Episode1.プロローグ
ある所にカイという少年とゲルダという少女がいました。
二人はとても仲がよく、そして誰にでも優しい子でした。
しかしある日、悪魔の作った鏡の欠片がカイの眼と心臓に刺さり、その日から冷たい心に入れ替わってしまったのです。
やがてきた冬のある雪の日のこと。
カイが一人でそり遊びをしていたところ、どこからか現れた雪の女王に、魅入るようにして彼をその場から連れ去られてしまいました。
一度目のキスで寒さを忘れ、
二度目のキスで大切な人達を忘れ、
三度目のキスはやめておきましょうと、
雪の女王のそりは空へと消えてゆくのでした。
春になると、ゲルダはカイを探しに出かけました。
太陽や花、動物の声に耳を傾けたりして、ゲルダは様々な人の助言を受けて旅を続けます。
途中、王子と王女の助けによって馬車を得るものの、それが元で山賊に襲われましたが山賊の娘に救われました。
娘が可愛がっていた鳩に、
カイは雪の女王の城に行った
と教えられると、山賊の娘が用立ててくれたトナカイの背に乗って、ゲルダはようやく雪の女王の宮殿にたどり着くことができたのです。
カイを見つけたゲルダは涙を流して喜び、その涙はカイの心に突き刺さった鏡の欠片を溶かしました。
少年カイは元の優しさを取り戻し、二人は手を取り合って故郷に帰り再び仲良く暮らしました。
さぁアリス、この物語の題名は―……?
『雪の女王』
『雪の女王』
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
1836年出版『童話集』より




