普通のホストと違い信用できる花がいる。オレの売り上げ、貯金を花に渡し使ってもらう。これなら売り掛けにならない。
それにメルトは花の存在を知っているような口ぶりだった。ホストにとって女バレは致命的だ。つまり、オレは"やる"しかない。
「ただいま」
「おかえりなさい。どうかしたの?顔が真っ青だよ」
「花、情けない話なんだけどお願いしてもいい?」
「とりあえず、話して」
花は真剣な顔つきをして姿勢を正した。
「オレの客としてお店に来て欲しい」
「LLに?」
「そう。少しだけ…少しだけでいいからNo. 1になるのを手伝って欲しい」
「あの北条麗人…さん?って人に勝つってこと?」
「うん、どうしても勝ちたいんだ。チャンスはもう後2回しかないから」
まだ身銭を切る話はしないことにした。
「いいよ」
「え…?」
花の思わぬ返事につい間抜けな声が出る。
「いいよ。少しだけど協力してあげる」
「本当に?ありがとう!花しか頼れる人いなかったからすごく嬉しい!!」
「なら良かった」
「じゃあ、いつ来れる?」
「待って、代わりに条件があるの。それが飲めるなら協力する」
「わかった。何でも言ってくれ」
花はオレの耳元に近づく。
「〇〇〇〇〇」




