ここまでの結果を求めていない
この世界は、複数の魔王や複数の勇者が存在する。
魔王がいるから勇者が存在するのか、勇者がいるから魔王が存在するのかそれはわからない
魔王だろうが勇者だろうが生まれ持った才能-職業なのだ。
そして、魔族は人間を嫌い。人間は魔族を嫌っていた。
何千年と魔族と人間の間では争いがおきていた。
だが突然、一人の最強の魔王と一人の勇者が停戦を結ぶ。
理由は一つ――
ー戦い疲れたー
この停戦から魔族と人間の争いは終息した。
そして今、仮想空間での戦いの配信というエンタメに代わっていた。
『さぁ!やってきました!たった2人の幼馴染でパーティを結成し、デビュー後負けなし!ついにランキング10位パーティに挑む新進気鋭の二人組!!現在はランキング更新前でランク外ですが、その実力は皆さんご存じの通り!』
アナウンスと共に大きな歓声が会場をつつむ。
その歓声に頭を抱えて小声でひとり言を言う少年
-男
-15歳
-職業-マジシャン
「やばいやばい持ち上げすぎだって、吐きそう10位はやばいって」
少年の横に立っている幼馴染の少女は優しく微笑んでいる
-女
-15歳
-職業-白魔導士
「大丈夫です。ロイドあなたは最高の私のパートナーなので負けません」
そう言われてロイドは身震いした
(この笑顔が本当に怖い。最高のパートナー?実験体か何かの間違いだろ。15年一緒に育ってきたけどこいつの考えがわからない。)
そんなことを考えていると次のアナウンスが入った。
『それでは登場していただきましょう!!この世界の歴史上存在が確認されていない職業をもち謎に包まれた男。ロイドーー!!戦った相手は口をそろえてこう言っている。気づいた時には退場していた、と........』
ロイドの紹介でさらに観客席が盛り上がる。
『そして、そのパートナーの白魔導士でありロイドの幼馴染でサポートしているリリア』
いつものことだがリリアの紹介では男性の声だけが響き渡る。
世間からしたら謎の職業の男が歴戦のパーティーを次々と倒していて、リリアはそばにいるだけにしか見えない。女性層からの支持は皆無。ロイドに引っ付いているだけの『お荷物』だと思われているからだ。しかし、男たちからの需要は狂っていた。実力ではなく、その圧倒的な美貌だけでファンを魅了しているのだ。
ロイドは歓声を聞きながらリリアを見ていた
(見た目はマジで最高なんだよなぁ。でも底知れない力を持っているのを完全に世間から隠せているのが怖すぎる。そのおかげで俺のはったりが通用しているんだけど...)
リリアの容姿は男から歓声が上がるレベルで高い
きれいな銀髪に青の瞳、白魔導士として白いローブの上からでもわかる抜群のプロポーション
街を歩いていれば男どもが振り返る
ロイドから見られていることに気が付いたリリアは顔に手を当て、嬉しそうに微笑んでいる。
「今から戦いだとゆうのに私の顔を熱い眼差しで見つめるなんて、よっぽど私のことが好きなんですね」
「なっ、ちげーよ。見てねーよ」
ロイドは慌てて進みだした
両手を広げ観客席に向かって宣言する
「我々の圧勝を見に来た会場の諸君!期待通り圧勝して見せよう」
本日一番の歓声が響き渡る
(ああ、やっちまった。また盛大に宣言してしまった。やばい。絶対怒られる。本当はこんなこと言いたくないんだよ!俺はここまで来れると思ってなかったんだよ!せっかくなら注目集める感じでキャラ作ったら後戻りできなくなっただけなんだよ!!)
既にステージにいるパーティの
体格がいい格闘家の男が額に血管が浮き上がるほどの形相で紹介されたパーティを睨んでいる
-男
-28歳
-職業-格闘家
「言ってくれるじゃねぇか。11位を倒した次の日とは舐められたもんだ。10位以上は別格だってことを叩き込んでやる」
-女
-32歳
-職業-狩人
「そこまで怒らなくてもいいじゃない。相手はまだ子供よ?」
マントを羽織り、弓を携えている長髪の女性が余裕の笑みを浮かべている。
-女
-22歳
-職業-魔法使い(風)
「そうですよ。ダンさんはもう少し心に余裕を持ったほうがいいですよ?」
ローブを羽織っている魔法使いの女性が格闘家の男性をなだめている。
-男
-28歳
-職業-重戦士
「---」
全身に鎧を身にまとっている身長が180cmほどの男性。
さらにその体を隠せるだけの大きな盾を持っている。
-男
-28歳
-職業-勇者(樹木の勇者)
「ははは、ダンが怒るのも無理ないさ僕たちの10位は舐められていいほど軽いものじゃないからね」
樹木の勇者率いるパーティ全員がロイドを見ていた。
(あーもーやばい、まずい、めっちゃ見られてる。格闘家の人めっちゃ怒ってるよ顔こえーよ)
ロイドが口を開く
「10位だからなんだと言うのだ!我々が目指すのは1位だ!この場に立っているのだから当然だろ?樹木の勇者パーティは今の順位で満足しているからそのような発言が出るのではないのかな?」
樹木の勇者が口を開く
「君は相手を挑発しすぎだよ」
(本当にごめんなさい!!!違うんです!!挑発したい気持ちなんて微塵もないんです!!!)
戦闘開始のカウントダウンが始まる




