注目
『私たちを呼び出すからよぉ?』
『で、でも、アリスの決断はただしかったと思うよ?』
目立たないと決めていたのに目立ってしまいへこんでいる私にディアナとローザは慰めてくれる。
瞬間移動してきたルナは私の頭に手を置いてくれる。
その慰めさえも悲しく感じてしまうよぉ~!
それよりも皆の目とヒロインをどうにかしないと...
「ディアナ。記憶消せたりしない?」
『私はできないわぁ。でも、15柱の神_感情の神ならどうにかできるかもしれないわぁ。呼んでくるわねぇ。』
「ありがとう!ディアナ」
『わ、わたくしにもできることないかな...?』
「ありがとう。ローザ!ローザはこの子を運んでくれないかな?」
『ええ。アリスのためなら...』
そうして二人?に女神は魔法陣の中に姿を消していった。
まだ二人の魔力の残り香がこの行動中を埋め尽くしている。
こんな量の魔力を吸ったら魔力が少ない子たちは...。と思い後ろを振り向くと何十人もの生徒がバタバタと倒れていった。
「どうしよう」
こんなの全員死んじゃうよぉ!
どうにかしてこの魔力を講堂外に出さなくちゃ!でも、どうやって?
「大丈夫。アリス。私がいる」
「フォルツ?」
そうか。フォルツ契約精霊は15柱の神。風の神だ!この魔力を出せる!
「シルフ。出番だよ」
『は~ぃ。』
緑色の眩い光を放つ魔法陣から現れたのはあのころと変わらない美貌を持ちあくびをかます風の神。シルフ様だった。
『うぇぇ。何この強い魔力...しかも花の匂いきっつ!
ディアナとローザだね?こんな魔力に人間が鑑賞したらひとたまりもないじゃん。』
「そうなんだ。だからこの魔力取っ払って」
『仕方ないなぁ。僕は人間のためにこんなことしたくないのに...
風よ、この空間中に漂う魔力を運びこの者たちを助けよ!』
緑色の光を放ち優しい風が私の頬を撫でる。
息を吸うと優しい香りがした。
さすが神...
倒れていた人たちも立ち上がり始めた。
『はぁ。僕の手を煩わせるなんて。かのバカ女神とノホホン女神怒らなきゃこの怒り収まらない。』
シルフ様はえらくご立腹らしい。
『アリス!連れて来たわよぉ~!ってなんであんたが...』
なんてタイミング...
『あ、アリス~!連れて行ったよ。あ!し、シルフ\\\\\\』
なんというタイミング...
『ねぇ。なんでそんなに二人そろってノホホンしてんのさ。それにさ、なんで魔力をここまで放出する必要があるのさ。』
『うるさいわね。ある少女の治療よ。』
『は、はい。シルフ。わたくしは必要ないのでしょうが...』
わたくし涙をはらはら流すローザ。
『いや。僕は泣けって言ってないよね!もういいよ。またね、ディアナ、ローザ!』
『ふんっ!もう帰ってこないでちょうだい!』
『また、またお会いしましょうね。シルフ!』
顔が真っ赤のローザ。
「ローザ。シルフが好きなの?」
聞いてしまった。
『そ、そんなこと!』
アルノね...
『う。うん。クールでカッコイイの...』
まさかぁ。
後ろでほほ笑んでいたフォルツも驚くみたいで、乾いた笑いを浮かべている。
恥ずかしくなったのか『もう、花の世界に帰る!』と返ってしまった。
まさにこの光景カオスである...。
今口を開いた。
ずっと空気扱いされていた神様が。
『あのさ。ぼくがきてあげたのわすれてないよね?』
相当のんびり屋さんらしい。しゃべり方がのんびりしている。
でも、美貌はえげつない。
薄い紫色の髪に濃い紫色の瞳。
一見子供っぽい印象を与える顔立ちなのに
「あ、神様!忘れてました!この場にいる人に記憶消してください!」
『うん。いいよ。』
『えいっ!』
そうそうステッキを一振り~!って!
えぇぇぇぇぇ!
この世界に来て前世の特撮ヒーローみたいなのきたぁぁぁぁ~!
テンションあがるぅぅぅ~!
「アリス?アリス?鼻息荒くなってるよ?」
ふぉ、フォルツ居たぁ!
「おほほほほ~。お恥ずかしいところをお見せしてしまい~。おほほほほ~」
私も妄想の国に帰る~!と言いたいところだがそんなところ存在しないのである...。
「おっぺけぺ~!」
ん?
何の声じゃ...
後ろを振り向くと変人のように赤い顔をしおっぺけぺーダンスを踊る
生徒の姿が...
「も~!なんでこうなるのよぉ~!」
私の雄叫びは講堂中にこだました。




