絶対安静生活~ゴルのフィットネス
だいぶ体も良くなったきた。
でも、スラちゃんとバッカスが心配するからなるべく大人しくしている。
最上階のあたし達の部屋をウロウロしていると・・・
クマさんみたいなゴルドウィンが、何やらプールサイドでトレーニングしていた。
腕立てとかしているみたい。
トコトコとあたしが近寄り・・・
「やぁっ。ゴル。元気だね」
「じゃけん。マリアちゃんか・・・もう体はよか?」
「うんっ。だいぶ良くなったみたい」
「そうじゃけん。なら我とトレーニングしていくとよか」
どうしようかな・・・
でも、ちょっとは体を動かした方が良いしね。
「分かった。やってみようかな」
「ならっ。まずは腕立てからじゃけん」
ゴルの横に並んで腕立てを開始する。
「いくじゃけん」
「うんっ」
「1、2、3、・・・・」
「1、2、3.・・・・」
ゴルの掛け声にあわせて腕立て開始。
うっ。
ううぅ・・・。
中々大変だー。
腕がプルプルしちゃう。
「マリアちゃん。ちゃんと顎を床につけるじゃけん」
「う、うん・・・」
ゴルは中々厳しい・・・
普段はおっとりしているのに。
あたしは頑張って腕立てをする。
「11、12、13、・・・・・・・・」
「11.12、13、・・・・・・・・」
ダメ・・・
もうダメ・・・・
だって。
腕がプルプル震えてるんだもん。
あたし・・・
インドア派で、運動系じゃないのに・・・
「・・・19、20」
「・・・19、・・・・・20」
「よしっ、終わりじゃけん」
「や、やった~」
ぺタッ
あたしは床につっぷした。
もう腕が限界でプルプルがとまらない。
すっごく大変だった。
魔法特訓のは全く別の疲れ方をする。
でもやっぱり。
あたしは魔法の方が得意みたい。
「マリアちゃん、次は腹筋じゃけん」
「ええっ!?」
ま、まだやるの。
てっきり終わったのかと思ったのに・・・
もうバタンキュー。
「ほらほら、マリアちゃん。腕立てだけやっても筋肉が偏るけん」
ゴルに促され。
あたしは膝を曲げて背中を床につける。
「なら、いくじゃけん」
「うんっ」
「1、2、3・・・・」
「1、2、3・・・・」
頑張って上体を起こして肘を膝につける。
一回一回がかなりつらい。
「マリアちゃん、その調子じゃけん」
「う、うん・・・・」
なんとか返事をする。
「10、11、12・・・・」
「10、11、12・・・・」
あっ。
ヤバイ。
お腹がプルプル震えてきた。
これヤバイやつだ・・・
もうムリかもしれない。
ムリムリです。
「17、18、19、20」
「17・・・・・・・・18・・・・・・・」
ゴルは終わったようだけど・・・
あ、あたしは・・・・中々上体を起こせない。
お腹がプルプルしてつらいよー。
ヤバイ・・・
もう、限界だよー。
絶対限界超えてる。
「ほら、後2回じゃけん。頑張るじゃけん」
「19・・・・・・」
ダメ。
もうムリ。
動かない。
お腹痛い。
「後、1回じゃけん。ほらっほらっ」
「にぃ・・・・・・・・・・・じゅう」
ペタッ
あたしは息絶えた。
嘘っ。
嘘でしたー。
でもでもー。
それぐらい疲れた。
あーぁ。
軽い気持ちで筋トレなんかするんじゃなかったなー。
つい数分前の自分を呪いたい。
無理な事はしないように。
「頑張ったじゃけん。マリアちゃんは偉いじゃけん。次は背筋よ」
「・・・・・・・」
絶句。
ゴル・・・・まだあたしをいじめるの。
もう、本当に無理なんですけど・・・
「ほらほらっ、マリアちゃん。やるじゃけん」
コロンッ
あたしはゴルに反転させられる。
うつぶせになる。
「ほら、いくじゃけん」
「・・・・うん」
「1,2,3・・・・」
「1,2,3・・・・」
う、うぐ・・・・
あぐ・・・・・
あたしは頑張って状態を起こす。
もう、体中ピクピク。
小刻みに震えている。
「10、11、12・・・」
「10.11、12・・・」
だめ・・・・
あたし死にそうだよー。
体がギシギシいってる。
「マリアちゃん、後少しじゃけん」
「う・・・・うん」
何かゴルがいってるけど・・・
よく聞こえない。
とりあえず頷いておく。
「18、19、20」
「18、29、20」
ぺタッ
あたしは床とひとつになった。
頬を床につける。
もう1mmも動けないよー。
「マリアちゃん。やっったじゃけん。これで終了よ」
「・・・・やった~」
気の抜けた声を出す。
あたし、やったみたい。
とにかくやりきった。
ゴルのフィットネスをやりきった。
疲れたからか、謎の達成感に満たされる。
「マリアちゃん、祝いの品じゃけん、飲むと良か」
ゴルが怪しげなドリンクをあたしに渡す。
なんだか・・・・変な色してる。
緑色の液体・・・
どろどろしている。
液体というより、半固体だけど・・・
な、なにこれ・・・
本当に飲めるの?
ゴクゴク
「くぅ~~上手いじゃけん」
目の前でゴルがおいしそうに飲んでいる。
なら・・・
大丈夫なのかもしれないなー。
よしっ。
飲んでみよう。
すっごく喉かわいているから。
あたしは緑の液体を口にいれると・・・
「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ・・・」
うわっ・・・・
なにこれ・・・・
すっごくまずい・・・
これ飲み物なの?
思わず蒸せてしまう。
ゴル、これ美味しいって本気?
味覚障害かなにかじゃない。
「マリアちゃん、一気に飲むたい。一気よ」
「う、うん・・・」
あたしはあまりのまずさに涙目になって飲む。
ゴクゴク。
やっぱり残すのはよくないし。
味あわないように飲み干す。
ゴクゴク。
ゴクゴク。
ゴクゴク。
「ふぅー」
なんとか最後まで飲みきった。
よかったー。
なんとか飲み終えたみたい。
「これでマリアちゃんは、立派な戦士たい。これを毎日やればいいじゃけん」
イヤイヤイヤ。
あたしは魔法使いです。
戦士じゃないんですよー。
毎日は絶対に無理です。
笑うゴルを尻目に。
あたしはぺタっと倒れこんだ。
プール脇のカウチに座り・・・休息中。
今すぐに休息が必要だった。
もうダメ・・・・
体中から力を抜いて脱力。
あーあぁ。
日差しがまぶしいな・・・
ポカポカするよー。
腰が砕ける例の小説ですが。
2章開始しました。
よろしくお願いします。




