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絶対安静生活~メギドの魔法教室

 数日後。

 あたしはほとんど快調。

 でもでもー。

 まだスラちゃんとバッカスが心配しているので安静生活。


 最上階の部屋を、ゴルに見つからないように徘徊中。

 ゴルに見つかると筋トレに誘われるから。

 たった一回筋トレしただけなのに・・・

 あたしのこと筋トレ好きだと思ってるみたい。

 絶対に無理なのに・・・

 一回目も気の迷いだったの。



 ゴルにビクビクしながらウロウロしていると・・・

 あっ。

 メギドを発見。

 部屋の中に壷?を置いて何やらやっている。


 トントン

 あたしは中途半端に空いているメギドの扉をノックする。

  

「メギド、こんちには」

「おやっ。マリア譲。もうお体はよろしいのですか?」


「はい、お蔭様で。メギドは何をしているのですか?」

「興味をもたれましたか・・・ではっ、マリア譲もどうですか?魔法の訓練です」


 魔法の訓練か・・・

 それなら面白そう。

 ゴルの筋トレみたいなことにはならないだろうし。


「はい。やってみます」

「ではっ、こちらに」


 メギドに促されて大きな壷の前にチョコンと座る。

 なんだろうなー?

 この大きな壷。

 よく分からないけど・・・

 とっても大きい。

 あたしもスッポリ入りそう。


 メギドはあたしの好奇心満載の目を察したのか。


「この壷はメリル壷という物です。

 この中に色々な物をいれて掛け合わせるのです」

「?」


 あたしがポカンとしていると。


「例えば、粘土と砂と泥をいれたとします。

 その後、魔力で操作して掛け合わせると・・・レンガになります」

「・・・はい」


「実際にやってみた方が早いでしょうね。見ててくださいね」


 メギドがアイテムボックスから粘土、砂、泥を取り出し。 

 壷の中にいれる。


「ではっ、いきますよ」


 メギドが両手を壷に向けると・・・

 ポワンッ

 壷が青白い炎で覆われて・・・


「はいっ。できました」


 メギドが腕を動かすと。

 壷の中からレンガがでてきた。

 浮遊魔法で運び出したみたい。


「壷中で素材を混ぜ合わせて作ったのです。

 レンガの場合は、通常の釜でも熱して作成可能ですからね。

 難易度が低いのです」


 へぇー。

 面白そう。

 あたしもやってみたいなー。


「マリア譲もどうですか。魔法制御の練習になりますよ」

「はいっ。やってみます」


「そうですか。ではっ」


 メギドが同じように砂、泥、粘土を壷の中にいれる。


「いいですかー、マリア譲。壷の中に魔力を流し込み。

 素材を分解して重ねあわせる事をイジージするんです。

 三つの素材を溶かして一つにするんです。

 炎魔法がつかえずとも、この壷が魔力を変換してくれます」

「分かりました」


 あたしは両腕を壷に向け。

 魔力を流し込む。

 頭の中で素材を重ね合わせる。



 ポワンッ

「あっ」

 同じように青白い炎が壷を包み込む。

 もしかして・・・成功したのかな・・・


「ではっ。見てみましょうか」


 メギドが壷の名から浮遊魔法で取り出すと・・・

 謎の黒い物体・・・

 ええ?

 んん?

 なにこれ?

 真っ黒。


「少しアレのようですね・・・ですが、一回目で固体になったのは凄いですよ」

「・・・・あっ、はい」


 なんだか・・・

 無理やりメギドが褒めてくれている気もしなくもない。

 よく分からない物体ができた。

 

「材料はもう何回か分入っていますので。もう一度挑戦してみてはどうですか?」

「・・・はい」


 こうなったらやったる。

 成功するまでやったりますよー。


 あたしは両手を壷に向けて魔力込めた。

 次こそは・・・レンガ。

 レンガを作ってみせる。


 ポワンッ

 同じように青白い炎が壷を包み込む。

 よしっ・・・・今度こそ。

 きっと成功してるはず・・・



「ではっ、見てましょう」


 メギドが壷の中から浮遊魔法で取り出すと。

 あっ・・・

 またしても黒い物体。


「うーん。どうもマリア譲は魔力が強すぎるのかもしれませんね」

「・・・」


 黒っこしかできない。

 もーう。

 もうもうもーう。

 次こそ成功させるんだから。

 


 あたしは再び壷に魔力をこめ始めた。



 それから・・・・




 ポワンッ

 

 ポワンッ


 ポワンッ


 ポワンッ




 あたしは真っ黒な固体を作り続けた。

 あれれー。

 うーん。

 なんでだろうー。 

 中々難しい。

 でも・・・頑張るぞ!

 あたしっ!



 ポワンッ

 

 ポワンッ


 ポワンッ


 ポワンッ



 ひたすら黒っこを作り続けた。

 まだまだー!

 まだやるよー。




 ポワンッ

 

 ポワンッ


 ポワンッ


 ポワンッ




「マリア譲。とうとうやったのでは。レンガができましたよ」


 はぁーはぁー。

 ふぅーふぅー。

 成功した・・・みたい。 

 あたしは何度も魔力を注ぎ込みかなり疲れていた。

 もぅ・・・ダメ。

 ゴルとの筋トレ並に疲れた気がする・・・・


「やったぁ~」

「さすがマリア譲です。一日で成功するとは・・・」


 あたしはヘロヘロだった。

 メギドが声も遠く聞こえる。


「ありがとう・・・」

「おやおや、お疲れのようですね。それでは・・・部屋までお送りしましょう」

「ありがとう・・・」


 あたしはメギドに手を引かれて自分の部屋に。

 そして・・・・パタリ。

 ベッドに倒れた。


 zzzzz。

 zzzzz。


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