お願い、帰って?
「ん?皆って誰の事?」
「コホン、いやこっちの話だ」
「じゃ教授。
教授にそっちの趣味があるとは思わなかったよ」
「違う!俺はおっぱいが好きなんだ!!」
俺がどれだけ女好きか愚痴の話を真剣に聞いていたら
分かるだろうが!
「またまた~ノリノリで最中に視線までくれたくせにぃ」
普通声かけられたら反射的に誰でも声のする方向に向くだろ。
どこがノリノリだ。
どうしてもそっちに話を持って行きたいらしいな。
「ん~~~~こんなトロトロ顔のデーター見せられたら
一体どっちを信用するかな?」
「この俺を……脅すつもりか?」
「やだなぁ~単なる記念撮影だよ。
ただ見る人によってどうとるかは自由ってことだよっ」
「くっ……」
ハメられた!!
「話、終わったか?」
「あ、R999909、君の名前を決めなきゃね」
「文献で昔何処かの国でアンドロイドって呼ばれていたらしいし、
長いから略してロイドでいいじゃん。
そもそも名前なんてどうで……」
「良いね!ロイド。いい名前だ。
ね?ロイド?」
「…………。」
「オイ、お前何時までいる気だ。
いいか、もう友人でも何でもない今後出禁だからな。
この家の半径200メートルにも近づくなよ」
「え~つれないこと言わないで、親友じゃん」
「親友じゃねーよ!友達すら断固お断りだ」
何万キロ離れてたって遠隔操作はできるのにとか
不穏なことを言うのを無視して足蹴りで追い出した。
「ったく、アイツが関わってくるとロクなこない」
「オイ、突っ立ってないで掃除くらいしたらどうだ?」
「断る」
「は!?
お前ら何の為に製造されたと思ってんの?
人間の役立つためだろ、それだけの存在のくせに
逆らうとか、さてはお前壊れてんじゃないのか?」
「至って正常だ」
「正常じゃない奴の使用頻度が一番高い常套句じゃねーか。
だいたい正常かどうかは雇用主が決めるんだよ、人形じゃない」
「お前は雇用主じゃない」
「あ、そう。
ソノヒトドコノダレデスカ?ソコニカエレ」
「サァ?ワカリマセン、ダガコトワル」
ぬぬぬ、その口調他人から向けられるとすげームカつくな。
てか、何故そこだけピンポイント即学習適応してくるのかも腹立たしい。
「じゃ料理とか」
「俺は食べないから必要ない」
「買い物」
「お前が行けばいい」
「お前をプログラミングした奴ここに連れて来い!!!
やっぱ全部壊れてんじゃんか!」
「正常だ」
まだそんな戯言を。
「じゃお前は一体何ができんだよ!?」
「セックスの相手」
「いっっっちゃんいらんやつぅ!!!」