1章 15話 幼児期12
内容に迷い迷って投稿が数時間遅れることとなりました。
未だいまいちな気もしますが、なんとかストーリーにはなったと思うので投稿します。
音階は文字数少な目です。
約2時間が経ち冒険者達が戻ってきた。冒険者達は俺に報告する前にメンバー内で情報を共有している。バラバラに報告するより、まとめて冒険者チームとしての結果を報告してくれるあたり、この冒険者達が優秀なのだとわかる。
その後全員で集まり冒険者達が調査の結果を報告してくれた。結果、ここ数日内の生活の跡が見つかった。
冒険者達はリーダーらしき者が一人で、他4人は前衛1人,後衛1人のチームの全3チームだったが、生活の跡を見つけられたのはそのうちの1チームだけだ。
案内された場所は廃墟の中の住居の1つで、見た限りは他の住居となんら変わりがない。
冒険者の一人が、住居の布をめくって中に入って行くのでついていく。
リネットは俺の後ろを歩いていて、なぜか俺の服を握りしめている。どっちかと言うと、俺は守られるべき立場ではないのだろうか。
冒険者が止まりこちらを見てきたので、そこに生活の跡があるのだとわかった。冒険者に示されていたのは火の跡だった。
家の中で調理でもしたのだろう、灰が溜まっていた。
ここ以外の場所はまだあまり調べられていないらしかったので、リーダー以外の4人は再度調査に向かってくれた。
「間違いなく数日以内。
しかも使用されたのは2,3回ですね。」
残ったリーダーが細かく調べた結果を教えてくれる。ここを発見したのはリーダーではなかったので、今になって改めて調査し直していた。
更に1時間程が経ち、他の場所を調査した冒険者が戻ってきた。
ここから更に森の方へ入り込んだいくつかの住居に、生活の跡はあるらしかった。
住居を1つ1つ確認していくと、足跡だったり、やはり火の跡だったり、食べ物の残りかすだったりしたものがあった。
どんどん森の奥深くへと進んで行くと、先頭を進む冒険者の肩に突然矢が立った。気配すら悟らせずに矢を射られたのだ。
射られた者以外の冒険者達が俺たちの前に出た。
俺はすかさず矢を射られた冒険者に近寄り、矢を引き抜こうと力を入れる。だが、俺の力で抜けるものではなかった。気づいたリネットともう一人のシスターが俺の代わりになんとか矢を抜いた。
鑑定をすると、冒険者の状態は毒になっていた。矢の先を見ると、血の赤色以外に別の色が混ざっている。矢には毒が塗られていた。
すぐにクリーンで毒を抜き、ヒールで傷を完治させた。
「教会の者か!」
上のほうから叫ぶ声がした。俺に矢の先を向けて弓を構える者がいた。
その者は目に驚きと怒りをいっぱいに貯めていた。
「ダークエルフ……」
呟やかれた誰かの声がやけにはっきり聞こえた気がする。
俺たちに敵意を向けていたのは、一人のダークエルフだった。
誤字報告して頂いた方、ありがとうございます。
投稿前に2,3回チェックはしているのに、まさかこれほど見逃しがあるとは思いませんでした……。