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2章 第27話 光と拒絶

市場。

住民は頭を下げる。


距離は丁寧に保たれる。

エリオスは柔らかく問う。


「暮らしに不便はありませんか」

形式的な言葉。


だがリンドの視界が震える。

【何をしに来た】

【安心を削った】

【また何か奪うのか】


一人ではない。

複数。

同じ言葉。

統一される。

空気が重くなる。

町は暴れない。

だが拒絶は一致する。


リンドの足が、わずかに後ずさる。

この町の本音が、ここまで揃うのは珍しい。


そのとき。

通りの端。

ルミナ。


二十歳。

落ち着いた佇まい。

だが視線は鋭い。


――ルミナ視点――

王族。

眩しい存在。

だが怖れはない。

ただ、測る。

彼は何を見ているのか。

何を探しているのか。


エリオスの歩みが止まる。

時間が、薄く伸びる。

リンドは読む。

【……光】

【静かだ】

【……違う】


断片。

意味が繋がらない。

エリオスは父に尋ねる。


「あの女性は」

「ルミナと申します」

それ以上踏み込まない。

王族の礼節。


だが視線は残る。

リンドの胸が騒ぐ。


兄は強烈だった。

弟は、読めない。

町の拒絶。

ルミナの静けさ。

王族の視線。

すべてが交差する。

エリオスは振り返らない。

だが何かを持ち帰る。

物語は、確実に火種を抱えた。


ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。




この物語は、派手な奇跡ではなく、小さな選択と積み重ねを


大切にして書いています。


リンドの一歩一歩が、少しでも皆さまに届いていれば嬉しいです。




もし続きが気になる、応援してもいいと思っていただけましたら、


ブックマークや評価をいただけると励みになります。




いただいた反応は、今後の執筆の力になります。




これからも静かに、誠実に物語を積み上げていきます。


引き続きお付き合いいただけましたら幸いです。

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