第29話 勇者の意味
王宮内では、雷斗が怒り狂っていた。
「どういう事なんだ!なぜハナを王都から追い出したんだ!!」
俺のせいでハナが・・・・・
「ハナを探すんじゃなかったのか?」
いや・・・・知っていた。ハナがウォルの家にいる事は。
だから何故こうなった?
あの時ハナが俺を見る目が怖かった。
ハナ・・・・・俺は誰の為に頑張っているんだろうか。
「ライトに何も言わなかったのは、魔王を倒す事に集中してもらいたいから、この世界を救えるのはライトしかいません。ハナがライトの近くにいるとあなたはハナを守るでしょう?それで、あなたが死ねば世界は終わります。」
「俺より強い魔術師は、この国にいるだろう?何故俺なんだ?」
「文献によれば。勇者にしか使えない奥義があるそうです。それが魔王を倒す唯一の方法です。この時代の魔王はなぜか、多くの魔物を生み出せません。まだ時間はあります!」
「文献!文献!って何だよ!!!自分達の世界だろ?他人にゆだねるなよ!!」
「どちらにせよ、魔王を倒さねばライトもハナも帰れません。」
ハナ・・・・・・俺は、何かまた間違えたのか?ハナ!ハナに会いたい。
俺は、もうどうしていいかわからない。
ハナに嫌われたのかな・・・・
ハナ・・・教えてくれ。ハナの彼氏に俺はなれないのか?
ウォル・・・・・・・・・
アイツなら何か聞いてるんじゃないのか?
「王女!ウォルは?どこにいる?」
「ウォルトならまだ魔素がなくなりかけてて、安静にしています。」
「王女!俺に魔王を倒させたかったら、このままじゃ無理だ。俺はハナがいないなら、出来ない。何故そんな危ない村に行かせた?俺が誠実な人間と思ってるなら勘違いだ!俺はハナの為に頑張るし、ハナに苦労させないで魔王を倒してやる!俺からハナを離すな!!」
「それで?」
「明日ウォルに今までのハナの状況を確認したら、俺も村に行く。」
「それはなりません!ライトにはまだここで訓練しなければ!ライト!あなたはまだ弱い。ウォルトにも勝てません。」
ウォルはそんなに強いのか?
「ならば、ウォルと手合わせさせてくれ!ウォルに勝てばいいんだろう?」
そもそも何が奥義何だ?訓練ばかりで何も教えないくせに!たまに魔物を倒しても、強くなった気がしない。
俺の剣を作る為にオリハルコンを取りに行ったが、何の手応えも感じない。俺は強くないとこの王女は言う。
ならばこの国の強い者を倒せば、文句ないだろう?
「今のライトにウォルトは倒せませんよ。」
「アロニーの村にいるアルクでさえライトは倒せません。」
「何故してもないのにお前にそれがわかるんだ!!!」
俺はまた怒りが込み上げる!!!
「明日ウォルに頼んで手合わせすればわかるでしょう。」
何なんだよ!
弱い勇者って必要なのか?
奥義・・・・・・・・・
それが何かわからないと無理だろうな。




