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『グランドファンタジア・闇の大地』をつくってみた  作者: 葉月 優奈
四話:秋田の魔城をつくってみた
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(EFUE’S EYES)

魔城トーリーは、私の育った場所。

だけど、私には産んでくれた両親を知らない。


物心ついたときから私はここにいて、父……と言うか年老いた魔王バロルがいた。

幼い頃から、魔王バロルは私を新味に育ててくれた。

周りは悪魔だらけ、私はそれでも不安は無かった。


「ここの場所が、楽しかったからだ」

私は、若き魔王バロルを見上げていった。

着ている服は、白と赤のボーダー服。

神である男駆が、買ってくれたスカートをはいた私。

真っ黒なローブに白いシャツの父を、見上げていた。


「別にわしが若くても、楽しいことは変わらぬだろう」

「それは違う」私の後ろには、傷ついた勇者スピカ達一行だ。

ラタトスクとの戦いに苦戦し、彼らは傷ついてボロボロだ。

そんな彼女らを庇うように、私は前に出ていた。


「父が若くなってやりたいことは、世界征服だろう」

「無論だ。魔王の存在意義は、世界を征服し滅ぼすことが目的だ。

それが神……恵太に与えられた役目で、わしに与えられた力ではそれが出来る」

「かわいそうだな、父は」

哀れんでいるようなエフネに、筋肉質の右腕を見ていた。


「何がかわいそうだ?わしは今が、一番幸せだぞ。

若いときの絶対的な肉体、老練の知識と魔力。

その二つが兼ね備わり、さらに神の恵太が無限の寿命を約束してくれる。

これこそ無敵で、最強の存在になれるのだ!」

「強くなって、それで満足か?」

「満足だ、わしは魔王だ。

多くの人間に迫害されて、差別されて、残されたのは痩せ細った土地だけ。

数の暴力に屈したわしらは、力を得て世界を制することで……」

「滅ぼす」

「魔王だから、当然だ」

胸を張って、堂々と言う魔王バロル。

だけど、私は首を横に振っていた。


「滅ぼすことは、決して間違っていない。

でも、滅ぼす世界は間違っている」

「あの世界に戻ると、わしは元の体に戻ってしまう。

あの老人の体では、ダメだ。世界を征服する力が無い」

「だが、それは不正して得た力では無いのか?」

「不正?何を言っている?」

「神……恵太が与えた力は不正の力。

その力に溺れる父は、情けない」

私は心の中でモヤつく感情を、ようやく言語にして発した。


そうだ、父が若返ったのは父の力ではない。神に与えられた力だ。

父が、自ら得たモノではない。


不正の力で、ズルして得た力に私はモヤモヤしていた。

それを聞いた父は、笑っていた。

高らかに、嘲笑するように笑っていた。



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