友達
お兄様ぁぁぁ!
救いの手をぉぉぉぉ!
「ねぇ、フォルツ?シャル?トリア?
僕たち家族のアリスを取らないでくれるかなぁ?」
きゃぁぁぁぁぁ~!
シスコンんんんんんん!
でも、言ってくれてありがとう!
でも、漏れ出ている魔力しまってくれ!
「お兄様、救いの手感謝しますがその魔力しまってください。」
「うわぁ!僕としたことがぁ。」
なんとわざとらしい。
でも、結果オーライである。
これで、同い年の令嬢から友達探せる!
「お兄様、殿下方!トリア!友達探してくる!」
今がチャーンス!と、ドレスの輪に突っ込んでく私。
そしてきょろきょろと周りを見渡す。
黒髪に、茶髪に、栗色に、亜麻色。
金髪と銀髪は少ないんだぁ。
って!何かいたぁ!
深紅の露出度高めのドレスをまとった金髪の令嬢。
縦巻きロールが目立ちすぎている令嬢っ!
サーシャ・マドモニカ!!!!!!!!!!!
私の取り巻きで悪役令嬢!
出てくるわ出てくるわ。
あそこの縦巻きロール!
クロエ・ナカリア!
あそこのストレート!
ジュリア・テンペスト!
悪役令嬢の宝庫かよ!
そしてあそこには亜麻色のボブを震わせてワタワタした令嬢が一人。
「すいません!一緒にお話がしたいのですが?よろしいでしょうか?」
まずはあいさつ!
私が肩をたたくとはじかれたように彼女が振り向いた。
「は、はひっ!って!アリスリア・シャーロットさまぁ!?」
「ふわぁ!」
この子可愛いっ!
亜麻色の髪によく似合う、緑色の瞳。
クリっとしてて小動物系だ。
「ごめんなさい!挨拶がまだでした!
シャーロット公爵が娘・アリスリア・シャーロットです。」
「それを言うならわ、私もです!
マスクウェル子爵が娘・エレン・マスクウェルですっ!」
「マスクウェル子爵家。聞いたことありませんね。」
「当たり前ですっ!貧乏の没落貴族なんですよ。しかも私四女ですし。」
あぁ。
「失礼なことを聞きました。それで、なんで私の名前を?」
素直な疑問。
「あぁ!それはですね!さっき、殿下やシュトリア様たちとお話しされていたので!
殿下方はお顔もきれいですし、シュトリア様は光の魔力保持者ですし名門侯爵家の跡取り。
アリスリア様のお兄様、レオノーラ様も目を引く顔立ち。次期宰相で次期公爵。
その面々に囲まれたアリスリア様はもう目立ちまくりですよ!」
うわ。悪目立ち。
「それに!アリスリア様も人形のごとく美しいですからっ!」
うん。お世辞をありがとう。
でも、このことなら!
「私とお友達になってください!」




