(66)オークロード戦後【アイリスとリヒトの2人だけの時間】
宣言した通り、オークロード戦後の話です。
アイリスとリヒトのイチャイチャ回ですね。
では、本編をお楽しみください。
オークロード戦直後。
アイリスを抱き締めるリヒト。
「リヒト様…」
「アイリ…頼むから無茶しないでくれ。本気で心配した」
「ごめんなさい。リヒト様」
アイリスの肩に顔を埋め弱々しく言うリヒトに、流石のアイリスも堪えたらしく、しゅんとして謝る。
「どこも何ともないか?」
「はい、何もされてません。この身は全て貴方の物ですわ。リヒト様」
にっこりと微笑んで言うアイリスにホッと息を吐くリヒト。
「リヒトこの子の遺体はどうするの?」
クロトがクリネラの遺体を指差して聞く。
クリネラの遺体を冷たく見下ろしながら、リヒトが答える。
「その辺に穴掘って埋めるか?」
そう言った直後、クリネラの腹が膨らみ動き出す。
「きゃあ!何なんですか⁉︎」
びっくりして飛び上がるリリア。
すぐ様不審に思ったリヒトが、探知魔法で調べる。
「リヒトどう?」
クロトの問い掛けに顔を顰めながら答えるリヒト。
「どうもこうもないな。あの野郎、余計な置き土産していきやがって」
「どう言う事?」
「孕んでる。腹に子供がいる」
「子供⁉︎オークロードの⁉︎」
「あぁ、間違いない」
忌々しげに見下ろしながら、リヒトが言うとクロトが顔を曇らせる。
「でも亡くなった人の遺体を傷つけるのは」
「お前はいい。下がってろ。俺がやる」
クロトを下がらせて、リヒトが神刀でクリネラの腹を切り裂く。
それなりに大きく育った姿のオークロードの子供が現れ事切れる。
間髪入れずクリネラの遺体共々火炎魔法で焼き払う。
何とも言えない空気が漂うが、リヒトの戻ろうと言う言葉で皆動き、その場を後にする。
街に着くとその前に消化した依頼の報告にギルドへ向かう一行。
「依頼達成確認致しました。お疲れ様でした。こちらが報酬になります」
受付嬢が報酬を手渡し労ってくれる。
「ありがとう」
報酬を受け取り、ギルドを後にする一行。
途中でレオンと別れて、宿へと戻る。
アイリスを連れて部屋に戻るリヒト。
リヒトの様子を気にかけるアイリス。
「リヒト様、大丈夫ですか?」
「ん、大丈夫…だと思う」
非情な判断をして実行したリヒトの事を気遣う。
やはりそれなりのショックを受けてるようで元気がないリヒト。
そんなリヒトを抱き締めるアイリス。
その確かな温もりを感じ、ホッと息を吐き出すリヒト。
「本当にアイリに何もなくてよかったよ。君に何かあったらまともでいられたかどうか」
「リヒト様、もうあんな失態はしませんわ。貴方を悲しませるような事しません」
「アイリ…確かめて良いかな?今ここにちゃんと君がいるって実感したい」
「リヒト様、はい、いくらでも確かめてください」
そのまま重なる2人影。
一晩中愛を確かめ合う2人。
翌朝、朝日の下に裸で抱き合い眠る2人の姿があった。
「アイリ、おはよう」
「おはようございます。リヒト様」
笑い合い触れるだけのキスを交わす2人。
「食事をしに行くか」
素早く着替えて言うリヒト。
「はい、参りましょう」
2人並んで食堂へ向かう。
食堂に向かうとほぼ全員揃っていた。
「おはようリヒト、アイリス」
「おはようクロト」
「おはようございます。クロト様」
席に着く。
「そろそろ王都に戻る?」
「そうだな。他の種族の情報も集まってるだろうし、一度戻ろうか?」
リヒトがそう決断すると皆頷く。
かくして一時帰還が決定した。
食事を済ませると、レオンと合流して一時帰還する事を伝える。
「そっか、戻るのか」
「どうせついてくるんだろ?」
「勿論‼︎」
勢いよく頷くレオン。
新しい仲間を加え、リヒト達は王都へと帰還した。
作者の中では、かなりギリギリラインで書いてみたのですが、如何だったでしょうか?
出来ればもう1話幕間話を書こうと思ってます。
次回も楽しみに〜。




