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65話 次なる目的地

 

 昨日は、サナがユリと寝たいと言ったので、俺は一人で寝ていた。

 しかし、朝起きてみると隣に人がいたのでユリだろうと、手繰り寄せてギュっとした。


「あれ?なんか小さいな?」


 ユリより身体が小さいなと思って触っていると、モフモフしたものが手に当たったため、気持ちよくてずっとモフモフしていた。


 そこで気づいた俺は、モフモフの正体を確認するとサナが俺の腕の中で丸まっていた…。


 モフモフを触る手を離すと、サナが顔を上げて頬を膨らませて俺を見る。


「ご主人様、もっと触って。」


 小さい声で俺に囁くと、俺の胸に顔を埋める。


 モフモフ位はいいだろうと、尻尾と耳を小一時間ばかりモフモフしてあげた。


 その間サナは、幸せそうな顔をして俺の胸に顔を埋めていた。


「さぁ、起きようか。」


 俺は、モフモフをやめて起き上がると、サナはもう少しって顔をするが、今日はスードルまで戻る予定だ。

 あまりのんびりしていられない。


 スードル行の馬車は11時出発だ。


 3人は、準備を済ませると朝食をとった。


 久しぶりに小太郎と遊んでから馬車乗り場まで移動する。

 運賃5000リル×3人分を支払い馬車に乗り込むと、スードルまでの移動を開始した。

 小太郎は、走ってついてくる。


 昼食に『ホーンラビットのテリタマバーガー』を食べながら、俺は馬車の中でのんびり次の予定を考える。


 スードルから出ている馬車に乗って、王都を目指すのが、王道だと思う。

 その他は、交易をしながら資金を稼ぐ。

 別のダンジョンを探す。


 冒険の目的は、この世界を知りたい事が今の所一番だ。

 俺がこの世界でやりたい事は、適度な冒険と料理屋、商売と言った所か。


 どれをするにしても、信頼できる人が必要だと思う。

 それには、人とのコミュニケーションを取りながら信頼できる人を探す事は勿論必須だと思うが、手っ取り早く奴隷を増やす事も方法だ。


 今の所、ユリとサナは買ってよかったと思うし、俺の鑑定スキルがあれば、奴隷商にいる珍しい奴隷を探す事も可能だし、変な奴隷を掴ませられる可能性も低い。


 うん、整理できた。


 次は、人の多い王都を目指す。

 そして、奴隷商を覗いてから奴隷を増やす。

 資金は交易と屋台で稼げばいいかな。


 パーティーメンバーが増えれば、ダンジョン等の冒険をしてもいいし、馬車を購入して行商みたいにこの世界を周ってもいいし、屋台を開いてもいい。

 ある程度、この世界を見て周ったら安定した場所がほしいので、家を買いたい。

 その家を拠点に気ままに冒険や行商をしながらこの世界を謳歌したい。


 元の世界にいたら絶対に叶わないような選択が出来るって幸せだな。


 それから、米がほしい…。

 これは結構切実で、俺の料理は米に合うものが多い。

 王都に行ったら、奴隷と米を探すことにしよう。


 色々と考え事をしていたら、スードルに到着したようだ。


 王都まで馬車で3日程なので、少し準備をしてから出発する事にした。

 借家を1週間(3万リル)借りて、料理のストックとスキルの取得をする事に。


 借家につくと、ユリとサナに、


「ここでしばらく準備をしてから、次は王都へ行こうと思う。ユリとサナはそれでいいか?」


「ユーキ様の行く所に着いていくのみです。」


「ボクも着いていくよ~。」


 それから、パーティーメンバーの充実を図ってから冒険と世界を周る事も伝えた。

 それについては、楽しそうと喜んでいたが、サナが喜びつつ少し俯いていたのが少し気になった。


 それから、通常のご飯については、肉と調味料を渡して2人に作ってもらう事にした。

 今後のために練習も必要だろう。

 だいたい一食で肉2~3㎏と野菜少しとパン等が必要だ。

 野菜やパン、ムーギ粉等は二人に金貨20枚を渡して買ってもらう事にした。

 アイテムリュックに入れておいて、無くなったら金貨を補充する事に。

 ユリは絶望の顔をしていたが、サナは嬉しそうだ。

 食べるのも好きだから、作る事も楽しみなのだろう。

 まぁ調味料があるから、食べられるものは作れるだろう。


「肉だけとかダメだぞ?」


 サナの顔が見る見る絶望に変わっていった。

 肉だけにしようと思っていたらしい…。


 借家生活5日目までに、ユリとサナのスキルは全て教えてもらった。

 掃除と洗濯は必要ないと言ったんだが、もしもの時にとユリに無理やり教えられた。


 しかし、生活魔法は便利だな。


 そして、料理の方はサナに適性がある事がわかった。

 味付けのセンスも良い。

 ただし、肉が多め…。


 そのうち、料理スキルが付くんじゃないかな。


 ユリは、準備担当らしい。

 切ったり焼いたりしている。


 俺は、魔道コンロを使って、この間手に入れたイエローフロッグの肉を使った料理を作る事にした。

 グリーンフロッグは、淡泊な味だったため、濃いめのタレを掛けると非常に旨かった。

 イエローフロッグも少し茹でて味を確認すると、グリーンフロッグに似て淡泊な味は変らない。

 しかし、噛み締めると奥から旨味が出てくるような風味がする。


 そこで、まずは素材の風味を活かしたステーキにおろしニンニクを使わずに、塩胡椒と最後に醤油で味つけした


『イエローフロッグのステーキ醤油風味』


 それから、定番だが


『イエローフロッグの唐揚げ』


 味見をしてみると、ステーキはしっかりと肉を噛み締めると旨味がジワ~と出てくる。

 唐揚げは、チキンよりもさっぱりとした味わいで美味しかった。


 味が良かったので、それぞれ100人前作った。


 更に、料理のストックを増やしていった。


『ロックバードのネギマ』

『ロックバードの焼き鳥(タレ)』

『オークと野菜の味噌炒め』

『ロックバードの甘辛煮』

『ポテトフライ』

『キャベの千切り』

『ローストラビット 醤油ソース』

『ナン風パン』

『オークの醤油ダレ焼き』

『チキンステーキ ニンニク醤油』


 それから、片栗粉が残り少なくなったので、ジャガを100個使って4㎏程作っておいた。

 片栗粉は、2500リル/㎏と手間賃か。


 一先ず、料理のストックも増えたし、スキルの習得も終わったし、ユリとサナの料理の腕も上がった。

 ある程度準備は終わったと言える。


 そこで、俺は二人にある提案をした。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 結構なご都合主義かと思っていましたが、米がここまで出ていないとお話のバランスがとれているのかなと思いました!もし米が存在しないならば奥の手として◯ゐこ、はまぐちさんのアイデア、チネリ米で代…
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